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転生?立身出世物語  作者: 大人の薯蕷
美濃攻略飛翔編
39/48

第三十六話

UPしました!

時間が空き、申し訳ありません!

人生〜楽ありゃ苦もあるさ〜♪


と歌いたくなるそんな旅になっている。中央には当然だが俺、そして格さん助さんのように左右を陣取っているのが浅野殿と堀尾殿だ。左右に関しては読み手の想像力にお任せする。と作者が俺の心の中に語りかけてくるので説明しておいた。


まあ、そんなことは置いておいて。


言うなれば、調略の旅ならぬ解決の旅に出ている。川並衆の解決屋の一員となって美濃を堂々と歩いて、旅先で困った人を助けながら目的地まで後一歩のところまで進んでいる。これまであったのは、


事例一


「そこの旅人さん、助けてー!村が襲われているよ!」


「襲われているとはなんだ?誰にだ?」


「山からの賊がうちの村の米を取っていくんだ!」


そうか…。そこまで美濃は混乱していたんだな。これまで混乱させたのは織田家なんだけど、仕方がない。だがしかし、尾張の評判は解決屋によって上々だから治める点としては容易になる。俺は心苦しくなったが、これは信長様のためだ。


「お前、運良かったな!俺らは尾張の解決屋だ!今すぐ助けに行くよ!」


「あの噂の解決屋?ありがたい!」


と着いた時、村は劣勢であった。もうすでに賊が村を出て行きそうな感じだったので、ばらばらにおられるよりはマシだ。討伐することにしよう。相手は十人か。この村の人達は度重なる戦で疲れ切っているので、戦力にはできないし、したくない。とりあえずは挑発してみよう!


「いーけないんだ!いーけないんだ!誰かさんに言ったろ!」


それに二人も続いて、


「「いーけないんだ!いーけないんだ!誰かさんに言ったろ!」」


トドメにお尻ペンをすると。

十人全員頭に血が上ったのか、全員きた!よし!狙い通りだ!後は切るだけだ!


「お前ら、丹精込めて作られた米を盗もうとしやがって、許さぬ!浅野殿と堀尾殿行きますよ!」


十人対三人はきつかったが、戦場でそういう乱戦は幾度も経験しているので、なんとかなった。俺は二人、二人は各四人仕留めた。横目で戦いぶりを見ていたけど、正真正銘の武士はすごかったな。やはり体幹が鍛えられていてブレがない。


「村長さん、今回のお礼のは米二合で良い!良かったな!」


「ありがとうございます!」


傷心気味であったので、普段の解決屋の値より低く設定した。そして、惜しまれてこのままこの民と戯れたいと思いながらも去った。



事例二


大蜂の退治、俺一人でやった!

以上。



というようなことをしつつ、尚且つ尾張の評判を民の中で広め、今後のためにもした。たまに、武将らしき人物が出てきてギョッとした。その時には解決屋と素直に言った。


なかなか、面白かった。統治者によってこんなにも国の雰囲気が違うのかと。信長様は楽しいことが好きなので、城下や村も楽しい雰囲気が漂っている。その一方、美濃は俺の原因でもあるけど、斎藤飛騨の横暴が凄すぎて、悪い意味で効果覿面となってしまった。その代わり、解決屋を出している。村や民を見た感じ、世論形成はバッチリだ。


目的の場所に着いたようだ。


「俺が交渉するから、堀尾殿は城の形状の確認を、浅野殿は城下の観察をお願いします!集合は一刻後!」


「「はっ!」」


よし!ここは俺の腕の見せ所だ!これから話す相手は頑固者が多いから、注意が必要だ。ここでしくじれば、俺の明日はない。


「すみません!今、よろしいですか?」


「なんだ?今、美濃が大慌てしていて、余裕がないんだ!」


かなり事態は深刻らしい。美濃の経済や統治の不安定さは未曾有で、出て行く人が後を絶たないほど疲弊している。いかに、斎藤家の政が領内に浸透していないかが分かる。


「俺は巷で話題となっている解決屋なんだけど、ここの仕事手伝えないかなと思ってね。美濃の悩める民のために何かできないか、歩いているところなんだよ〜!」


「そうなのか?こりゃ、ありがたいけど、やめておいた方が良いよ!同じ商売している身として忠言しておくと後一年持つか怪しいよ。」


やはり、商人の目は侮れない。それ以外の誰よりも利がある所の目利きは鋭いものがある。それに、そこの権益を荒らして欲しくないというものもあるかな。多分、それが本音だ。


「そうか…。ここにただ船一隻だけ置かせてもらうのはどうだろうか?それ以外の仕事はしないという約定付きで。それならば、貴様らの邪魔にはならないであろう?」


「そうだな。ただ船一隻だけならば、許してやっても良い!しかし、忠言はしたからな!責任は負えないからな!」


「ありがとうございます!お礼にはちょっと貧弱ですが、徳利三本持ってきているのでお納めください!」


「お!嬉しいな!近ごろ飲めなかったんだよ!一緒に飲むか?お前ら、酒持ってきてくれたぞ!」


「「「おー!」」」


この雰囲気はどこにいっても変わらんな。お酒が買えないほど疲弊するって、どうなっているんだ?これでは人心が離れていくぞ!お酒は嗜好品であるとともに娯楽だからな。そりゃ、士気も低下するわ。


「喜んでいただき嬉しいのですが、解決屋としての仕事をこの美濃で探している最中です。だから、今日の所は申し訳ありません!皆さんで楽しんでください!」


「わかった!頑張れよ!」


作戦クリアだ!

後は信長様の下知に従うしかない。


「丁度、一刻たったな!急ぐとするか!」

真也はどんな事を企んでいるのやら。


今日も読んで頂きありがとうございます^_^

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