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存在の証明

 「グォオロォスゥゥァァァ!!」


 化け物は叫んでいた。何の為に?

 俺はただ戦っていた。

 右から来る拳を避け、懐に潜り込むしかし化け物に殴り飛ばされる。

 相手は大分小柄(そうは言っても2メートルぐらい)なのに、あんなに怪力だ。

 化け物が地面を蹴ると、アスファルトは大きく捲れる。

 それに伴い大きな音が鳴る。


 「って事ぁだッ!!」


 胸ポケットに入っていた試験管をだす。


  自ら激しい音を立てて五感の一つを封じる必要性がない。

 と言う事は、だ。

 聴覚みみはとりあえず聞こえなくてもいいくらいのレベルだと言う事だ。


 胸ポケットとから出てきた何個かの内一つを更に選び出す。

 敢えて試験管のゴムの栓を抜かない。


 「これでどうだッ!!」


 パァリンという極稀に理科室で響く音が化け物の眼に直接当たる。

 この臭いは---------


「アンモニアッ!!よっしゃこれで決まっ・・・た・・・!!?」


 二十効果で嗅覚も奪い取ったがそれでも、化け物は腕を動かし、殺そうとしていた。


 「コココココロロロロロロススススススス」


 そう叫んでいた。

 どこに嗅覚や聴覚、視覚を補う機関があるのかは知らない。

 それでもすこしはそれらに頼っていたようで此方の攻撃も当たり始める。

 白い白衣がだんだん真っ赤に染まって行く。

 それでも返り血は3割ぐらいだ、残りの7割は自身の血だ。

 

 「・・・」


 「コロス」


 「・・・・・・」


 「コロス」


 「・・・・・・・・・」

 「コロス」


 「ゴメン、もういいか?」


 「コロスッ!!」


 「ああ、分ってるさ、お前が毎日毎日がんばって生きてるのぐらい、

 俺が憎いのくらい、分るよ・・・ッ!!

 テメェはもう手遅れだ・・・まだ間に合うなんて無責任な事言わない。」


 そういって右手の親指を立てる。

 一瞬空気が張り詰めて、化け物も動きが止まった。

 そして”自らの額”に突き刺した。


 「なっバカかねキミはっ!!」


 周りの起きていた研究者がザワつく。

 しかしそれが、俺には”不快”でしかない。


 「お前らだろ、俺を”殺した”のは?」


 額から指が引き抜かれた。

 血が額から止め処なく流れている。

 それが顔の3分の1を覆った。


 「よぉ」


 瞬間、化け物の腕がハジケ飛んだ。


 「ギャァァァァァァ!!」


 「よぉ同士かいぶつ


 白衣が殆ど紅く染まり、口を大きく三日月形にして笑うのはソイツ以上に化け物だった。

 体から電流が迸る。

 そんな姿を見て研究者は恐怖を感じた様に喋りだす。


 「奴は、昔研究所を崩壊させた・・・。

 実験番号17『干渉』か・・・ッ!!

 なら親指を突っ込んだ理由は・・・」


 「そうだ。

 脳の100%を活用だ。

 人間という乗り物に脳は過ぎた産物だったんだ。

 人間という生き物を正常に動かすには10%で事足りたんだ。

 俺は100%使える。

 体もそれに適応する」


 次の一瞬、化け物が叫んだ。

 ”最後”だと分っていて。


 「知ってるよ。お前が何故叫んでいるか。

 『俺はここにいる!!』って自分の存在を証明したいんだよな?」


 体が四方八方に弾け飛んだ。


       「俺も証明するから、お前の分まで生きてるって」

白い白衣ってww自分でも思ったけど直した方がいいのかな?

他には、イケてるイケメンとかね。

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