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彼女が寝取られそうで怖い件について  作者: 日本語上手くないガイジン
3/13

弟か彼氏かわからない!

男女の間では友情は不可能だ。

情熱と敵意と崇拝と愛はあるが、友情はない。

- オスカー・ワイルド -

-------------------------------------------------


どうしよう…浮気現場をバッチリ目撃したよ…


ゆきと一緒に歩いてるあの男誰なんだ?弟か?それとも…


セフr…んなわけないよね、せいぜい彼氏ってとこか…あはは…


「ゆっきー、カラオケに行かない?」


カラオケだと!?けしからん!

男女が密室でふたりきりとか、あれしかないよね!?

ここはゆきを信じよう、彼女はそんな誘いに乗るわけない…

だって彼氏の俺ですら一緒にカラオケ行ったことないし…


「いいね。行こう!」


前言撤回!?秒でオッケー貰った!?うちの彼女ビッチなん!?


落ち着け、ゆきを信じるんだ、ゆきは俺を裏切らない、多分。


心配してきた…俺が止めに行った方がいいかな?


いや、ダメだ。尾行がバレる。バレたらゆきに殺される。


でも…


「ごめん、ちょっとトイレ行ってくる。ここで待ってて。」


あの男がゆきにそう伝えた後、こっちに歩いてきた。


やっべ、バレたんじゃねぇ!?とりあえず一旦撤退だ。


「おい、お前。」


話しかけるなぁ!大丈夫、イヤホンしてるから聞こえないふりしよう。


「聞こえてるんだろ、なんか用か?」


流石に返事しないといけないか、とりあえず誤魔化すしかないよね。


「久しぶりじゃん!最近どうよ?」


1ミリも知らないけど知り合いのふりをすることにした。


「だれ?」


「幼なじみの田中太郎だよ、覚えてないのか?」


そうだ、俺は君の幼なじみの田中太郎だ。


あたしのことを忘れたなんてひどいわ…


まあ、俺も覚えてないけどね。


「いやっ、幼なじみいないんだけど…」


そうですよね…幼なじみの田中太郎いるわけないよね…


考えろ、俺…いい言い訳とかないのか…


…思いついた!


「あの、お姉ちゃんの彼氏ですか?」


そうだ、ゆきの弟のふりをして彼氏ですかって聞いたらいいんだ。

彼がゆきの弟だった場合、困惑するんだろう。

仮に、仮にだぞ、彼がゆきの彼氏だった場合、弟である俺に自己紹介でもするだろう…


これでこの男の正体が分かる。天才か、俺?


「へぇー、ゆっきーって弟いるんだ…初めまして、彼氏のひろとです、よろしく。」


えっ?かっ、彼氏?

俺以外の男が?


「よっ、よろしく。あっ、ちょっと用事がぁ、またね。」


もういやだ、知りたくないことを知っちまった…走って帰ろう。


その後、俺は部屋にこもってひたすらゲームしてた。


これ確実に寝取られたよね…

-------------------------------------------------

「ひろと遅い!」


「ごめん、そういえばさっきゆっきーの弟に会ったよ。」


「なにそれ、弟なら目の前にいるじゃん(笑)」


「せやな、じゃあカラオケに行くか。」


「ごめん、あれまだ終わってないからパスで。許して!」


「はいはい、分かったよ、お姉ちゃん。買い出しも終わったし帰ろうか。」


「うん!」


(さっきの人お姉ちゃんの彼氏だったよね…

絶対に許さない…

お姉ちゃんだけは渡さないからな…)




お金が欲しい、諭吉がほじぃ

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― 新着の感想 ―
[一言] この発言も感情も全部含めて姉にバレて 腫れ物扱いされて欲しい
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