少しの勇気があれば
「いや、そのいきなり、殺されるのは不味いんですの事ですよ?」
「アナタがいけないんでしょう!!」
「よーく考えてください、俺が何かした?」
「・・・」
はぁ、と大きなため息を吐く。
「なんで、行き成り、こんな事をしたんだ?」
「その、なんていうか、ノリ?かな?」
なんでこうなったのか回想。
問答無用で回想!!
ちなみに昨日の事だよ。
「宿題・・・やんなきゃ、夏休み学校で補習?
え、そんな事聞いてないんですけど・・・」
何故こんな事になったのか?だって
俺は宿題なんてやった事ないんだよ。
そして夏休み前日にコレである。
しかしそれ以前に遅刻もしていたので、
弁解の余地もない。
「勿論お前には言ってないぞ、水無月」
訂正 弁解に余地あり
「ちょっとまて先生」
「おい、水無月、なんと書いてゴリラと呼んだ。
そしてお前には言ってないのは、お前が居眠りしてるからだ」
「すみませんしたぁ!!」
見事なスライディング土下座・・・ではなかったが、
一瞬にして、イスから滑り降り、土下座をする様は誰から見ても、
魅了するものだった。
プライド・・・そんな言葉は聞いた事も食べた事もない。
しかし、そんな事で許してくれる訳でもない。
『近距離チョークバズーカ』が頭を何度も捉えた。
「嘘だッ」
「著作権やら何やらがメンドクサイのでそういう発現は控えましょう」
「ん?どういう事?」
「なんだ、無自覚タイプのオタクなのか?」
「いやそうではなく・・・あれを見ろ」
そう言って、指差した理由を述べようとするが、
そこで舞が割りこんで代弁する。
「リブレ・・・しかもスグ近くじゃない・・・」
そう言って、彼女は携帯を取り出す。
最新型の政府のみ使っているタイプらしい。
なにやら耳にイヤホンタイプの小型機械を着け、
液晶ディスプレイが表示されている。
それをイジり、政府になにかを知らせてるそうだ。
「ここら辺一帯に避難命令をだしたわ、皆さんも早く避難してください!!」
そう言ったと同時に、生徒達が避難し始めた。
低学年から順に、そうは行っても高校生だ。
自身の身が守れる者は、最後まで残り、自分の身が可愛い者は先に帰った。
避難誘導をしているのは、舞と先生の数名だ。
水無月は、チョークバズーカーを食らって気絶していた。
そして、時が大きく過ぎ在校生は三百人の内、百人程度になっていた。
「ギャギャギャ!?」
リブレが一瞬にして校庭に現れた。
人型というよりは、悪魔の様に見える。
現れたと同時に、リブレの力が発揮される。
「なんだ!?アレは」
生徒の誰かが叫んだ。
その顔は驚きよりかは、恐怖に満ちていた。
その方向を見た者は皆同じ顔している。
「洪水・・・」
誰かが小さく呟いた。
校庭に水が止め処なく流れ込んでくる。
しかも学校の敷地内のアスファルトも割れて、水が噴き出してくる。
「・・・能力者」
誰が何を思って言ったのか、分らない、
けれど、その言葉を中心に言葉が嵐の様に広がる。
「僕達死んじゃうの?」
「嫌だよ」
「なんで、どうして私達がこんな目に遭わなきゃいけないの?」
避難誘導をしていた舞は、この言葉の嵐の中で、
リブレと洪水を見て、恐怖に崩れた。
超能力者である舞は、一般人より強い恐怖に怯えた。
彼女は守る存在。
今から、ここの百人を、
県の万人を、
国に億人を
世界の全てを守るのだ。
逃げる事も、失敗する事も許されない。
世界の全てという圧力に泣き崩れた。
舞は小さく、本当に小さく呟いた。
「助けてよッ・・・」
洪水が校舎を、彼女を、世界を
襲った。
保存さして。
編集完了。
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