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第二十九話――ダイヤモンドの輝き

「お前が黄金なら――」


ガルヴェスの全身が雷光に包まれる。

魔力が収束し、彼の肉体がさらに強化されていく。


「俺は、それを超えるダイヤモンドだァァァァ!!!」


バチィィィンッ!!


黄金の空間が一瞬にして青白い閃光に染まる。

ガルヴェスの拳が大気を裂き、シャングリスの前へと突き出される。


「フン……黄金こそが最強、永遠こそが真理!」


シャングリスもまた、巨大な剣を振り下ろす。

二つの力が激突し、凄まじい衝撃波が周囲を吹き飛ばした。


ゴゴゴゴゴゴ……!!


「ハハハ! 無駄だ!」


シャングリスは不敵に笑う。

彼の剣は黄金に輝き、打撃を受けてもびくともしない。


「黄金は朽ちることのない不滅の金属……」


「なら、その硬さを超えて砕くだけだ!!」


ゴォォォォォォ!!!


ガルヴェスの拳が、今度はさらに強烈な輝きを放つ。

雷の魔力が凝縮し、その拳はまるでダイヤモンドのように煌めいていた。


「砕け散れ、シャングリス!!」


ズガァァァァァァン!!


ガルヴェスの拳が黄金の剣を砕き、シャングリスの胸を貫く。


「バ、バカな……!!」


四天王の王冠が砕け、黄金の身体に無数の亀裂が走る。


「黄金は……永遠のはず……なのに……!!」


バリンッ!!


シャングリスの身体が粉々に砕け散った。


「……フッ、ダイヤモンドは、黄金よりも硬いんだぜ?」


ガルヴェスは拳を振り抜き、勝ち誇った笑みを浮かべる。


こうして、最後の四天王は散った。


だが――戦いは、まだ終わらない。


この先に待つのは、魔王。


いよいよ、俺たちは最終決戦へと向かう――。



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