×1 女の子扱いとか
私、気になる男子ができました。
学校って面倒だと思う。
空気を読んで、顔色をうかがって…本当に疲れる。話を合わせる為に興味もない本やテレビを見たり。
そういう人間関係が、私は嫌いだ。
「アッキー、この前のドラマ見たぁ?」
「あ、え…まだ見てないかな。録画したけど…」
「見るべき!!アッキー損してるー!」
「うっそアッキー見てないの?」
「なんかアッキー見てないらしいよ?」
この女子の群れ。疲れる。激しく疲れる。
なぜドラマの一本を見てないだけでこんなオーバーリアクションなわけ。
そして私の事を“アッキー”って呼ぶのも定着しつつある。
はー、疲れる。
「アッキーはクールだからね~」
「まぁね。アッキーはね」
「そんな事ないよ」
「サチコ~、つけまノリ貸して?」
「またぁ?アッキー持ってないの?」
「私?…持ってないけど。」
トイレでメイクするのもどうかと思う。
もうそろそろトイレから出て、教室に向かった。
渡り廊下を小走りに駆け抜けた視界の片隅に男子の群れが目に映った。
「学校終わった後、どうする?」
「カラオケ?ボーリング?」
「オレは今日、バイトだからさー。シフト入っちゃってさ」
「了解ー。そういや影岡はどうする?」
「えっ」
影岡と呼ばれた彼はニコニコと笑顔を絶やさないまま、困ったように眉を寄せていた。
偉いな、あの人。
私なら逃げちゃうのに。適当な言い訳つけて。
「みんなに合わせるよ」
あんな度胸、私にはない。
だって、面倒だから。疲れるから。
…あぁ、私って冷めてる。クールキャラ作ってたけどここまでくると…。
「ちょ、キミ!」
「?」
「あー!!!秋田じゃね?」
「…なに」
「ねーねー!!秋田さんってカレシいんの?」
「いないよ」
「あっ!じゃあオレ立候補~」
「ズリーよ(笑)」
男子に囲まれて俯いた。嫌い。やっぱり学校は嫌いだ。
もう休もうかな。明日から。
そんな事を考えて、もう思考回路を停止させることにした。
「やめなよ」
さっきまでニコニコしてた彼が黒いアゲハ蝶の様な瞳を怒りに燃やしていた。
その時、私はきっと新しい世界の扉を開いた音を聞いた。
そして彼と私の歯車が音を立てて回りだした。
NEXT...
見切り発車な気がしてなりません。
きっと次回もグダグダかもしれませんが、『いいから!』をこれからもよろしくお願い致します!!




