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愛玩動物…その名も七瀬

 「これは俺今、フラグを建てちゃいましたか?」

 そうやって呟くには理由がある。

 今俺のベッドの上には、七瀬がいるのだ。

 椅子に座ったまま、寝てしまっていて布団の上からとはいえ

 女の子とこんなに密着したのは初めてだ。


 男なら…---------

 いや、何でもない。

 今、人として最低の事を考えていたと思う。


 「ぅうーん、おはよう」


 少し寝ぼけ目で、おはようのあいさつをしてきた。


 ぅう、抱きしめたい、なんだこの愛玩動物は!!

 新種か、新種なのか!?

 こう異性とかではなく、ペット感覚でほしい。


 しかし、彼女も自宅感覚でおはようの挨拶をしたらしく…


 「ひぅっ!!あ、えっと…おはよう!!元気だった!!

 これ病院のお見舞い!!」


 そうやって、大きな袋を勢いよく出してきた。

 勢いよく取り出したせいか、慣性の法則を利用して、顔に当たった。


 「「あ」」


 声が重なった。

 

 「大丈夫?」

 

 七瀬が顔を近づけてくる。

 まぁ普通にかわいいとは思うが、なんかあわあわしてた方が

 俺的にはいいと思うんだが…。


 「ああ、大丈夫だ、別になんの異常もない」


 そう言って満面笑みを魅せる。


 「…っ!!」


 顔を赤くして俯く。

 (何よ、コイツ!!う~何かモヤモヤする~っ!!)

 

 何を顔を赤くしてんだ?という疑問は蒼士の心の中に留めておく。

 お見舞いを渡してしまったのでやる事がない、七瀬。

 元から叶ぐらいしかお見舞いに来ないと思っていた、水無月。

 会話が止まってしまった。


 気まずい空気を抜ける為七瀬が口を開いた。


 「ねぇ、”あの”時なんで叫んでたの?」


 当然と言えば当然の疑問だ。

 ウェイアウトと脳内で記憶を盗み見られてたなんて誰も思わないだろうからな。

 そう思い、口を開く。


 「それは…」


 かくかくしかじか、俺は彼女の体が光となって消えた所まで話した。

 

 「そんな…!!」


 「ああ、彼女は俺に、体を与えてくれた。

 細胞レベルで…。

 だから、俺の腕が細かったり、中性的な顔をしてるのは、それが原因。

 後、髪が白いのは爆発のせいだ。

 爆発をあの時の水無月蒼士は干渉し、さらには喰らうっていう事が

 できた。

 その時の爆発の影響でな…髪が白くなった」


 まだ全ては話してはいない。

 だがこれで今言える全ての事を言った筈だ。


 「そんな大切な事早く言いなさいよね、この馬鹿!!」


 彼女はいつもの調子にもどってくれて、励ましてくれる。

 


 思ってた事が口にでる。

 まぁ隠す事でもない。

 別に気にしない。


 「ありがとう…七瀬」


 「…っつ!!」


 彼女は照れている。

 顔を真っ赤にして、俯いて。

 お礼を言われるのが、そんなに恥かしい事なのか、と思いながら、

 聞いてみる。


 「七瀬の事今度教えてくれ、今回の事件も何かしらの

  事情があったんだろ、それを今度教えてくれ…絶対」


 「その事だったら今」

 

 「待ってくれ、今言われたら、俺困るんだ…。

  何か思うんだ、俺。

  一旦ここで最高ハッピー結末エンドにしときたい、って。 

  自分勝手な理由だけど、今度また七瀬が危険な目にあったら

  教えて貰いたい、主人公ヒーローが助けいくからさ」


 自分で言っていて、恥かしくなったので、少し頬を掻く。


 「じゃあ、これで一旦ハッピーエンド

  それじゃあ、また逢いましょう」


 「おお」


 俺はこの時、何故か、ものすごく…家族に逢いたくなった

 

残念ながら、続きます。

感想…おね……が…い・・・しま……す。

バタッ

俺は黄色い救急車に運ばれた。

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