【作品紹介025】才の無い貴族と毒見少女の憂鬱
前回の投稿から1週間。なんとまた投稿です。実は半月ほど前に今年連載開始の気になるハイファンタジーを片っ端からスコップした時期があり、ブクマ1桁を中心に作品が積まれていました。それを最近は一気に消化していってます。
ブクマ1桁は本来であれば玉石混交の度合いが最も極端なグループなので、良作と立て続けに出会えることは稀なわけですが、今回は奇跡的に出会えてしまったので、なんと2回連続での1桁ブクマ作品の紹介となります。
ちなみに1桁ブクマ作品の紹介は、私にとってはとても勇気が要るものです。なぜなら私の感じる「面白い」の基準は所詮主観的なものに過ぎないと認識しているので、他の人も同様に面白いと感じたか不明な場合、独りよがりの評価になっていないか、紹介したとして他の人は満足してくれるだろうかと不安を感じてしまうからです。
ただ最終的には「良作であると判断した作品が埋もれているのに、見て見ぬふりするのはよくない!」って気持ちが勝り、不安を押し殺して投稿するまでが既定路線。今回もまさにそんな気持ちで投稿しています。
■この作品をどうやって見つけたのか?
前回と同様、今年も埋もれた良作見つけるぞ!と勢い込んで、ブクマ一桁の作品からスコップしているときに見つけました。
■見つけた時のステータスは?
見つけた時のブクマは2。こちらも半月ぐらい寝かせていて、読み始めたときのブクマは3です。評価ポイントは1人が満点を入れているのみで、かなりの埋もれ具合です。
また前回と違って感想を投稿している人さえおらず、ここまで埋もれてしまっているとさすがに書き手さんのモチベーションが心配になるので、更新を楽しみにしている読者がここにいることをアピールすべく感想を投稿した次第です。
■何話まで読み進めたのか?
最新話まで読みました。
■この作品のどこが自分に刺さったのか?
知識チートと主人公の機転をうまく組み合わせたストーリーがとても好みです。それにミステリ的な要素も混ざっていて、種明かし回は気分が盛り上がります。これ、かなり念入りにプロットを組んでいるのではないでしょうか。加えて世界観も独特でよく作り込んである印象です。
また、立場の弱かった主人公が問題を解決するごとに周りの信頼を獲得し、足元を固めていくという流れは成り上がり要素もあったりします。その先に壮大な物語へ続いていく気配も感じられるので、今後の展開にも大いに期待が持てそうです。
個人的には『二つの車輪』の章で、ノキア王子が弟である主人公を頼り、それを通じで弟の成長を実感して喜ぶシーンはグッときました。
■どんな人に読んで欲しいか?
前回と違い、今回はなろうのテンプレ的な要素も幾分か含まれているので、より多くの人にお勧めできると思っています。
それこそ前回も近い作品として名を挙げた『不遇皇子は天才錬金術師~皇帝なんて柄じゃないので弟妹を可愛がりたい~』が好きな人には是非読んでもらいたいですし、宮中モノが好きな人にも刺さるでしょう。あるいは『フシノカミ』のように知識チート寄りの作品が好きな人にも受けるかもしれません。
なお、作者さんのマイページには、この作品とよく似た名前の『才の無い貴族と悪魔王』がありますが、こちらは本作より後の時代の話を描いたものです。ただし、色々と拙い部分があるので修正し、いずれは本作との統合も考えているため、まずは本作を読み進めてほしいとのことでした(気になりすぎてDMを送ってしまった厄介読者です、すみません)。
■ざっくり評価
9.0
■テンプレ要素
転生転移 4/10
チート 2/10
■作品成分
ミステリ 20%
ヒューマンドラマ 30%
政治 20%
成り上がり 30%
■更新頻度
ほぼ毎日。たまに0時を回って翌日に投稿されることがあります。
■URL
https://ncode.syosetu.com/n7183ib/
ここ最近は冒険や戦闘に力を入れている作品とのご縁が少なくなったと感じているので、次回はその埋め合わせができるような作品を探してみようと思ってます。




