24.童話を疑え!~白雪姫の肝臓編~
ステキブンゲイ様より自分の作品を転載。
内臓の話とかするので、そう言うのが苦手な人は逃げてくださいね~。
こんばんは。久々に本エッセイを更新しようと、休暇中にステキブンゲイ様にて投稿したお話をこちら用に改稿して載せたいと思います。
今回のサブタイトルは『童話を疑え!~白雪姫の肝臓編~』でありまして、童話に関して重箱の隅っこを突きに突きまくるようなお話を展開して参ります。
童話の原典、ダークなグリム童話、等のキーワードにゾゾゾッとした方は閲覧注意です。
ふとんねこはそう言ったキーワードが大好きなのでずんどこ進みますよ!
先日、夕飯を食べているときに、ハリウッド系の古い映画の話から流れて白雪姫の話になりました。
その時にだいぶ色々考えたので、折角だしまとめようと思ったわけです。
ちなみにここで言う『白雪姫』は、世界一有名なねずみさんが支配するところの可愛らしい白雪姫の話じゃなく、原典、グリム童話の白雪姫ですよ。
改稿と改訂を重ねられているものですから、私が書いていく話を読んだ人の中には「こんな展開じゃなかった!」と思う人もいるでしょう。
私が読んだやつをもとに考えているからそこんとこは許してくださいね。
まず最初に家族で話したのは、お妃様による白雪姫殺害計画第1回について。
猟師に森での殺害を依頼するあれです。
単純な感想として、お妃様は甘い。
紐とか櫛とかもそうだけれど、この時は特にそう。めちゃめちゃ甘いと思います。
どうして持ち帰る証拠を内臓でよしとしたのか。
確信を得るために証拠を持ち帰らせるなら、普通首一択では?
内臓(肺と肝臓。心臓のパターンも)でオッケー、ってしちゃったから失敗したわけであります。
まあ、猟師が見逃しちゃったからあれですが、首にしておけばすぐに次の作戦に移れたのに。
あと、私が読んだ白雪姫は7歳くらいだったんですよ。ものによっちゃあ14歳とかもありますけれど。
調べてみましたが、人間の肝臓は体重の約2%らしいです。
白雪姫は現代日本人の7歳児より栄養状態のよくない時代に生きていたから(それでもお姫様だから他よりマシか)まあ、22キロくらいだったとして、そうなると肝臓は大体0.44キロ。
次にイノシシ。猟師がお妃様を騙すために持ち帰った肺と肝臓の持ち主ですね。めっちゃ巻き込まれじゃん……
大体ブタと同じ生き物だから野生のブタの平均体重で、若いイノシシだったらしいから若干少なめに見積もって200キロとして。
肝臓の重さは体重に対して約2.4%。これで計算すると肝臓の重さは4.8キロ。
※私は数字にめっぽう弱いから計算が間違っていたらごめんなさい。
どう足掻いても誤魔化せるサイズじゃないですね。
しかもお妃様はこれとセットで肺まで塩茹でにして食べたとか。
4.8キロでしょ。え、とてもたくさんお食べになられますね?
とまあ、お妃様の詰めの甘さとかが目立つ話です。
リアリティを求めちゃいけないのかもだけれど、自分だったら流石にイノシシの内臓じゃあ騙されないと思いました。
それとおまけの笑い話ですが、このデータを集めるために色々検索したので、検索履歴が怖いことになりました。
肝臓の重さ、7歳児の平均体重、ブタの平均体重、内臓の体重に対する比重……わお、何するつもりでしょうこの人。
で、次は王子。最後に出てきておいしいとこをかっさらっていく感のある影の薄い王子です。
まず、有名な話ですが、彼は間違いなくネクロフィリアですね。
だって彼が白雪姫を見初めたとき、白雪姫はまだ硝子の棺の中で仮死状態だったんですもの。
「この死体パネェ」
「これ、僕に売ってくれない?」
大変恐ろしいけど、更に恐ろしいのはこの死体(仮)が推定7歳~14歳児ってことでしょう。
ロリコンも混じっておられると。ふむふむ。国の将来が心配だ。
まあ結局、白雪姫は棺を運ぶ従者がつまずいた衝撃で喉に詰まっていた(毒で死んでたわけじゃないってのがまた笑える)毒リンゴの欠片を「ゴハァッ!!」って吐き出して生き返りました。
城に持って帰られた後、王子が毎夜白雪姫が入った棺を部屋に運び込ませてお楽しみになっていたバージョンでは、棺の重さに辟易した召使が彼女の背をぶっ叩いたらリンゴ出た、ってなりますが、ちょっと王子が見るに堪えないからここでは見なかったことにします。
私は子供の頃、グリム童話を先に読んだので「王子様のキスで目覚めました」系を知ったとき、キスの瞬間に王子によって全力で吸引されてリンゴの欠片が外に出たのかと勘違いして「うわ……」ってなりましたね。
ここでの問題は王子の特殊性癖です。
ネクロフィリア(and微ロリコン)の王子が、この後、息をして健やかに成長し、やがては衰えていく白雪姫と果たして上手くやっていけるのかな、と。
小人たちに無理を言って貰い受けたのですから、彼なりに頑張って嫁にしようと決めたのだろうけれど、これは夫婦として成立していくかな、と。
あと、白雪姫が息を吹き返す原因になった召使は、ブチギレた王子に処刑されたりしなかったかな、されただろうな。
上手くやっていければいいですが、この王子は好みの死体を見つけたら初対面のご遺族(ここでは小人たち)に「売ってくれ」なんていきなり言い出しちゃうほど我慢の利かない性格です。
召使は過失(普通なら称えられて然るべきだと思うけど)を責められるだろうし、最初は上手くいっているように見えた結婚生活もいつか破綻していくでしょう。
下手したら、白雪姫は王子自身の手によって、彼が彼女を見初めたときの姿に戻されてしまうかも。
恐ろしく寂しい話ですね。物言わぬ冷たい躯しか愛せない王子と、死した美貌を彼に見初められながら生き返ってしまった姫。悲恋かなぁ、これは。
最後は有名な結末の話。苦情が入ってもグリム兄弟が頑として変えなかった部分。
白雪姫と王子の披露宴に招待されたお妃様が、焼けた鉄の靴を履かされて、白雪姫の前で、死ぬまで踊らされた話です。
まず最初に、白雪姫が継母であるお妃様を滅茶苦茶に憎んでいても仕方がないとは思います。
殺害未遂は計4回。その内の3回はお妃様自ら、しかも動機は「私より美しかったから」ですよ?
端的に言って「ふざけるなババア」でしょうね。お育ちが悪かったら放送禁止用語を連発するでしょう。
けれど、その憎しみを晴らすために「赤くなるまで焼いた鉄の靴」を履かせて「自分の目の前で」「死ぬまで踊らせる」なんて恐ろしいことを7歳児が思いつくでしょうか。
思いついちゃったんだなあこれが。
怖い。
7歳児でなかったとしても、私が聞いたことのある白雪姫の年齢は一番高くて14歳。うーん、怖い。
そういえば魔女裁判に同じような拷問があって、お妃様が魔法の鏡を所有していることから「お妃様魔女説」も唱えられるんですが、この場合だったら当時ヨーロッパに横行していた魔女狩りや魔女裁判から白雪姫がヒントを得た、と考えられるかもですね。怖い。
足が焼け爛れて死ぬ。
それは有り得るんでしょうか。
火傷で死んでしまう場合、ほぼ全身とかの火傷だったらショック死がほとんど。
少ない面積で死んでしまう場合はショック死を除いて、感染症や合併症が死因のほとんどらしいです。
じゃあ踊りすぎによる死亡?
焼け爛れた足で踊り続けるのは恐ろしい激痛を伴うだろうから、それでショック死も有り得る。
または憤死。なかなか耳慣れない死因だけど、有名なのは教皇ボニファティウス8世。恥辱のあまり死んでしまったそうだ。不思議。人間、耐えがたいことに遭遇すると死んでしまうんですねぇ。
世界史上最高の謎死因ですね!
嫌いじゃないよ、ボニさん。
いや……そもそも、お妃様はどうして踊り続けたのでしょう?
靴を履くのは、まあ、ひっ捕らえられて無理矢理、がありそうだから考えませんが、無理矢理踊らせるのは難しいんじゃないでしょうか。
パートナーにリードさせて無理矢理やらせたら、パートナーが怪我じゃすまなそうですし。
お妃様の意地だったのか、何らかの方法でやらせたのか。
私的には「踊らせた」は物語上の綺麗な表現で、その実、縄で縛って剣でどついたりしながら国中を歩かせた、とかじゃないかな、と考えています。市中引き回し、生きたまんまのさらし首、ってね。
本当に恐ろしい処刑方法だ。
あと1つだけ。
招待した隣国のお妃様を、その場で拷問して殺すのはオーケーなの……?
――――わー、見返してみると運営さんに叱られないか心配になる残酷具合。
ここまで読んでくれた人は大丈夫でしょうか。
原典を追って、自分なりの解釈を生み出すのは楽しいですね。
今回のサブタイトルで『白雪姫の肝臓編』とか言っているけれど、続編があるかは分かりません。
けれど何か思い付いたらまた書こうと思います。
それでは今回はこの辺で。
皆様、また次の思い付きでお会いしましょう!




