リブレ
この世界には、神がいる。
そう言い放った男が生きていたのは、、遠い過去ではない。
それから数年後、世界に神と呼ばれる存在が、テレビ等を使い、
存在をあらわした。
「間違えて世界を繋いでしまった・・・異世界からの侵入があるかもだから、テヘッ」
という不可解な言葉を残した後に神は姿を消した。
そして俺が今いる町の空に穴が空き、地面には魔法陣(転送陣)が書かれた。
空の穴は大きく、地面の魔法陣は小さいのが複数あった。
空の穴が大きく歪むとそこから、化け物が現れた。
化け物の名前はリブレ、その姿は醜く人間と同じ様な力――つまり超能力――を持っている。
今だに地面の魔法陣が使われた事はない。
「はぁ・・・なんでこんな事をまた授業で・・・」
と今まで習った事を復習する。
え?なんで授業で復習してるかだってそれは---------
「こらっ水無月なにしてる!!補習もまともに受けられんのかッ!!」
だから教師は嫌いだ。
しかもこういう事を言う時は必ず『?』がついていない、肯定なのか?
受けられんのか?○ 受けられんのか!!× だろ。
と思考を異常なスピードで動いていると、
先生お得意の『近距離チョークバズーカ』が飛んできた。
なんの事はない。
普通にチョークを投げて当てるというだけの技なのだが、
それがあまりにも速く、しかも30センチも距離のない所から放つもので、
額がクリ○ンの様になるような人がたくさん生みだされたのである。
自分も勿論、例に漏れることなくク○リンになった。
「蒼クンまたか?」
「ああ」
「またそうやって、女子になだめられて、フラグ立て捲くるつもりか?」
「ああ……」
「……」
「……嘘だ。そんなことしたらお茶の間が吹き飛ぶ」
もう一回『近距離チョークバズーカ』が俺を強襲した。
「今日も平和だ・・・」
家に帰り、少しテレビを見た後俺は家をでる。
フードを深く被る。
このフードは俺の『能力』と科学の結晶合わせる事で、
認識阻害という効果が得る。
ただし、顔だけだ。
顔を覚えて貰っては困るという時に使う。
・・・これから強盗に行く訳じゃないんだからねっ!!
俺は、住宅街を少し抜け、マンションなどが立ち並ぶ所にでる。
そして駐車場の屋上に着く。
フードには、探査機能が付いてる。
これも『能力』を使って見つけた敵を、視覚化して
見つけ出すという、科学と能力の結晶だ。
何故そんな機能が付いているかというと----------
「ターゲットロックオン、コウゲキ態勢をトリマス」
無機質に近い声が聞こえた。
ガガガ・・・という音と一緒に着いてきたのは、弾丸。
それを足を少し動かすだけで避けると、俺は一歩大きく後退した。
敵は人型のリブレ。
左手にはマシンガンと右手には槍が装備されている。
「なんだよアレ・・・まさかリブレか・・・!?」
「誰か・・・誰か戦ってるぞ!!」
「超能力者か?けど、押されてるみたい」
「これ、リブレ討伐団体に連絡した方がいいんじゃないか!?」
どこからか声が聞こえる。
しかし・・・。
と思い野次馬達の間違いを正そうと、声を出そうとする。
それはリブレによって簡単に遮られた。
「マシンガンでは効果がナイと判明。
コレヨリ、コウゲキ方法を変更シマス」
人型リブレの槍がこっちに向けられる。
バリバリと音がした後、槍の先端部分が開き、
まるで巨大な銃の様になる。
「チャージ完了、弾丸を放ちます」
放たれた弾丸は、破壊力の半端ない超電磁砲というもの。
音速の3倍は軽く超える。
電気をチャージしてフレミング左手の法則が如く磁界をつくり、
そこに金属を通す事によって、音速の3倍以上の驚異的な
スピードと破壊力を得るのだ。
勿論、人間がこんな物を食らって、体の原型を残す事なんてない。
人間が生き残る可能性なんて皆無だ
”人間”が----------
超電磁砲
それが今蒼士の顔目掛けて放たれた。
「なんだァ機械の癖に驚いた顔しやがって、
アア、今のがお前の全力か」
蒼志の右手には、超電磁砲の力で少し解けた弾丸が握りしめられてた。
「俺の能力は『干渉』だ」
次の瞬間、機械は音を立てながら瓦解していった。
出ました!!
干渉!!
好きなんですよ。
制限のない強さ。
次はあのヒロイン出したいと思います。
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