進化と細胞の変質と悪魔
「目を覚ましてくれよ。僕の患者には一人たりとも死んで貰わないよ」
そういって、医師は素早く手を動かす。
それは実に手早く、見事としか言いようがなかった。
しかし、長い間こうしている訳には行かない。
「もういいです」
手術中の患者が手術台から医師を押しのけて降りるという
シュールな画面を想像しながら、実際に行動に移す。
「キミまだ駄目だよ。まだ縫い合わせて--------ッとそうか
そう言う事か、まぁいいがんばりたまえ」
全てを見透かした様に、医師は笑い、始める。
しかし、医師の言った事に間違いはない。
人工の肉を使って、穴を塞いだのだろう。
しかしまだ完璧ではない。
縫い合わせていないから、肉がボロボロと剥がれおちる筈だ。
しかしここでも『干渉』の能力が働く。
細胞一つ一つが、人工肉とがっちりと結合して、もう蒼士の肉と同化している。
「ありがとうございます。っとここの薬もらっていきますよ?」
返事を待つ事なく、薬の入った試験管を何個かを取って手術室を出る。
服装を近くにあった白衣に替え、胸の内ポケットに試験管を入れる。
「う~ん、認識阻害が使えないのは困るけど・・・まぁいいか」
フードを取り行く時間はない。
病院を出ると、太陽が出かかっていた。
そして目の前には・・・
「・・・-------------あーっアンタは、顔思い出せないからイライラ×2
してたんだわ-----ッ!!」
「ゲッお前は、殺人未遂犯ッ!!人の事殺そうとしやがって・・・」
そう言うと、この少女はまた炎を纏い始めた。
「ふっふっふ、私の名前は七瀬七海よ・・・
アンタ名前は!?」
「俺かぁ?俺は・・・マリオ?マリオ!!・・・はい嘘です。
水無月蒼士だ。マリオの方は忘れてくれ、著作権とか色々あるし」
途中で訂正した理由?もちろんまだ死にたくないからさ!!
しかしこうしてる時間がもったいない、だからコイツを放って置いて
俺は研究所へ向かう。
炎が飛んでいるが気にせず逃げると、逃げれた。
しかしそこには研究所はなかった。
「大丈夫・・・全部終わった・・・終わったから・・・」
そう言って例の研究者が出てきた。
研究者には腕が無かった
死傷者はなし。はっきり言ってこれがこの事件の最高の結末かもしれない。
けど-------
「こんなの有りかよッ!!お前その腕どうしたッ!!一人で抱え込んで
それで最高の結末かよッ!!
自分で言ってたろ!!俺には家族がいるって!!
だったら、家族をッ皆を守れるくらい強くなってからしろよッ!!」
そういって叫ぶが、目の前の研究者はだったら-----と言い
「だったら、後はお前に任せるとしよう・・・主人公」
そう言って男は、地面に崩れ落ちた。
なんでコイツが俺の事が分ったのかは知らない。
けれどコイツの性格から考えて任せたというのは
大変なんだろう。
だから---------
「任されたっ!!んで何をすれば」
そう言って首を百八十度回転させる。
「嘘だろ・・・俺ってさぁ去年の今頃、こんな事になるっておもってたのかなぁ
ハハハ・・・」
視えた者は確実に人を殺せるものだった。
「”元”人間だよな」
目の前にいるのは、怪物だった。
顔にはエラがあり、肌の色は明らかに人間の色ではなかった。
それでも何故か人間と分る。
近くに居たアイツではない研究者が話を始める。
「もう終わりだ何もかも・・・!!
そこの研究者逃げなさい。
アイツは、無理やり作った限りなく自然体に近い化け物だ」
この男は白衣を着た俺を、同じ研究者だと思っているらしい。
「自然体に近い?」
「何だ知らないのか?まあいい、教えてやる。
人間ってのは絶えず進化しているんだ。
親から遺伝子を一子相伝され、そこからまた進化させる。
例えばキリン。キリンは最初は首が短かった。
しかし、地面の草がなくなり、生きるには木の葉を食べるから進化したんだ。
だから、”人間にも進化しなければ生きられない”状況を作れば?
例えば少年Aを少年Bと戦わせ、勝った方だけを生き残らせ、
勝った者同士を戦わせる。
こうして強い者だけを残し、さらにコイツ等の意志で自らの細胞を変えさせる。
すると如何なって行くか・・・答えは実に簡単で明快な答えだ。
人間を越えた生物の誕生だ」
その声に反応するかの様に、化け物が雄たけびをあげる。
「もう”ソイツ”は感情など持ってはいないよ。
ただの化け物。人を殺す事に特化した・・・生物兵器だ」
この化け物には感情がない。
言われなくてもコイツの眼には感情が宿っていない。
「散々だったなぁ・・・お前。
だけどそンな醜い姿で俺の前に立ってるって・・・うぜぇ。
だからとっとと楽になれッ!!」
保存さしてー。
う~ん最近思うのだが・・・皆さんはなにか夢を持ってますか?
いやコメディではなくシリアスでお願い。
僕は持っていない。
どうしたらいいんだろう。
皆さん感想で夢を書いてください。
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