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転生?立身出世物語  作者: 大人の薯蕷
美濃攻略飛翔編
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第四十二話

UPしました!


これからの更新について

私用で何かと忙しいため、週二、三回更新になります。読んで頂いている皆様方、ご了承の程よろしくお願いしますm(__)m

山を登り始めて四日目だ。戦を始めて十三日目である。三日目までは陣を構える準備、その後の九日目までは焼き討ちしたものの確認、そして今ここにいる。


なんかね〜。

東側の嶺の方は緩やかっちゃ緩やかだけど、結構きついわ。でも、物資を運ぶには最適であるから良いことにしておこう。物資には刀や少々の油が入っている。それにしても織田の攻撃の激しさのすごいこと。結構離れているが伝わってくる。それに気迫が違う。戦っている方には失礼だけど、首取れに夢中になる意味が俺には分からない。


そのおかげであろうか、裏手の山は正面の敵に掛かりきりで見張りはないに等しい。だが、罠である可能性もあり得るので慎重に進まなければならない。


「周囲に警戒してください!」


今、後少しで裏小口に到着するところだ。


さすがあの斎藤道三が縄張りをした城だ。随所に仕掛けが施されている。城好きとしては堪能したかったけど、今戦の最中だ。残念だけど仕方ない。


「貴様は前野殿の部下であったな?なら、伝えて欲しい。もうそろそろだと。」


「はっ、分かりました!」


裏小口の守備を見るとまだ人が多い。五十人といったところか。こちらの兵は四十人ほどで、浅野殿や堀尾殿がいると言えども安心は出来ない。これは信頼していないという話ではなく慎重にする必要があるからだ。


やっぱりあの方策しかないか。俺が一番危険な役目を負わなあかんけど。


「よし!俺が行ってくる!待っといて!」


今の格好は武士ではなくまるで百姓の様な出で立ちだ。だから、相手さんも警戒は薄いであろう。ちなみに浅野殿や堀尾殿は後ろにいる。


「そこのお侍さんよ、そこに織田が攻めて来てよ、どうしたら良いか分からないんだよ。だから、助けてくれよ〜」


めっちゃ困ってるな。だって、急に村総出で来たものだから収容する場が余りないし、そこで追い出してしまったら支持率の低下にも繋がる。 門番達で話し合っているようだ。


「そこの百姓、入っても良いぞ!よく頑張ったな!」


「えっ!ありがとうございます!助かりました!怖かったです!急に来たものだから…」


そこはもう嘘泣きでもなんでも良いから感謝を全面に出そう。


「…そして、入らせて頂いた恩に一緒に守りたいです!」


「そんな事させる訳にはあかん!これは武士であるこのわしに任せなさい!」


「分かりました!それではまだこの場に来てない人もいるので、この門に居ても良いですか?」


「良いぞ!」


「分かりました!ありがとうございます!村の者に伝えて来ます!」


これで場内に入れる!なんでこう警戒心が余りないんだろうか?間者の可能性は充分にあるのに。俺は元百姓だから、骨の髄までその匂いが染みついているのだろうし、この顔だからかな。


「お前たち、この城に入っても良いんだって!良かったな!これで織田に脅かされずに済むな!」


最後の言葉に驚いたのだろうか、一瞬静かになったけど、勘付いたみたいだ。次々に斎藤家に対する感謝を言い出した。所々で斎藤家は仏様だと言い出す者までいる。その首謀者は小一郎だ。大げさすぎるからやめて。


そして入ると、やっぱり劣勢のようで混乱の最中である。表の織田の攻撃をかろうじて止めるのに精一杯の様相だ。俺達は物資を配給するという役目をもらったので、倉庫に行きやすくなった。恐らく邪魔になるから後方に配置された。


「お侍さん、頑張ります!」


俺は裏小口の門を登らせてもらう。

これで斎藤家はもう投了だ。そこにある二間槍に瓢箪をぶっ刺し、そして天に掲げた。

そうすると、俺の配下の者は一斉に武器庫や兵糧庫に火をつけ始めた。先までのほんわかは一転してこの場は修羅場化とした。もう既に門は俺が制圧したので良いとして、あとはどうやって保つかだ。


「お主ら、謀ったな!織田の者だろう!」


と言って斬りかかって来た。が、もうそこを制圧しつつあったので、時すでにお寿司だ。中村殿に斬り殺された。それと同時に城がさらに混乱しだした。表も瓢箪の印と煙で押しどきと悟って強めたようだ。俺達もそれに呼応せねばと思ったその時、俺は矢文を貰った。


それは、


<斎藤龍興、逃げ出した模様。その兆候有り。>


だった。

あらかじめ俺は逃げ出すであろう場所に人をつけてあった。それはヤマを張ったようなものなので、良かった。


「一先ずは良かったわ!そして、織田は勝った!お前たち、よくやった!でも、相手は最後の力を出してくるかもしれない!中へいくぞ!」


「「「おーー!」」」


俺達は進みながらこう言った。


「斎藤家の大将様は逃げ出したぞ!ここで降参せよ!」


「あの猿顔の木下様なら、ここで降参しても雇ってくれるぞ!」


後半の誰がそんな事を言った?てか一言余計だ!と振り向いたら小一郎だった。やめてくれ!弟を止めろ!としたけど、無駄だった。既に大軍勢化としていた。そう、城にいた者が寝返って俺達の軍に混ざったのだ。でも、こうしてくれるとありがたい。家臣集めにもなる。小一郎はこれを狙ったんだろうけど。


そうしているうちに、戦は終わった。


もちろん織田の勝利だ。

後始末大変になるな〜。


ここまで長かった〜!美濃を攻めるだけでもこんな労力を使うとは思いもせんかった。とにかく、ここまで付いて来てくれた仲間に感謝だな。


「お前たち、ありがとう!」


後で聞いた話だけど、龍興は解決屋が設置した船に乗って、伊勢長島に乗り込んだ。そしたら、やたらと歓迎してくれて気分が良くなって、その次の日には何もかも忘れたようだったんだと。滝川様は何をしたんだ?

美濃を落とすの長かった!やっとです。

これからの真也はどう考えて行動していくのか、お楽しみに^_^


今日も読んで頂きありがとうございます!

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