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現状の整理→シリウスの場合

ひと通りシリウスにマルクはフェンリルとのやりとりを伝えた。

シリウスは本当に腰を抜かすほど驚き、もう驚きすぎて冷静になっていた。

(こりゃえらい事になった。そもそも神獣が人を認めるとか聞いた事ないし、それ以前にフェンリルを治した魔法はオーロラヒーリングじゃろ。あれロストマジック(失われた魔法)じゃぞ。それも詠唱も魔法名もめちゃくちゃでなんで発動するんじゃ。もうわけわからんわい)

シリウスの脳内は?マークでいっぱいだった。だがこのままという訳にもいかないのでフェンリルに近づき

「フェンリル様。私の素朴な家で申し訳ありませんが一応結界も強めにかけているのであのクソトカゲ程度の魔物なら入ってこれないので心ゆくまでお使いください。」

フェンリルはシリウスの顔をみてコクリと頷いた。

シリウスはこの後しなければならない事を考えていた。

まずフェンリルを庭に迎えなければならない。

次にマルクがデスリザードが三体と言っていたが自分が倒したのは二体だ。残りを確認しなければならない。

最後に当初の目的のマルクのステータスだ。属性、魔力量、能力値を数値化しなければならない。

15歳になれば自分で見れるようになるが治癒魔法の件といい先に教えておいた方がいいと思う。

シリウスは頭で整理し、行動に移しはじめた。

「フェンリル様。それではこちらにどうぞ。何かあれば私かマルクはおりますのでなんでもお伝えください。」

フェンリルは頷き後ろをついていった。

『フェンリル様!!ごはんは?ごはんはどーするの?人間と同じでいいなら僕が作るから食べて!』

もの凄い楽しそうな念話がフェンリルの頭にとんできた。

『う、うむ。だがマルクよ。我は人間より食べるしそこのトカゲで事足りる。』

やんわりと拒否をした。フェンリルとしてはマルクに余計な迷惑をかけたくない思いがあったが、、、

『フ、フェンリル様は僕のごはん食べたくないの?僕そんなに料理下手じゃないよぅ、、』

マルクは黒焦げのトカゲの方が上手いと言われたと勘違いしてしまっていた。

目尻に涙を少し貯めたマルクを見たフェンリルは

『ま、マルク。我はマルクのごはんがすごーく食べたいぞ!うむ!人間のごはんは初めてだがマルクのごはんは絶対美味いと思う!よろしく頼む!』

マルクはにこーっと笑ってやる気になっていた。

その後ろ姿をみてフェンリルはフーっとため息をはいた。

神獣が人間に初めて負けた瞬間だった。


シリウスはマルクに聞いて蹴り飛ばしたデスリザードを探しにいった。

蹴り飛ばしたと聞いて顎が外れるほど驚いたがなんとか冷静に聞いていた。

(確かにマルクの魔力濃度と魔力量ならエンチャントだけでも戦えるかもしれぬが恐らく死んではおらんだろう。見つけてマルクを怖がらせた罰を受けさせてやる。)

そんな不穏なことを思いながら歩いて行くと横腹に爆裂魔法をくらったような穴が開いて絶命しているデスリザードを見つけた。

「・・・は?」

シリウスは今日何度目になるかわからない驚きに包まれていた。

マルクはただの蹴りだけでランクSの魔獣を倒していたのだ。

「わしの孫最強ではないだろうか?多分第一級冒険者のトップのあやつでもこれは無理じゃろ。わしの孫ほんにすごいのぉ〜」

現実逃避しながらも孫バカは全開だった。

死体をこのままにしておくと他の魔獣が来る可能性があるので闇魔法で消滅させておく。

そして家に戻るとマルクがもの凄い嬉しそうな顔をしてご飯を大量に作っていた。

「ま、マルクや?アン神父がおってもこんなにご飯は食べれんぞい?」

「あ、じいちゃんおかえりっ!アン神父はそこで果実水飲んでるよ!あとごはんはねーフェンリル様が食べてくれるの!」

フェンリル様は遠い目をしながらシリウスを見てきた。

『声に出すなよ人間。我はフェンリルだ。マルクに内緒で貴様に念話を送っている。』

ビクッとしながらシリウスは椅子に座ってマルクに気づかれないようにフェンリルに念話をした。

『フ、フェンリル様これでよろしいでしょうか?あと孫がすみません、、、私はもう年で余りご飯を食べないもので、、あの子はご飯を作って食べてもらうのが好きみたいで、、』

『う、うむ。我としても嬉しいのだがマルクが疲れるのではないかと思ってな。我は神獣といっても獣だ。普通に生肉とかで良いのだが、、』

『フェンリル様。神獣であるあなた様にお願いとは図々しいかと思いますがマルク、あの子が満足するまですみませんが、、、あと美味しくなかったら直接言って生肉にしてもらって大丈夫ですので』

『我にマルクを悲しませろというのか!?我はマルクは大切な者と思っておるが貴様ら人間は別にどうでも良いんだぞ!』

シリウスは本当にどーしよこれと思ってしまった。

悩んでいたシリウスであったがもうなるようになるだろと思いながら孫を見ていた。

次回はいよいよステータスです!

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