第十四話
三日続けてのUPです!
お、めっちゃ美味そうなものあるな!なんやこれ!もしかして、あれやんか!三河より活気がすごいし、何よりも扱っているものの品質や先進性が格段に違う。さすが、尾張の港だな〜!
「しかしだな。どういうふうにここの中に入り込んで、商売できるようになるんやろうな?」
「三河ではまだしも、尾張は出来上がっているのに近いですから難しいと思います。活気が物が違いすぎて、目が驚いていますよ!木下様!」
「うん、そうだな。というより源七よ、ちょっと興奮しすぎではないか。田舎者のようで恥ずかしいぞ。」
「仕方ないじゃないですか!」
片田舎からこんな都会のようなところに来たら、こうなることは分かる。俺もそうだったからな。あのはじめてのおつかいの時、大分はしゃいでしまった事を覚えている。落ち着かせるためにもどっか甘味処ないかな?
魚、魚、魚、装飾、食事処……、甘味処あった!
「なぁ!源七、あそこの甘味処に行こう!店自体も良さそうだし、お値打ちだからね!」
「うん!」
「「お邪魔します!」」
「いらっしゃいませ!」
「団子四つとお茶人数分お願いします!」
「はいよ!」
さてと、甘味処探しながらも、今後どうするか考え少し目星はつけたんだけど、上手くいくかはわからない。周りの商人の言葉を盗み聞き集めた結果、今の尾張はきな臭いことこの上ないというような雰囲気だから、運送する商人が中々承ってくれないようだ。損が多すぎるからだ。あえて俺はそこに絞ろうと思う。
「源七、俺考えたんだけど、運送の仕事に就こうと思う。今、人手不足らしいんだ。戦で何度も荷駄隊の仕事を任せられて来たから、なんとかいけると思う!」
「この仕事、危ないんでしょう?やめておいた方が良いと思います。ここで失いたくありません!」
「そういう事があるのは承知の上だ。だが、よく考えてみて、運送の仕事の仕事をするという事はどういう実利になるかを…」
「そうか!分かった!…なら良いよ!勘定なら任せて!」
よかった!この仕事はハイリスクローリターンだから、来てくれないかと思った。一層のこと、三河に帰らそうかと考えた。俺の博打のような人生を源七に押し付けるわけにはいけないからな。
「ありが「はいお待ち!」
「木下様、団子きましたよ!食べましょう!」
言いそびれてしまったけど、本当にありがとうな。これから、どんな困難が待ち受けているか前世持ちの俺でもわからない。源七はとても頼りになる!
「苦労かけてしまうけど、ありがとうな。」
「うん?」
「なんでもない!食べ終わったら、早速行こうか!日が暮れてしまう!」
急いで食べたせいで、お腹がおかしいんだが、まぁ良いか。盗み聞きして、どこの運送屋が良いかは分かったし、どこにいけば良いかは既に知っている。
今、何刻かな?うむ、日が頂上より西寄りになってきているな。目的地まで遠いので、野宿するにしてもご飯はいるから、ここで調達しようか。一瞬、村に頼ろうかと思ったけど、畑仕事もしてない者がくれる訳ないしな。ちょっと犯罪に手を染めてしまうが、--を拝借させてもらおう。
「さて、目的地まで行こうとするか!」
「なぜ、こんな荷物を持って?」
「黙ってついて来なさい。むしろ、三河の国境よりも安心なところへ行く事になるからね!しかし、俺は脇差もどきしか持ってないから、その時の運だな。」
黙ってという時点で、信頼もくそもないけど、すまん。俺には大丈夫という根拠のない自信がある。上手くいきそうな予感がする。
一町先に寺っぽいものが見えてきた。そこへ泊まらせてもらおうか。一応、お布施も持ってきている。内陸へ行くにしたがって、それは貴重な産物になりうるからな。原材料ごと持ってきてしまったけど、上のお坊さんにとって良いお布施に違いはないからね。これは、寺にいる時散々見てきた。
「ご無礼つかまつる!ここ、寺に雑魚寝させて頂きたいです!」
「ん〜?どうしましょう?実のところ、心許ないですですよ。」
ま、予想通りだな。お金をくれと。外観は普通の寺だが、中はふんそうか。今の俺にとって、お金は貴重なものなのであげる訳にはいかない。
「お時間宜しいですか?ここに溜まっている水を舐めてもらいませんか?これでどうでしょう?」
どうだ?
「良いでしょう!あそこにある庵に泊まりなさい。」
よっしゃ!効果覿面だ!源七は何か悟っているようだけど、答えは言わないよ。二つの樽のうち一つは寺にあげたけど、もう一つは例の運送屋にという算段だ。
「ありがとうございます!寺の中で何をしてらっしゃるのかは、伏せておく事にします。今後もよろしくお願いします!」
今日の課題は終わったことだから、明日のことをシミュレーションしつつ、案内された庵でゆっくりするとしようか。
「源七、饅頭食べてから寝よう!」
どこまで連続投稿できるか、チャレンジ中です!頑張ってみようと思います!今回の三日続けての投稿でも、中々大変です^_^毎日のように投稿できる作家さん、マジリスペクトです。ストーリーは頭の中では出来上がっていますが、文章にするとなると私の文才の無さが見えてしまうようで恐ろしい(ノ_<)
八月の間には、大分進むと思いますので、暖かい目で見て頂けたら幸いです。