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転生?立身出世物語  作者: 大人の薯蕷
美濃攻略飛翔編
38/48

第三十五話

UPしました!

「皆さん、俺は帰ってきた!」


「「「おーーー!」」」


こんなにも喜んでくれるのはとても嬉しい。ていうか、皆さん影響されすぎではないだろうか。これでは、一向一揆で駆り出されるのは納得できるわ。とにかく、自らの力で生きることを見出させないといけないな。


この役割ってまるでナ○スのゲッ○○スのようだな!


「こんなに集まってくれてありがとう!お話があるんだけど、俺は色んな所回ってきた。その中で一番真の他力本願に近いのは織田であることがわかった。どんな者でも兵になれるし、それににあった銭もくれる。その銭で美味しいものも食べられるし、腕のあるやつや頭が良いものなどわしにしかできないものがあれば大身も夢ではない!そしたら、生きることこそが真の他力本願につながるのではないだろうか!俺が見てきた中で素晴らしいと思ったのはこれだ!俺自身の親が本当にうつけで、これでは生きていけないと思ったからこうして生きている。各々自らで考え、前を向き、そして、命を粗末にしてはならん!俺が悲しくなる。以上だ!」


「「「おー!」」」


「やっぱ、すごいお方だ!」


「出稼ぎに行こうかな?」


反応は上々だ。また、大演説かましてしまった。時期に新しい宗派できるんとちゃうんか?もしそうなったら、歴史改変どころの騒ぎではない。やってしまったのは仕方ない。もうなるようになれだ。


どっかで滝川様見ていると思うな。忍びの技術持っている可能性が大いにあるので、分からぬように隠れているに違いない。殿に伝わるのは時間の問題だ。今更俺思うんだけど、なぜこんなにも派手な事をしてしまうんだろう?前世ではあまり目立たない普通の学生だったのにな。本当になぜだ?解せぬ。

もう行かなあかん時間だ。でも、ここに泊まるのも良いな。長島の民とも戯れなあかん。知ることも必要だ。俺とて百姓の出だから彼らに言えることもあるかも。


「なんか、悩みとかあるか?」


「そんな、直々に聞いて頂くなんて滅相もない!楽しく生きてます!」


「そうか…。何かあれば、俺にお任せを!」


あ、もうこれダメかもしれんな。長島にて浄土真宗の新派が爆誕する勢いがある。あるいは浄土宗の新派か?ここはどうなってしまうのか。あはは〜!


「明日、また放浪して、諸国をまわるからな!考えて生きろ!俺が言った言葉はこの長島以外には言ってはならん!」


「「「はい!」」」


寝るとするか。俺に言わせれば、宗教が俺らに介入しなければ良いんだけどな。



「またな!」


もう戻ることもないだろう。この長島の民の皆さんの事を絶対に忘れないから!生きることこそが一番だ!俺も生きているから今の生活があるからな!


感慨に耽りつつ、再び洲俣。


「例の計画を話してくれたか?」


「はい、話しました!蜂須賀様も納得してくれたようです!」


「ここでこれが役に立つとは思いませんでした!すごいです!」


「ありがとうな!俺は元百姓で口しか取り柄がないから、これくらいしかできない。だが、お前たちにはあらゆる可能性が体から滲み出ておる。特に俺の苦手な武芸の師はお前たちだ!いつもありがとう!」


「「こちらこそありがとうございます!」」


てか、この時代の人って涙もろい人多いよな。これほど感性が豊かなんだろうな。


「後もう少しだ!」


そういえば、源七の三河はどうなったんだろうな。混乱しているということは知っているけど、そこまで介入はしたくない。が、領主様が心配だ。史実では高天神城の戦いで逃げ延びて秀吉に仕えたんだよな。

一度試しに呼んでみるか。


「源七、三河にお願いしたいんだけど、良いか?この文を。なんなら、一緒に着いて来ても良いと伝えよ。」


「分かりました!おら、嬉しいです!たまにやりとりするのですが、苦しいようで。」


「やっぱそうか…。今の俸禄じゃ、満足には払えないかもしれんが、今後絶対に出世するからな!」


「はい!あの時が嘘みたいですね!」


源七はこの川並衆にすっかり溶け込んで、それなりの地位になったらしい。すごいやつだ。今後は商人担当窓口として頑張ってもらうとしよう。ちなみに長秀は調整役で、俺が遠出している時の代理役だ。


「そうだな。あっという間だったな!何か、欲しいものはないか?これまでの労いとしてな。」


「特にはないですが、強いて言うなら名前が欲しいです。」


名前か。確かに、堺の商人は自称であるが苗字があり立派に名乗っている。正式名もあるだろうけど。そのような大きな商人になりたいと言うことかな。やったら、名付けないと源七のプライドに傷をつけてしまう。なんと付けようかな。んー…。正直、こういうの苦手なんだよ。


「そうだな、三木秀宗(みきひでむね)はどうだ?三河の三、木下の木、秀吉の秀だ。そして、宗は有名になるためかな。」


「三木秀宗ですか。良い名前ありがとうございます!大事にします!」


「これからもよろしくな!」



よし、今から計画を発動する!

これが織田家の命運を分ける戦といっても過言ではない。

お気付きの方もいるかもしれませんが、クラッシュしてしまいました!しかも、成り行きで。これが後にどう響くかは私にも分かりません。


三木秀宗は架空の人物です。悪しからず。


今日も読んで頂きありがとうございます^_^

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