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タイトル未定  作者: ケロい人
プロローグ
4/13

第2.5話「兄弟」

短い・・・あまりの短さに泣いた;;

僕が気が付いたのは冷たい床の上だった。

「そうか・・・まだ死ねないのか」

一人呟く。

重い瞼を開け厳しい現実に目を向ける。

そこは見慣れた実験体の監禁部屋。

村の重犯罪者監禁用の牢獄の中。

変わったことといえば・・・ここにはすでに僕と兄さんの2人だけだってことか。

「兄さん・・・僕達2人が残っちゃったね。」

眠っているのか死んでいるのか・・・何の反応も示さない。

僕があの実験を受けてどれだけの時間がたったんだろう。

僕は兄さんに目をやる。

兄さんの変化は顕著だった。

すでに人としての原型が残っているのはその顔のみ。

角がある、コウモリのような翼ある。ヘビ尾を持ち、体は鱗に覆われている。牙だって生やしている。

しかしそれ以上に全身に残る傷跡。特に腹部にある大きな穴が何より痛々しい。

僕が複合実験を受ける前は兄さんは普通の人間の容姿だった。

少なくともこんな傷なんて、腹部に穴なんてなかった。

僕が眠っている間にまた暴走でもあったのか、はたまた兄さんに施された実験がそれほどまでに過酷であったのか、自分で死のうとしたのか。

「ねえ、兄さん。兄さんはまだ僕の兄さんなのかな、生きてるのかな。ねえ・・・兄さん、僕が殺してあげようか」


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