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転生?立身出世物語  作者: 大人の薯蕷
織田家士官編
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第十五話

今日もUPしました!

「木下、これはどこに持って行くんだ?」


「これは壱番の所へお願いいたします!あと、これを積んだら終わりですが、参番と伍番は他に比べて遠いので、先に出発お願いします!」


「「「分かりやした!」」」


今何をしているのかというと、一種のテストみたいなものをしている。俺が陣頭指揮をとって商人の荷物や武家の頼まれ物を一件の事故・事件も無く運べるかという試しをさせられているのだ。いちゃもん付けられるのは怖いので、きちんと輸送物の種類や色・個数まで帳面に記載し、お金の管理を徹底させた。お金の管理は源七に任せてある。


何と言っても最も重大なのは警備だ。危険と思われる箇所に関しては、俺が先陣切って行くとして、後は出身別・適性別にわけさせた。適性別というのは、例えば足が自慢の人がいるなら、その人は伝令や道路情報の収集に勤めてもらおうという算段だ。それが輸送の潤滑さを左右するといっても過言ではない。


まだまだ、カイゼンは必要だけど。


「ふー、後はこの荷物だな!これは荒子周辺に持って行くからな!俺も同行する!伝令、各組の伝令に先の言葉を伝えよ!ではよろしくお願いします!」


「「はいよ!」」


「よし!今日も元気に張り切っていきましょう!」


「「「おっす!!」」」


「そして、今日は特別、全組無事に仕事を終えたら、酒代奢るとしましょう!!」


「「「おーー!!」」」


「今日か!」


「気合い入ってきたわ!」


「いつかいつかと楽しみにしていたんだよ!」


不定期にだが、こういう催しをやっている。まぁ、なんといって良いかわからんけど、士気を上げるためと求心力の構築のためだ。そのお陰で、周りはうるさいほどに叫びあっている。しかし早く行かないと、美酒を味わえないんだよな。


「そこで叫びあっても、美酒はここにはないよ!さあ行った!行った!」


もう行かせるだけでも一苦労だ。俺も急いで準備せなあかんな!


ここまでいくのは、ちょっと苦労したな。あの最初の面接は怖かった。その一言でしか表せないほどだ。心の臓が飛び出るかと思ったわ!最初の言葉がこれだよ。


「殺す。」


笑えなかったよ。最悪そうなることは分かりきっていたけど。実際に笑ってたら、今存命ではないけどね。


「店主様、この殺すというのは、どういった意味合いで使われたのでしょうか?今の商売状況であるならば、必ずといって滅んでしまうでしょう。」


「なぁーに?!!」


「貴様のことでありません。貴様の後ろにいるお方やその後ろ盾を必要としているお方も一緒に滅んでしまうということです。そうなれば、分かるでしょう?商売人というのは多少の危険を冒してでもやるべき事はあるはずです。そうでなければ、負けてしまいます!」


「分かっている!が、なぜあのうつけの肩を持つ事をする?」


「この国で最も銭に精通・理解している家、人物はどこにいますか?」


「うむ〜、分かった!だがしかし、きつい条件を満たしてもらう!分かったな?」


「はい!俺は荷駄隊の伍長を何回もしているので、どうぞお任せください!」


あの時は、店主様の顔といい威圧感といい半端なかった。面接終わった途端、恥ずかしながら腰を抜かしてしまった。周りにいた店主様の手下は笑っていたけどね。これは出だしは最高だと思った。きちんとし過ぎても怪しまれるし、だらしな過ぎたら捨てられるからだ。ここでは中庸が一番!小者時代に学んだことだ。


「よーし!いち早く認められるように、頑張るぞ!」


「頑張ってくださいね!」


「お!源七か!お前も頑張っているか?俺より計算速いんだからな!それと、例のことを頼む。」


「分かりました!お気をつけて!」


今日も何も無く終わりそうやな!後一息だ。


ん?なんか怪しい気配がプンプンするな!こういう時に限って、何かしら起きるんだよな。他の組はどうなんだろうか。心配だ。まず、目の前のことに集中だ。敵は十五人程で、こちらは十人。分が悪すぎる!


「お前ら!二手に分かれるぞ!力持ちと足早は荷物の方に、腕に覚えのある方は俺の方に来てくれ!あの道祖神がある所で落ち合おう!」


「「おう!」」


「よっしゃ、行くぞー!」


うまくまければ良いけど、万が一捕まったら玉砕ものだし、幾人の人生を棒に振ってしまう。


「我こそは、天下のかぶき者!ここに参上つかまつる!」


え!なんか奇抜な色の服を着た奴が現れた!ちょっと待て、かぶき者?もう既に荒子の領域に入っているしな。もしかして、ここで歴史上の人物に出会えるとは。


やっぱ、日々厳しい鍛錬を積んでいるのがわかる槍さばきだ。俺たちでは四半刻かかるであろう所をあっという間に倒した!


「お武家さん、此度はありがとうございます!何かお返しできればと思うので、欲しいものがあれば、どうぞお申しつけ下さい!」


「そんなこと、気まぐれでやった事よ!気にするな!お前の名は?」


「木下藤吉郎と言います!本当にありがとうございます!」


「うむ!」


めっちゃかっこいい!

というより、いなくなるの早!


報告を聞いたところ、全組無事終了したようだ。よかった!

私としては、一話二千文字以内に書けたらと思っているのですが、段々と話を重ねていく内に文字数が増えていっているような気が。原稿用紙五枚分がすぐ気軽に読める量かなと私は勝手に思っています^_^


今日も読んで頂きありがとうございますm(__)m

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