突然のヒーロー
「あ、あれは・・・」
そう言って俺は、窓の外に目を向ける。
リブレを見つけたのだ。
俺の超能力『干渉』によって見つけるのは得意だ。
これを、倒しに行くのも良いが、それでは正体を隠している意味がない。
「先生~あそこにいるのリブレじゃないですか~?」
そうやって窓の外に、指を指すと皆その方向に釘付けになる。
すると俺の隣の少女(名前がワカンネww)が席を立つ。
「先生ッ!!」
「おう、言って来い!!」
何なんダこのノリ。
そんな事を考えながら少女の歩いて行った道を視線でなぞる。
「先生。蒼クンが舞ちゃんのパンツ覗こうとしてまーすっ」
「蒼士お前後で職員室に来なさい」
「はぁ、何でこんな事に」
こうやって俺は彼女の名前を知った。
しかし俺は代償に休み時間を失った。
「今日も平和だぁ」
「強い、こんな強いリブレは初めてよ」
そう言って高須賀 (たかすか) 舞は身構える。
彼女は今まで何十体ものリブレを倒してきた。
しかし今回のリブレは今までとは遥かに格が違った。
「こんなのただの龍じゃない」
そうまるで龍の様な形をしていた。
そうして4時間以上戦っていた。
こちらからの攻撃はまるで、無いかの様に直ぐに攻撃に移してくる。
こちらが、攻撃しようと地面を蹴ったかと思えば、
敵はもう既にそこにはいない。
何なんですか?
さっきから、こっちの攻撃は一切あたりませんのに、
あっちからの攻撃は、殆ど視えないじゃないですか!!
動きが止ま----------
なんですか?アレ?
黒い球体が龍の開いた口に作り出され、それが
完璧な球体を成した。
それがまた形を変え、一つの線になった。
龍型のリブレから光線が放たれる。
「キャァァァァ」
能力者と言えど恐怖は感じる。
今彼女は大きな恐怖を感じていた。
迫りくる光線。
周りの影がどんどん濃くなって・・・近づいてくる。
ほんの僅かな時間、しかしそれでも、脳は生きるべく、死んだ時のため
動きつづける。
私ここで死んじゃうの?
嫌。
そんなの嫌。
・・・
・・・生きたいよぉ。
まだ、まだ、まだ、まだやり残した事あるのに・・・
何で?
そう思った。
刹那、フードを被った主人公が現れて、光線を一撃で
葬った。
今、目の前に広がっているのは、黒く汚れた煙と、龍、そして
フードを被った男だった。
「待たせたな。けど主人公は遅れてくるもんだろ!!」
そういって振った拳は、龍の背中に突き刺さった。
しかし龍はそれでも倒れなく、怒りという感情が込みあがったのか、
体大きくうねらせ、音速の域に入る。
しかし、フードの男は動じる様子もなく、ただ立っている。
龍はそこに突っ込んで行った。
傍から見ればこんなの、本当にゾウVSあり程度にしか見えないだろう。
そう少女にもそう見えた。
フード(ゾウ)VS龍(あり)に
音速を超えた龍が突進するなか、フードの男はそれと同じスピードで
動き、確実に龍の喉を破裂させた。
「・・・喰らうぞ三下ぁ!!!」
男がそう脅すと、龍は自分より遥かに大きな龍を見た恐怖を感じ
逃げた。
「逃がして良かったんですか?」
高須賀は、自分を助けてくれた男にそう聞く。
すると男は、顔らしきものを女に向けてこう言った。
「お前名前は?」
「高須賀です」
男はそうか・・・と呟き満足気な笑い声を上げた。
「俺は・・・マリオ?うんマリオだ!!」
「何故最初疑問形だったんでしょうか?」
「・・・サラバッ」
そうやって男は去って行った。
一人取り残された少女は、一人、フードの少年が去った位置をみて
それから視線を夜空へ動かす。
「なんだか、風みたいな人だったなぁ」
少女は呟いてみるのである。
保存させてー。
最近あった事を話したいと思います。
ふー、何もない・・・。
あ、宿題全くやってない。
編集終わりました。
また直しにやってきます。
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