どんな小さい声だろうが、心の声だろうが・・・関係ない
回想の筈が・・・
申し訳ありません。
まァここまで、来たらもうやけですよ。
洪水は大きな唸り声を上げながら全てを飲み込んでいく。
まだそれに飲み込まれた人はいないが、それはどんどん大きくなっていく。
そして今、舞のいる校舎を飲み込もうと、大きな津波になった。
「助けてよッ・・・」
洪水の音でその言葉は掻き消された。
しかし恐怖で立てなくなったその体では、逃げる事も戦う事もできない。
だから、もう一回恐怖で震えた声で、誰にも聞こえないと分っている声を、
出した。
「助けて」
目を閉じてから十秒、二十秒と時間が経って、舞は目を開けれなくなった。
洪水が襲ってこない。それがすごい不思議で
目を開けたらまた時間が動き始めて、死んじゃうかもしれない。
そんな幻想に取り憑かれた。
けど、このままじゃ、何も始まらない!!
そう思って目を開く。
「どうして、どうしてアナタが・・・」
隣の白い髪以外に余りに平凡すぎるその男がそこに居た。
けど、それでも何故だが、フードの人と同じに見えてしまって・・・
「だって、助けてって言ったろ」
その言葉を聞いてどんな感情を持ったのか?
分らない。
だけど、色んな感情が沸いてきて、なんだか少し安心して、嬉しくなって、
もっと早く来いって、ちょっと怒ったり、
とにかく色んな感情が沸いてきて、
涙が止まらなくなった。
「どうした?そんなに泣いて?」
「だ、だって、誰も来てくれないかと思って-----------
助けて貰いたくてでも、声が出なくて、
死んじゃうかと思って」
この時は、言いたい事を言いまくった。
分って貰わなくていい、だから
ただ、ただ、全てを口に出したかった。
それなのにコイツは------------------
「お前が、どんな小さい声だろうが、心の声だろうが、助けを求めてんのに
それを聞かなかったら、男でも女でも人間ですらねェ。
お前が『助けて』って言ったから、助けに来た」
どうしてコイツは私の聞きたい言葉をこうもハッキリ言ってくれるんだろう。
どうしてコイツの言葉はこうも心に響くんだろう。
どうして----------
どうして こんなにカッコいいんだろう!!
だから、生きたいと思った。
「ありがとう」
「・・・・・・・・・・・・・ブツブツ」
けど、何故かこの声だけは、届かなくて・・・
それでも、勝ってくれると信じてて・・・
「がんばって!!」
「おお!!」
そう叫んで、俺はリブレに挑んだ
皆さん、どうしよう、俺はヒロインをアイツにするつもりだったのに・・・
まぁいいや。
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