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第二十二話――戦火の記憶

俺たちが踏みしめるこの地――北方領土。


だが、かつてここは、第3次世界大戦の引き金となった場所だった。


「……ロシアが、この地から日本へ攻め込んだんだよな」


俺の言葉に、ナタリアとガルヴェスが黙って頷く。


「日本は、まともな軍を持っていなかった……。だから、他の国々にとっては“獲物”にしか見えなかったのよ」


ナタリアの声は静かだったが、どこか苦々しさが滲んでいた。


ロシアの侵攻を皮切りに、中国、北朝鮮、韓国――

次々と周辺国が日本に攻め込んだ。


そして、それは世界へと波及し、第3次世界大戦の火蓋が切られた。


「……戦争が終わる前に、世界は“終末”を迎えたわけだ」


ガルヴェスが皮肉気に呟く。


人間同士の戦争が極限に達した時、魔王が降臨した。


――すべてが、そこから変わった。


だが、今やその歴史を知る者はほとんどいない。

生き残った者はただ、目の前の世界を生きるだけだ。


「……この地がダンジョン化したのも、ただの偶然とは思えないな」


俺は、黒き塔を睨んだ。


ここに、四天王の一角がいるはずだ。


そして、この地に秘められた何かが、俺たちを待っている。

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