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彼女が寝取られそうで怖い件について  作者: 日本語上手くないガイジン
2/13

泣きたい俺は帽子をかぶる

皆さん大好きシェイクスピアが言ってた、


恋ってのは、それはもう、ため息と涙でできたものですよ。


-------------------------------------------------


もういやだぁぁあ!もやもやする!


ゆきまじでなにやってんの…ヤってるの?嗚呼、考えても無駄か…


久しぶりにスマホゲームでもやろ。


ん?ログインボーナスでなんか貰った、なにそれ?箱?チョコ?あっ!?


「そうか、バレンタインかぁ!!!」


ゆきは友達とチョコ買いに行ったのか…安心したわ。

きっと今頃俺のために手作りチョコでも作ってるんだろうな、微笑ましい。


「兄貴うっせぇ!このクズノチビタマムシが!」


実在する昆虫の名前で呼ばないで、我が妹よ!?

そう、我が妹は反抗期である。

昔はお兄ちゃん大好きとか言ってたのにな…

お兄ちゃんのお嫁さんになるんじゃないの?


「はいはい、分かったよ、ちっちゃな頃から優等生の妹よ。」


「うっせぇわ!」


例の曲大好きなんだよね、我が妹は。


「もうすぐバレンタインだし、お兄ちゃんに渡したいものとかないの?」


「ないよ。」


隣の部屋にいる妹の声が思ってたより十倍ぐらい冷たかった…


壁越しでも分かる、我が妹はツンデレなんかじゃない、本当に俺のことが嫌いなんだ…


「ていうかバレンタインもう過ぎてるし、うちの兄貴バカなん?バカだな。」


「自問自答すんな…ん!?もう終わったん!?まじで!?」


「うん、まじ。」


携帯の日付を見ると俺は絶望した。

もう2月16日やん、なんでゲームのイベントまだ終わってないんだよ…

そういえば今年彼女からチョコ貰ってないかも…

手作りチョコどころか市販のやつすら貰ってない…

これって終わったんじゃね!?


「お兄ちゃんショックで家出するわ、探さないでね。」


「夕飯前に帰ってね、クズノチビ兄貴。」


それ虫の名前じゃなくてただの悪口やん…


「分かった。行ってくる。」


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さて、何しようかな。


一人カラオケでもするか、陰キャでごめんね。


最近一人の時間が増えたよね…ゆきいつも忙しいとか言うから、めっちゃ寂しい…


ひとりで街を徘徊するのってこんなにの辛いんだね…正直泣きたい…


誰か、彼女をここに召喚して~


「ゆっきー、この後どうする?」


ん?ゆっきー?まさか…


目の前に知らない男と手を組んでいるゆきがいた…


どうしよ、バッチリ目撃したわ…


さて、現実逃避のお時間ですね!


あの男はきっとゆきの弟だ、そうに違いない!


「…」


バレないようにパーカーの帽子を被った俺は彼らの後を追うことにした。


がちで寝取られそうで怖いんだけど…
























NTRって地味に怖くね?(´-ω-`)

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