7話:世界のゲーム情勢
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クラウディア「行く前に少しよろしいかしら。」
セラフィナ・マグナ「どうしたの?」
クラウディア「マグナさんはいつもゲーム(VRMMO)では、どのソフトでも同じ固有スキルをお使いなんですね。」
このVRMMO最盛期時代では、固有のスキルを自身で決め、AIの承認が下りれば、どのゲームでも使いまわしができるシステムになっていた。そのため、皆こぞって固有スキルを作っていた。固有スキルを分析されることはある種の死にも似た事であった。
少し焦った、表情で
マグナ「そんなことまでわかるんだな・・」
クラウディア「はい。ですがこれ・・・固有スキルの中身が私でも解析できません」
安堵した表情で
マグナ「それは最強の防壁を構築したから!名付けて、【哲学の檻】」
クラウディアは首をかしげて
クラウディア「哲学の檻?」
マグナは自慢気に話す。
「この空間では言葉が全てなんだ!だから、セキュリティAIが問いを投げてくる!」
マグナ「例えば、悪魔を証明せよ!これを俺なりにこらえるとセキュリティが解除される仕組み。」
マグナ「俺の答え以外は受け付けないから、最強のセキュリティなんだ!」
セラフィナ「へ~面白そうね!!」
少し、あきれた顔で
クラウディア「よくそんなシステム思いつきましたね」
マグナ「考えることが趣味だから、何でも深く考えてしまうんだよね~!」
クラウディア「このシステムは演算ではなく主観であるため、我々(AGI)が最も不得手とする部分ですよ・・・そこを突いた見事なセキュリティですね。」
マグナ「偶々出来ただけの代物だよ~」
クラウディア「いや、少し異常ですね。いい意味で。」
マグナ「ありがとう!」
段々自分が普通ではないことを自覚し始めたマグナであった。
近年のVRMMOは、情報戦から始まることが多い。情報を電子マネーで買うものまでいる。PVPでは特にそれが顕著に表れていた。
皆RPGでも戦闘経験を積めるため、モンスターと戦いを経てPVP移行するユーザーが多かった。
モンスターにもAIが実装されており、独自の判断で攻撃してくる。決まった攻略方がないボスが多いため、固有スキルは軽いデータ汎用性重視で、パッシブスキルをいくつも付ける者もいた。
その中で最高峰といわれるVRMMOゲームが【コロッセオ】である。
このコロッセオは闘技場スタイルのゲームで観戦者も多く、何よりPVPが日々熱く繰り広げられていた。すべてのスキル制限(AIに認めてもらえば)がないのが売りのゲームでもある。
AIが常に見張っているためチート行為が難しく、さらに観戦の中には情報収集を目的とするものも多く、情報が簡単に盗まれる事態は珍しくなかった。
そんな中ある伝説があった。パッシブスキルなし、固有スキル使用回数0で君臨した初代王者がいると、初代はこう語ったとされている。「みんな能力に頼りすぎ」と・・
この伝説には2説があった。AGIの不正利用論と隠蔽スキル持ち論この二つに絞られていた。主に後者が多かった。
なぜなら運営から不正はなかった。と発表があったからである。
しかし、固有スキルを公開している数少ないプレーヤーのメメさん、固有スキル「すべての隠蔽を無効化する」を持つメメさんはこの説を否定している。
というVRMMO最盛期の都市伝説もあった。
そんな中
マグナ「準備はいいぞ。」
クラウディア「じゃあ、行きましょう。」
セラフィナ「よっしゃ~、行くわよ。」
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。8話も楽しんでいただけると幸いです。




