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百五十二幕 幕間/少女の看病②

 お盆の上に熱々の土鍋を載せた唯菜はテーブルの上にゆっくりと置く。

 蓋を開けた途端、中から大量の湯気が立ち昇ると微かにお米の良い匂いが二人の鼻を刺激した。


「悪いね、わざわざこんな立派な土鍋を持ってきてくれて」

「え、普通に食器棚の所に置いてあったよ」


 こんな調理器具がこの部屋にあったことを知らないヒカリに唯菜は「ん?」と首を傾げる。

 この土鍋は以前にも使ったことがあった。

 それも割と三週間くらい前の話。


 これと全く同じ土鍋を用いた美味しい肉じゃがをご馳走になったことを唯菜は今でも鮮明に覚えていた。煮込み具合が抜群で肉や野菜から生じた汁がよく染みたホクホクのジャガイモは唯菜が好みとするドンピシャな味わいだった……のに、それを振る舞ってくれた当の本人は覚えていない様子。

 それどころか、そのことがあった事実を知らないように思えた。


「あ~そうだっけ?最近、あんまり使ってないから忘れてたよ。アハハ……」


 どこか苦し紛れの言い訳で逃れようとするヒカリにある疑念を唯菜は抱く。


「ヒカリちゃん、もしかしてまだインスタントラーメンばかり食べてない?」

「いや、そんなことはないです。前も言ったと思うけど最近は三津谷家でご馳走になったりしてから……」

「でも、そろそろ自炊は覚えた方がいいよ。健康面でもね」

「ごもっともで……」


 ヒカリの上っ面な返事を唯菜はあまり信じなかった。

 ちなみに、この話は前もしている。

 空っぽな冷蔵庫を見た唯菜は偏った食事ばかりしているヒカリを見兼ねて、食事に気を遣うべきだと注意を促していた。


 ヒカリ自身が料理出来ない訳ではないのは知っている。

 ただ面倒だという理由からあまりしないだけだというのも性格上何となく把握していた。


 しかし、そんなヒカリのズボラな食生活が一時改善された時期があった。

 それは九月の初頭。肉じゃがを食べた日と重なる。

 唯菜がレッスン終わりに部屋に立ち寄った際、そこでルーチェの三人で食卓を囲んで夕食をご馳走になった。


 普段から少しばかり小汚いリビングに衣服が散乱している部屋の光景がヒカリの部屋の日常風景だと思っていたものの、その時には部屋の様相が大きく改善され、清潔感漂う綺麗な部屋であった。

 それには唯菜も驚いたが……その後にもっと驚くべき光景が待っていた。


 母の手伝いでたまに家事を行う唯菜であっても決して手の届かないレベルで衣服がタンスやクローゼットに収納され、前までは溜まっていた埃も塵一つなく隅々まで掃除が施されていた。その上、絶品と言える家庭料理を口にした途端……女子力ならぬ家事力で大差を付けられたと実感し、もう口出し出来る立場ではないと身を以て敗北を認めた。

 

 そして、ヒカリを家庭科の先生と呼び、二週間の間に度々部屋にお邪魔しては料理の作り方やコツを教わっていた。だが、ある日を境にいつものヒカリに戻ってしまった。

 部屋も徐々に初めて訪れた頃の堕落っぷりに戻りつつある。


 だが、唯菜の知るヒカリはどちらかというと今に近い。

 あの二週間はまるで幻でも見ているのではないかと疑うような時間だったと回想していた。


(まぁ、私は今のヒカリちゃんの方が好きだけどね)


 完璧な彼女よりもこうして色々と苦手な要素を晒してくれるヒカリの方が唯菜にとってはどこか近しい存在であった。

 ただでさえ、最近ではアイドルとしての実力もヒカリには抜かれてしまい、遠い存在になりつつある。その上、今やポーチカの顔はリーダーの唯菜ではなく、ヒカリやルーチェといった面々が濃い。

 

 特にヒカリは異質。 


 ステージに立った途端、誰よりもギラギラと輝く姿勢を強く濃く演出してみせる。

 隣で歌う唯菜ですら時には見惚れ、見入ってしまうこともある。

 現にSCARLETライブでゲスト出演をした際、香織の隣に立ったヒカリはゲストであることを忘れて主演の香織に食ってかからんばかりに歌い踊った。


 客席で観ていた唯菜は心の中で『ガンバレ』と応援するよりも感動に身を震わせていた。

 客という視点から初めて観るヒカリのパフォーマンス。

 レッスン時やライブで観るものとは迫力が違った。それに歌やダンスに何か想いが強く込められ、観るものに色んな感情を届けさせていた。


 それはまさに唯菜が理想とするアイドルそのもの。

 こうまでも自分という存在をアピール出来る力こそが彼女の強みであり……『カッコよくて可愛い』が売りな面々が他のアイドルとは違った異質さだと唯菜には思えた。


 そんなことを考えている束の間、ヒカリは体感的には一瞬にしておかゆを食べ終えていた。

 余程、お腹が空いていたのだろう。

 とても満足そうに「おかわり」と求められる。


「もうないよ。土鍋一杯分でも多いかなって思ったけど……足りなかった?」

「結構、お腹空いてて。それに美味しかったからつい……」

「そう言ってもらえるなら作った甲斐があったよ。でも、病人なんだし食べ過ぎるのも良くないと思うからこれくらいで」


 半ば無理矢理土鍋を取り上げる。

 食事をしたことで少しばかり気力を取り戻したヒカリの残念そうな顔に唯菜は微笑しながら台所へと戻る。水で土鍋を注ぎ、使った食器類を簡単に洗い終えた。


 エプロンを外して、結った髪を解放する。

 ソファの上でゆったりと過ごすヒカリの隣に座り直し……そこで次は何をするべきかゆっくり考える。


「うーん。ヒカリちゃんは何かして欲しいことある?」

「ご飯を食べる以外は特に思い浮かばないかな。あ、風邪薬とかあれば欲しいかな」

「結構熱が高いし……もしかしたらウイルス性の病気かもしれないから病院でも連れて行こうか?」

「流石にそこまでしなくても大丈夫。このままゆっくり休めば良くなる……気がする」


 曖昧な言葉で病院に連れてかれることを拒む。

 病院が嫌だからとかいう理由ではなく単に行くのが面倒臭い。

 そんな文言が表情の裏に隠れていることを唯菜は見抜く。


「でも、明日また熱が上がっていたら無理矢理でも連れて行くから」

「……はい」

「とにかく、今日はゆっくり休んだ方がいいよ」

「ご飯も食べれたし。そうさせてもらおうかな」

「あ、その前に……昨日からお風呂に入ってないでしょ」

「え?匂う?」

「うん。かなり」


 唯菜はオブラートに包んで首を縦に振る。

 病人とは言えども女子として流石に見過ごせなかった唯菜はシャワーを浴びられる状態でないことから自らある提案を促す。


「私が身体、洗ってあげるから一回色々と着替えようか。その服も昨日のレッスン着のままみたいだし」

「じ、自分でやります」

「ダメです。私がやるからちょっとそこで座ってて」


 半ば強い口調で押し切る唯菜は洗面所の方で桶やタオルを取りに行く。

 座って待っているように言われたヒカリは考えることを放棄して、もう破れかぶれに正座したまま待つことにした。


 背中から脇や腰、肩、腕にかけて温かな布の感触がゆっくりと広がっていく。

 それがどこか部分的に湯船に浸かっている感じがして気持ちが良い……反面、上半身裸を見られ続けていることに羞恥心にヒカリは少し赤く顔を染めていた。


 未だ熱で意識が朦朧としながらもピンと背筋を伸ばして、手の届かない箇所を中心に身体を拭いてもらっていた。


「一通り、後ろはやったけど前は……」

「自分でやります」


 そこまでお手を煩わせる訳にはいかないと即答したヒカリにお湯を浸け直したタオルを絞って手渡し、後ろからジィッと観察する。


 ただ単に拭いているだけじゃないか。

 強く擦って肌を刺激していないか。


 その妙な視線がヒカリにとってはやり辛かった。


「あの~何か?」

「いや、ちゃんと拭けているかと監視をしてます」

 

 前にも海で日焼け止めを塗る際、ヒカリの自分でやるという言葉を鵜吞みにして前の方は自分で塗らせてみたものの……かなり中途半端で且つ大雑把にしか塗っていなかったことをよく覚えていた。


 それでいて、そのまま紫外線の脅威をものともせずに外へ安易に繰り出そうとするヒカリを見兼ね、唯菜は余計なお世話だと分かりつつも再度自分で前の方も塗り直した。

 その時の記憶を引き摺ってか、今もこうして半信半疑の眼差しでちゃんと出来ているか確認する。


「うん。まぁ、いいでしょう」


 本当であれば吹き直したい所ではあった。

 しかし、病人に無理させる訳にはいかず、深々と溜息を吐いて見逃す。

 そんな厳しい唯菜の審査にヒカリは困惑しつつも唯菜が用意した寝間着を着用する……も浮かない顔でいた。


「他のなかった?」

「あったけどどれも半袖で寒そうだから、こっちの方が温かそうだな~って」


 唯菜がタンスから取り出したのは黒猫をモチーフとした着ぐるみパジャマ。

 秋冬用のパジャマにはうってつけな保温性抜群の機能。

 

「多分、これを着れば熱も早く治るよ。うん、絶対!」


 唯菜の見え透いた噓にヒカリは目を細めて、唯菜の前に構えてあるものを降ろすよう伝える。


「なら、そのカメラ降ろしてもらえないかな?」


 黒猫パジャマ×ヒカリ。

 風邪をひいているからいつもよりもあどけなさを見せるヒカリが尻尾付きの猫耳パーカーを被ったまま座っている光景に唯菜はどうしても写真を一枚だけでも残しておきたかった。

 

 それに不満を覚えるヒカリがスマホカメラに映ると静音機能で二枚ほど隠し撮りで収める。


「仕方ない……今回は撮影を断念するよ」

「いや、今絶対に撮ったでしょ」


 完全にバレてた。

 自然な流れでスマホカメラを降ろして「撮ってないよ~」と腰の後ろに隠す。

 流石に噓がバレてしまうもヒカリは諦めるように溜息を吐くだけだった。


「看病してくれたお礼……ということで」


 それで妥協してくれるなら唯菜も願ったり叶ったりであった。


「じゃあ、そろそろもう一回休むよ。唯菜はどうする?」


 ある程度の看病が終わり、ここに居座る理由がなくなった訳じゃない。

 定期的に頭に乗せる用の冷えたタオルを替えたりとかやることは残っている。


「ヒカリちゃんが邪魔じゃなかったらまだ残っていようと思うけど」

「邪魔だなんて思ったりしないって。まぁ、好きに過ごしてて構わないから」

 

 そう伝えると先程よりは少しまともな足取りでゆっくりとベッドに戻っていく。

 今度は壁際の方に身体を向け、唯菜とは反対方向に顔を向けてしまう。

 これ以上、撮られることへの防止対策と唯菜の目には映った。


「熱で思考力が鈍っても徹底しておられる……」


 本音を言えば、寝顔を収めようと思っていた。

 しかし、猫耳付きのフードを顔が隠れるぐらい深々と被り、決して顔を取らせまいとするヒカリの強い意志を感じて止すことにした。


 そして、しばらくの間唯菜は床に落ちていた衣服を拾い集めては洗面所の洗濯籠の中に入れる。

 看病としては一通りやることを終えて、手持ち無沙汰になってしまった。

 部屋の灯りを消して再び薄暗く静かな時間が戻る。


「どうしよ。何もやることがないな~」


 タオルを替えようにもそもそもフードを被られているため付けようがない。

 熱さましシートを定期的に貼り直すこともありかもしれないが、それは頻繫にやることではない。

 ヒカリが次に起きた際、手渡せばいいだけの話……だか、別に必要な役じゃない。


 それ以外にも色々とやることを考えてみたものの……特に思い浮かばなかった。

 

「帰ろうかな」


 やれることはやった。

 見た感じ咳もしていない。

 ウイルス性の風邪というよりも単に疲れが溜まって熱を発症しただけのよう。

 後は自然に回復するのを待つだけ。

 

 そんなことを考えながら唯菜はソファに座りながらスマホでKIFの公式ホームページを眺めていた。昨日の晩に、ジルからKIF参加が決まった知らせを受け、自分達のグループ名が参加者一覧の一番下に載っていたことを改めて確認する。


「本当に出れるんだ。ポーチカ……」

 

 三ヶ月前であれば考えも出来なかった。

 認知度が圧倒的に低く人気も全くない自分達がアイドルのフェスに呼ばれる筈がない。

 それはまだ当分、先の話で……果たして本当に呼ばれるのか怪しいくらい不確定な未来。


 一つのボックスをまともに埋めれず、他のアイドルグループのファンに見向きもされない現実を前にちっともその希望が湧かなかった。そもそも、アイドルとしてこの先やっていけるのかすら不安だった。


 一年間。全くといって成長しない自分達。

 何がダメで何が気に入られないのか、何が理由で見てくれないのか……分からないことだらけで迷う日々が長く続き、限界を迎えるギリギリまで必死に足掻き続けた。

 しかし、結果は変わらず。

 SCARLETの三津谷香織みたいなアイドルになりたいなんて夢は……夢のまた夢に過ぎず。

 

 以前、同じポーチカのメンバーだった彼女同様に夢を諦めかけていた。

 手を伸ばすことを止めて、むしろ三津谷香織という夢を見させてくれた彼女を応援し続ける方が自分には合っているんじゃないか。そう後ろ向きな方向に進もうとしていた時……ヒカリという輝きに出会った。


 そこからはもう言うまい。

 ヒカリとの関わりを通じて、唯菜は夢を追いかけることを止めなかった。

 むしろ、今は一人じゃなくて二人で追い求める。

 

 それぞれ明確な目標は違うものの、抱く憧憬は同じ。

 その先に待ち受ける光景も変わらない。

 そんな頼もしくもあり信頼を預けられる相棒がいるからこそ唯菜はアイドルをしていられた。

 

 だが、その事実を認めれば認める程……ヒカリがいなくなった時の不安は遥かに大きい。


 今はそれだけでなく、ヒカリが離れて行ってしまうことの恐怖が占めていた。

 香織みたいなアイドルへと成長し、いつしか自分の横からいなくなってしまい……一人取り残されることが怖くて仕方がない。


 だから、そうはならないように日々のレッスンで色々なことを学び、彼女の隣に立ち続ける自分である努力を継続している。

 そうやって白里唯菜は自分を高めていた。

 

 しかし、今回のKIF。

 もしかしたら、自分にはどうしようもならない理由でヒカリがいなくなってしまう。


 『SCARLETとシオンによるある一人のアイドルを賭けた対決!!』と書かれた新たなイベント情報。そこには正式な決闘内容と共に双方事務所の合意の上で決闘が成り立っているとの記載されていた。


 単なる遊び半分での催しではない。

 SCARLETが負ければ本当に彼女は移籍してしまう。

 それは唯菜にとっては大きな不安を心の中で募らせていた。


「……それは流石に嫌だよ」


 自身が信奉して止まない絶対的なアイドル。三津谷香織率いるSCARLETが負けるビジョンは決して考えられない……と強く肯定するものの、どうしても負けた時のことが頭から離れずにいた。

   

 止めたくても止めようがない。

 だから、SCARLETが勝つこと全力で祈るのみだった。

 

「考えても仕方がない……よね」


 検索タブを閉じ、スマホ画面を切る。

 不安は当日の結果まで残りつつも深く考えても意味がない。

 余計に不安を煽るだけだと割り切った唯菜は気分転換に身体を大きく伸ばす。

 

 それと同時に眠気が少しばかりやってくる。

 

「私も少し寝ようかな」


 ソファの背もたれを倒してベッドにしよう……とする前にふとヒカリが寝ているベッドに一人分が入れるスペースを見出す。

 

 「まぁ、いいよね。女の子同士だし」と自分に言い聞かせ、ベッドに近づく。

 そのままベッドの上に身体を預け、黒い背中を見せるヒカリの方に手を伸ばしては抱擁する形を取る。これには流石のヒカリでも起きるんじゃないのかと伺うも、本人は決して気付かぬまま寝静まったまま。


 前にも寝ているヒカリに頬を突っついたりとちょっかいを出したことがあった。

 しかし、ヒカリは一向に起きないどころかマイペースなまでに安眠を続ける。

 

 そんなヒカリにクスリと笑んだ唯菜は自身もまた瞳を閉じ、安らぐ温もりを得たまま一時の眠りに就く。


 そして、その夜。

 もう一人の来訪者が部屋に訪れた。

 未だ寝ているのだろうかと気を遣い、真っ暗闇のリビングでベッドがない方の照明を付ける。

 

 薄明かりの届くベッドへと視線を凝らした来訪者は何か違和感に気付く。

 布団の膨らみがやけに大きく……そして横に長い。


 不審に思って近づいてみるとそこにはよく見知った人物二人が気持ち良さげに並んで寝ていた。

 その光景に有無を言わず、物的証拠を残そうとわざわざフラッシュを焚いて写真に収める。

 一瞬の光が直撃して目に入ると仰向けで寝ていた少女の一人が「ん……」と目を覚ます。


 ベッドの前でカメラを構えて立つ少女。

 その姿を唯菜だと勘違いしていると自分の胸辺りに顔を近づけてスースーと寝息を立てる少女がいることに気付く。


「え……」


 その人物が紛れもなく唯菜であると気付き、ベッドの横に立っている人物が誰であるか確認する。


「か、香織!?」

「気分はどう?良くなった?良くなったよね?」


 物凄い形相で見下す実妹に恐怖を抱く。


「あのーこれは一体どういうこと?」

「私が聞きたいんだけど。なんで、一緒に寝ているの?」

「知らねーよ。唯菜が勝手に布団の中に入ってきたとしか……」


 現に陽一は知らない。

 唯菜がベッドの中にいつ潜り込んだのかすら全くといって覚えがない。

 その上、その現場を自分よりも早く香織に気付かれてしまったことに手遅れだと腹を括る。


「せっかく、お仕事を早めに切り上げて急いで大阪から戻ってきたのに……二人で仲良くおねんねしているなんていいゴミ分だね。お姉ちゃん」


 『いい御身分』という言葉を用いて『ゴミ野郎』と遠回しに表現する。


「待て、これは誤解だ……」

「誤解も何もないよね。もしかして熱っていうのは噓だった?電話越しでの演技に私もすっかり騙されちゃったなー」


 完全にご立腹の様子。

 何を言っても聞いてもらえない状況下に陥ったきっかけを作ったであろう人物を起こして説明してもらおうとヒカリは必死に揺らして唯菜を起こしたのであった。

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