48.魔法を作る
こんにちは、ふとんねこです。
本日は趣味全開。魔法作りを語っていきます。創作のヒントになるかならないかの微妙なラインを攻めていくのです。
さて、ふとんの作品には2パターンの魔法があって、大抵の作品で、まあこのどちらかが使われているんじゃないかなぁと考えています。
その2パターンのふとんなりの作り方を説明していきます。ご自分のパターンや作り方を思い浮かべながら読んでいただけると幸いです。
【1.ラノベタイプ】
ライトノベルで良く見られる魔法の姿ですね。ふとんねこの作品ではショタコンでしょう。
「火球!」
「ファイヤーボール!」
などなど、魔法の名前的なものを端的に叫ぶ形式です。物によっては何か格好いい詠唱がつくと思われ。
何をしているのか分かりやすいし、ファンタジー系のゲームをしていれば何となく映像も浮かぶ。ゲーム風の世界観が根幹にある物語で映えるものですね。
ライトな読者層向けの分かりやすさ重視なのかなと考えます。
作るときには特別難しいことはありませんね。辞書片手に、欲しい単語を探してそのまま当て嵌めるだけ。
ショタコン内ではこれを鍵言として、設定のあれそれから、漢字2字の熟語を使用しております。なので『ファイヤーボール』ではなく『火球』タイプです。
漢字を組み合わせて2字の鍵言を考えるのは基本的には大変じゃないですが、時には悩みます。分かりやすさと格好良さを両立させなければならないので。
ただ、ショタコンの主人公アイリーンはこの鍵言の他に言霊の力を使うので、2つ目も若干混じってるかなと思います。
【2.本格ファンタジータイプ】
ふとんが特に愛しているのはこちら。本格的なファンタジー作品で見られる魔法の姿です。ふとんの作品ならば銀星、黒鴉ですね。
ふとん的イメージとしては「呪文+動作型」「言霊の力型」に分かれるんでないかと、そんな感覚です。
これは作者によって様々なものがあるので例を挙げるのは難しいですね……分かりやすい黒鴉から運んで参ります。
『「……兎の穴、駒鳥の嘘、牡鹿の枝。絡めて捕らえよ、其の足を取れ」
手に握り締めた縄は五本の頑丈な蔓草を特別な編み方で編み上げたもの。右手に握り、左手で撫でる。
己の魔力を流し込み、端から端まで触れたら打ち返し、同じ呪文と動作を三度繰り返す。』
うん分かりやすい。これは「呪文+動作型」の魔法ですね。
敵の身を拘束し、その勢いで倒す系の魔法です。
呪文は冒頭の台詞。森育ちの主人公ならではの、森の中で人を引っ掛けるものを並べて「絡めて捕らえよ」「足を取れ」と目的の命令で締めたものになります。
そして動作。指定の材料と指定の特別な編み方で作った縄を決められた手で握り、撫でて、指定の回数呪文とその動作を繰り返すものです。
儀式を簡略化して魔法に落とし込んだものですね。正確な詠唱をしなければ魔法が発動しないのと同じ。儀式の手順を間違えたら魔法は成らないのです。
魔法は物凄く簡単な儀式という印象を持つ作者だから生まれたものですね。
銀星の魔法は圧倒的「言霊の力型」。基本的に命令形の言葉で空気中を漂う魔力に命令を飛ばし、神秘を発生させるものになります。
呪文が命令式である、というのは良く見ますがこの考え方に程近いです。使用者が人間より自然に近い存在なので、特別な呪文じゃなくても意志と言葉によって神秘を成すことができるという魔法です。
……うぅん楽しい。とても楽しい。
普段はここまで意識せずに、世界観に合わせて作り出しているので文章化できてワクワクしました。
さて以上です。
このエッセイの読者様で、ファンタジーを書いておられる書き手さんはどんなふうに魔法を作っておられるのでしょう。
きっと書き手の数だけ魔法の作り方がある。夢に溢れることです。素敵。
それでは今回はこの辺りで。
また次回の思い付きでお会いしましょう!