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5.『所謂』と『所詮』

ふとんねこの敵「所謂」と「所詮」(´・ω・`)


 こんにちは、ふとんねこです。猫のお腹にボフッと顔を突っ込みたい今日この頃。

 実行した場合は、爪の出たネコパンチと20分程、継続する顔のかゆみに苛まれることとなります。


 今日の思い付きは、長らく生活の中で感じていたこと『「所謂」と「所詮」』のお話。


 煽るわけではありませんが(このエッセイは平和主義です)皆様、この二つ、読み分けできますよね……?

 ついでに意味の違いも分かってくださると嬉しいのですが……

 この二つ、物書きとしてのふとんねこを長らく苦しめた敵なのであります。


 ふとんねこが読み分けできなかったのではなく、読者様ができなかったのです。


 結果、昔ふとんねこではなかった時に寄せられた声が以下のようなもの(引用文は今適当に考えたものを代用)。


「文中の『この猫、所謂ニートという自堕落な生き物で、職に就いていないのである』っておかしくないですか? “所謂”って、使いどころ変ですよ」


「『所謂』に“いわゆる”ってルビが振ってありましたけど、これ“しょせん”ですよね?」


 んにぃぃぃっ(やり場のない感情)


 もしや私が間違っているのかと疑い、ここは世界のGoogle大先生に聞いてみようと思ってスマホでポチポチ……


 しょせん→変換候補の端に“所謂”がこっそりいる。


 ほわぁぁぁっ?!


 なるほど、よくある読み間違え用の変換候補らしい。こう言うのを、さらっと出すから間違われるんですよ!!


 切に、読み分けお願い申し上げます、読者の皆様。


 所謂を所詮と思われてしまうと、書き手としては文章の内容が大きく変わってしまうので困るのです。


所謂いわゆる 意味:世間一般に言われる、俗に言う、謂わば等


所詮しょせん 意味:どうこう言っても結局は、つまるところ等


 意味が全然違いますでしょう。


 調べたところによると『所謂』は漢文由来、そして『所詮』は仏教用語であります(もし違ったら許してください)。

 慣れない言葉ではありますが『所謂』は高校の漢文で習い、『所詮』は「所詮負け犬の遠吠え」とかそう言う感じで耳にしたことがあるはずです。


 平仮名で書けば、読み間違えによる意味の取違はなくなるでしょう。

 けれど、書き手としてのふとんねこの習性として『所謂』と『いわゆる』では文章の格好良さが全然違うと思うわけです。


 それから、ふとんねこ的にどうしても句読点を打ちたくない時があります(文章の印象のためです)。

 そんな時に、漢字にできるものまで平仮名にして文章が平仮名の連続となるのは読みにくいから嫌なんです。


 なのでふとんねこは現状『所謂』が登場する度にルビを振っております。

 今回調べてみたところ、どうやらこの二つはよく読み間違えられるようです。確かに普段使いはしない言葉ですよね。


 けれど『所謂』を「しょせん」と読む人を見るとぐったりしてしまうのです。そして物語の中でそう読まれると書き手として困ってしまいます。

 世界の片隅のちっぽけなゆるエッセイではありますが、誰かに届いて誤用が減ればなと思います。


 日本語は綺麗な言語です。日本語を愛する者として、そしてそれを駆使して創作をする者として、可能な限り間違いたくないと思うふとんねこでした。



 今回は、誤用していらっしゃる方を煽るような内容となってしまったかもしれません。

 不快感を覚えさせてしまっていたら、申し訳ありません。


 けれど蓄積した感情に任せ、本音をぶっちゃけて「二つを間違えられると困るんですよぉっ!」と攻撃的になるより、このゆるゆるエッセイの雰囲気でやんわりと言えたらと思い、筆を執りました。


 今回は以上で失礼させていただきます。

 ではまた、次回の思い付きで。


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