【作品紹介019★】名代辻そば異世界店
お久しぶりです。前回の連載から3ヶ月経ちまして、その間なかなか新しい作品を紹介できずに申し訳なく思っていました。しかし、今回ようやく皆様に胸を張っておススメできる作品に出会うことが出来ました。他にもいくつか期待している作品はあるのですが、まだ話が序盤なので待機中といったところで、次回はわりと間を空けずに紹介できそうです。
と、そんなことより今回の作品ですね。今回はタイトルの通り「そば」です。
実は最近、日間総合ランキングに『大江戸そば屋繁盛記』という作品が打ち上がっていました。江戸時代に転移した現代日本の蕎麦屋の息子が、上野の蕎麦屋の娘に拾われたのが縁で、その蕎麦屋の立て直しを手伝う、そんな内容です。
これが個人的にはいたく気に入りまして、なんとなく「そば」に対する関心が人生史上最大に高まっていたところに、目についたのが今回の作品というわけです。
もし『大江戸そば屋繁盛記』を読んでなかったら、今回の作品はスルーしていたかも知れません。そういう意味では、この作品の発表は個人的には素晴らしくタイミングが良かったと言えましょう。
■この作品をどうやって見つけたのか?
『なろうファンDB』を使って、定期的にファンタジー分野の埋もれた作品、具体的には総合ポイント1000未満の作品を片っ端からサルベージすることがあるのですが、本作とはその時に出会いました。
■見つけた時のステータスは?
ブクマ130、評価ポイント282と8月頭に発表された作品としては、上々の滑り出しをしていました。
総合ランキングには入っていませんでしたが、転生転移のジャンル別には間違いなく何回か入っている作品です。なので、埋もれているといっても、限りなく日の目を見る可能性を秘めている作品と言えそうです。
■何話まで読み進めたのか?
その時の最新話である16話まで読みました。『騎士セント・リーコンと郷愁のほうれん草そば』というエピソードに差し掛かったところですね。
■この作品のどこが自分に刺さったのか?
文章力。私はなろうの作品ではあまり文章力について言及しないことにしています。文章力という物差し自体が人それぞれ異なるためです。しかし、この作品はむしろそれが何よりも重要な要素になっていまして、それがあるからこそ「蕎麦と異世界の人々の出会いのシーン」に圧倒されるわけです。
はい、異世界の人が蕎麦を食べてメチャクチャ感動している様子が伝わります。私も蕎麦を食べたくなります。夜中にスコップして読んでいたせいで、本当にお腹が鳴りました。ヤバイです(笑)。
ちなみに、モデルになっているお店は『名代富士そば』なので、首都圏にお住まいの人はぜひ行ってみてください。さらに脱線して恐縮ですが、私はチェーン店なら『六文そば』が好みです。
さて、この蕎麦屋は神からのギフトという形で異世界に召喚する設定です。そして主人公のレベルが上がるごとにメニューが増えていきます。レベル4ではあの「蕎麦屋のカレーライス」が追加されてます。「そこで、カレーライスかぁ!やられたぜ」などと感心しながら読んでいました。そうしてメニューを増やしながら知名度を増やしながら様々な人と出会い、ドラマを生み出していく、そんな展開の作品となっています。
ちなみに、読了後に気になってプロフィールを拝見しに行ったところ、電撃文庫から商業デビューされた方が、なろうに新作を投下するという稀なパターンでびっくりしました。同様のケースで私が知っているのは杉山光さんと滝本滝彦さんぐらいでしょうか。
■どんな人に読んで欲しいか?
まず思いつくのはスローライフ系の作品がお好みの方でしょうか。逆に異世界で冒険モノを求めている方にはイマイチかも。ただし、今後の展開次第ではそういった方々も楽しめる可能性はあります。正直今後どうストーリーが展開していくか予測不能なので。
■ざっくり評価
9.0
■テンプレ要素
転生転移 10/10
ステータス 3/10
チート 3/10
■作品成分
ヒューマンドラマ 80%
グルメ 20%
■更新頻度
今のところ毎日
■URL
https://ncode.syosetu.com/n8354ht/
次でようやく20作目!




