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人は血を見て何を思うか?

 公園のベンチに一人公園に腰を下ろしていた。


 自販機に『水無月蒼士』と書かれた会員カードを差しこんで、

 お金を入れて、コーラを取り出す。


 別に会員カードなんて差しこまなくてもいいのだが、

 ポイントが付いてくるので、何故か差しこんでしまう。

 まぁそういったて、100円に付き1ポイントだ。

 いつ100本も飲むのだろう?

 そんな事を考えながら、今回この自販機で買った事によって64ポイントなったカードを凝視する。

 コーラを口に付け、一気飲みする。


 「ふぃ~極楽だぁ~」


 そう言って空を見上げる。

 最近になって全くリブレが現れてない。

 これはもの凄く疑問だ。

 良い事には良い事だ。

 けれど何故出てこない。

 というか、いままで、此方こちらの世界に来る理由も分らない。

 けれど----------------

 そこまで考えた所で肩にぽんぽんと叩かれた後、話しかけられる。


 「あの隣いいですか?」


 そうやって、聞いてくるの高須賀だ。

 

 「ああ、いいぞ…ってなんですか、俺は?

 ここら辺を占拠してる不良の長ですか?

 別に皆の公園だろ?仲良く使おうぜ」


 「…良かった~じゃあ、あの人達は無関係なんですね?」


 「……」


 そうやって、高須賀が指差すのは、噴水に頭を突っ込んでいる不良達の事だ。

 …俺がやった。

 とは言えず、無言の返答を試みる。


 そして全てを理解した様な顔をして、高須賀が不良の方に目をやるのをやめる。


 「あ、えっと、これは~、アレだ、うん。

 正当防衛!!自分の命を守るためしょうがなくってやつですよ」


 「もういいですよ、別に。

 それを心配したんではなくて、そ、蒼士さんが

 あの噴水に頭を突っ込んでる、変人変態奇人不良の仲間ではなくて良かった

 な~っと、思いまして」


 「まさか、天然さんか?」


 一度刀を突き付けられた事があるからそうだな、と昔のおサムライさんが聞いた

 ら嘆きそうな事を考える。


 「えっと、そそそ、蒼士クン!!」


 顔を赤らめながら、上目使いという技を使って、彼女が蒼士の名前を呼んだのには

 理由がある。

 1つ、名前で呼びたかったが、それを良いか、悪いか直接聞くのは恥かしかったから反応をみて

 調べようと言う事。

 1つ、高須賀は何度か、蒼士自身にフードの男かどうか聞いたが、毎回適当流された

 ので、真剣に聞く機会を作ってみようと言う事。


 「なんだいきなり大きな声だして、今度は変態さんにジョブチェンジ?」


 しかし、蒼士はそんな事を分っていない、鈍感さんという、唯一持った

 主人公属性を発揮する。


 「真剣に聞いて下さい!!

 あのっ…あのっ…これから名前で呼んでいいですかッ!!」


 焦った結果こっちの方を採用してしまった。


 「そんな事?別にいいよ、呼び方なんてどうだって」


 こっちはシリアスで言ってるつもりなのに、

 全部コメディで返してくる。

 その事に少しイラつきを覚えた高須賀は質問する。


 「なんで、そんなに何も考えない様な返し方できるんですか?」


 蒼士はウ~ンと悩みながら、返答を考える。


 「高須賀って基本笑顔の方がかわいいじゃん

 他にももう一人笑顔が凄いかわいいのがいてさ(小動物的な)

 そこで改めて思った訳、コメディの方が笑い多いじゃんってさ」


 「…///」


 高須賀は、かわいいじゃん、の所からあまり聞いていなかった。

 しかし、自分が高須賀と呼ばれている事に気づき、話しかける。


 「あ、あのっ-------------」


 そこで会話が終わる。

 空にできた穴がバリバリと電気を帯び、卵の様な形になったからだ。

 まるでこれから何かを生むような。


 「ちょっと黙ってろ」


 鈍感属性は敵に対しては、干渉の能力で補助する。

 敵が何体か、把握しようと能力を行使するが…!!


 「可笑しい、能力がいかれたかァ」


 そう疑問を浮かべるのは正しい。

 なんてったって---------


 「何この量!!」


 天空の卵が割れた。

 と同時に30体以上の数の魔物が落ちてくる。

 そう魔物だ。


 いままで、空の穴からリブレ以外が降りてきた事はない。


 全ての魔物が公園に落ちてくる。


 「上等じャねェかァ。纏めてぶっ殺してやんよ…!!」


 そういって、構える。

 勿論武器等は持たない。


 魔物の容姿は緑色、剣や棍棒等を持っていて、

 焦げ茶色のズボンを履いている。


 言う所、少し歪なゴブリンと言った所か。


 まず1匹、そう思い蒼士はゴブリンの中に突っ込む。


 足払いをして相手の体を少し宙に浮かし、そこに踵落としをブチ込む。

 その隙を狙って、背中を刺しに来たゴブリンに、

 バク宙の勢いでソマーサルトキックを喰らわせる。


 「おい、おい、どうしたァ、こんなもんかァ雑魚共」


 その言葉を理解したのか、ゴブリンの内1匹が奇声を発しながら、

 飛びこんでくる。

 そいつの剣を持っている腕を掴む。

 そのまま腕を捻り、ゴブリンの体を地面に叩きつける。


 刹那、後ろから、ゴブリンが剣を翳して、振り下ろそうとする。

 

 蒼士は振り返りざまに、裏拳を放つ。

 そしてそのまま振り切った。


 ゴブリンの首が飛んだ。


 赤い血と緑色の血が混ざっている。


 首と繋がっていた、胴体は首があった部分は、ぐしゃと

 潰れたリンゴの様になっている。


 ゴブリンの頭は宙に舞いながらも、白目になっていて、

 口からは、血と涎が混ざった液体が滴っていた。



 自分が殺したゴブリンという生き物を改めて見る。

 他のゴブリンは生きている、動いているのに

 自分の攻撃を放った、ゴブリンは醜く死んでいる。


 突如として吐き気に襲われた。

 それによって、体を二つに折る。


 それを逃さんとしたゴブリンが、棍棒を大きく振りかぶった。

 それが蒼士の頭を捉える。

 頭から大量の血が出る。

 次のゴブリンが蒼士の腹を蹴りあげた。

 宙に舞った。


 落ちてきた所をゴブリンが剣で刺そうとする、

 その剣を蹴り飛ばす事で回避する。


 「蒼士くんッ!!」


 最新式の携帯の仮想画面を操作していたが、

 その携帯ごと地面に落とし此方に走ってくる。


 血を見馴れていないのなんて、高須賀もいっしょだ。

 これ以上の仲間の血を見るなんて嫌だ!!


 「大丈夫だ…それより、ベンチの方に行って目を閉じてろ。

  ここから先はR指定だ!!」


 そう言って構える。

 今度は手加減しない。

 ボクサーを意識させる構え方だ。

 しかし、ガードはなく手はダランと落ちている。


 ゴブリンが背中を狙う。

 しかし、それを無視するかの様に、目の前のゴブリンの頭を

 拳で砕いた。


 ダァンという音と共に、背後にいたゴブリンが倒れる。

 

 「借りは返させてもらう」


 少し年上の声に聞こえる割りには、高い声。

 かっこいい顔なのに、それを少し隠す様に髪が顔に掛っている。


 宮川裕也

 

 ボーッとしていると、裕也がまた銃の音を鳴らす。


 「躊躇するな、確実に頭を潰せ

  これは守る為の戦いだ」


 そういうと銃の形は変わって行き剣になった。

 剣の方が使い慣れているのか、横なぎにゴブリンの頭を外していく。

 

 「そうだな…」


 返事はそれだけで充分。

 緑色でグニャグニャしたゴブリンの体と同じ程

 剣を持っていたゴブリンを見つけて、


 「使いやすそうだ…」


 そう呟くと、ゴブリンに足払いをし宙に舞った所で剣を奪う。

 そしてゴブリンが地面に着くと同時に、頭にその剣を突きたてる。


 そのまま、剣を横薙ぎに振るとゴブリンの頭が二つに割れて、

 次いでと言わんばかりに、隣のゴブリンの胴体も真っ二つにする。


 裕也の方を見ると、確実に10体以上殺していた。


 「早いな」


 「俺にとってこれは正義だからな…絶対的な」


 戦闘再開。

 話してる間、何を警戒しているのか、ゴブリンは近づいて来なかった。


 ………………



 「これで最後フィナーレだ」


 そう言って頭を潰す。


 返り血で服がベトベトだ。

 そんな事を思う。


 「ありがとな」


 振り返って、礼をいうと裕也は


 「借りは返した」


 とだけ言い、去って行った。

 お前はどこかのツンデレか!?と突っ込みたかったが

 怒りそうなのでやめとく。


 その頃俺は、迫りくる吐き気と戦っていた。

 

 「俺は殺した、ハハ、情けねェ、蚊とか蟻、バッタとかカマキリは

  躊躇なく殺してたのに…

  ただ生き物が大きくなっただけでこれだ…!!」


 「正当防衛なんでしょ?」


 高須賀が慰めに来てくれた。

 


 「そんなのただの大義名分…

  殺したという結論は変わらない」


 「違います!!」


 高須賀は大きな声でッ叫んだ。

 大きな目から涙が落ちている。


 「彼方が…、蒼士くんがッ!!

  守ってくれたのは…世界です」


 彼女は感極まって泣いている。

 蒼士の為だ。

 なんで-----。

 そんな感情が蒼士を取り巻く。


 「私は…私はッ!!

  いつまでもアナタの味方です」

保存させて。

今回の屁理屈っぽい書き方はどうでしょうか?

感想をくださると嬉しいです

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