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秘策対秘策

思わぬところで所領を増やした衡家だったが、


それでも不満の様だった。


「清衡め、上手いこと騙しおって。」


応徳三年清衡の一族を攻め滅ぼした。


しかし、主人清衡は生きて居た。


この時清衡に助太刀したのが義家だった。


みちのくの冬は寒かった。


「むむっ。良く降りよる。」


「沼柵の小城も中々しぶとうご座る。」


「何のこれしき。」


しかし、攻め手の連合軍にとって


冬場の戦は条件が悪かった。


戦上手の義家も手の施し様が無かった。


春が近いと云うのに、


毎日毎日雪は止まなかった。


「殿。何を考えてござりまする。」


「ふん。」


「この謙正が当てて見しょう。」


「うつけ者め。」


「…。」


「沼柵の中じゃ、


きゃつ奴。笑って居ろう。」


「…。殿。詰まらぬ事は考えぬ事に御座りまする。」


「ふむ。」


「もうすぐ春。」


「何か良い策でも…」


「いいえ、しかし、時節も変われば


敵を手中に治める策も有るかと…。」


「うむ。判った。」








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