第2話「実験場(フラスコ)」
各陣営一人ずつしかまだ名前がでてませんね。
誰かかっこいい名前をおしえてくださいorz
あれからどれだけ時間が経ったんだろう。
覚えているのはあの日、村の戦える者すべてが挑み、首が落とされた。それだけだ。
しかし、首が落とされても開放はされない。
彼のつれてきた帝国の騎士に斬られた者はすぐには死ねないらしい。
血呪剣という神魔の時代の呪具を参考に帝国が作り上げた禁忌の武器。
彼の軍団の持つ武器はすべて悪魔との契約により、その呪が付与されていて、斬ってから10回日が昇るまでは灰になろうと再生し、死を許さない。そして10度目の日の出と同時に魂もろとも焼き尽くすと言われる黒い炎に包まれて消えるのだ。
曰く、10日目に対象の魂を喰らいに悪魔がくるのだとか。
言うまでもないがすべて実験は始め彼らに施された。
実験、つまり合成獣実験、機械強化兵士実験、魔力拡張実験、異種交配(ハイブリット創造)実験だ。
帝国がエルフ、魔族に戦いを挑むための戦力を充実させるための狂気の実験。
合成獣実験とは、魔物の持つ力を人に宿すためその細胞を移植する実験。
機械強化兵士実験とは、人の身体に神魔時代の伝承に残る呪具を参考に作られた魔器を埋め込んだり、脳に電子頭脳を埋め込み本来のリミッターを外すことで本来の肉体の限界の身体能力を発揮することのできる兵士の製造実験。
派生として、リミッターを外しての戦闘に耐えうるだけの肉体強化を施す実験。
魔力拡張実験とは、世界に満ちたマナを人間の身体でエルフ以上に扱えるように作り変える実験。そして、魔族に宿る血を人間に宿す実験。早い話、人にその血を混ぜることことでその力を取り込む実験。
最後に異種交配実験。生まれながらにエルフ、魔族の特性を備えた人間を生み出す実験。
さらってきたエルフ、魔族との交配実験。
結論から言おう。
村が帝国に襲われてから早1ヶ月。
すでに残っているのは僕を含めて5人だけ。
最初の10日で奴等に挑んだ20人が黒い炎に包まれていなくなった。
次の7日で10人が死んだ。魔力拡張実験組だ。神の生み出したエルフの加護に、魔族の魔が残した血に耐えきれなかった。
その5日後7人が死んだ。機械強化兵士実験組だ。あるものは魔器の力に耐え切れず、またあるものは電子頭脳の命令に脳が耐え切れず、耐えられたものも、肉体の限界を超えた実験により死に至った。
そしてさらに8日後、8人が死んだ。
合成獣実験により魔物の細胞を移植された3名が生前の意識を完全に失い、魔物としての破壊衝動に駆られ、コントロールを外れ暴走を始めたのだ。
鎮圧の為、機械強化兵士の実験体が2、暴走に巻き込まれた合成獣実験体3。また、帝国の兵士も3名死亡、5名負傷の惨事となった。
残ったのは、身体強化実験とエルフの血を与えられた僕。合成獣の暴走で生き残った試験体が1人。完成された機械強化兵士が1体。異種交配実験で壊れてしまったのが2人。
偶然か、生き残った合成獣試験体は兄さんだった。
母さんたちは・・・すでに死んだんだろう。
でも・・・その方が幸せなのかもしれない。
今の実験への呼び出しに震えるこの日々が続くよりは。ねえ、兄さん。
そして今日。帝国の襲撃からすでに1ヶ月半。
僕に新しい実験が施されることになる。
合成獣実験、機械強化兵士実験、魔力拡張実験だ。
3つの複合実験だ。
すでに僕に施されている身体強化とエルフの血の配合と合わせると交配以外のすべての実験をその身に施されることになる。
きっとこれで楽になれる。
やっと僕はこの恐怖から自由になれるんだ。
麻酔をかけられたのか意識が遠くなる。
遠くなる意識の中、誰かが僕にニヤニヤと嫌らしい笑みで声をかける。
「安心して。君は殺しなないよ。君は実験の成果として生きててもらわないと困るからね。だからね、今回は君の左腕に処置を施すよ。失敗してもそこらへんに転がってる左腕を適当につなげてあげるから安心していいよ。ヒヒッ、ヒャハハハハ」
改行とか段落とか苦手なんだ。
ワードパットで作ったの貼り付けてるだけだからどうなってるのか見るのが怖い><