120.“もがり”笛とは
こんにちは、ふとんねこです。
急に寒くなりましたね? ふとんは鼻水ッ垂れです。皆様は如何お過ごしでしょう。あったかくしてください。
本日は『もがり笛とは』。祖母との日常会話にふっと出てきた単語について調べたので、折角だしまとめることにしました。
さて。
先日、隙間風の音を表現するのに、祖母がころっと「もがり笛」と言ったんですよね。初耳の単語でした。
もがり「ぶえ」の部分は「笛」だろうと見当がついたのですが「もがり」の部分に該当する脳内単語は「殯」しかなく「不気味すぎる」と思うなどしたふとん。
祖母の言うことには、浜とかにある竹を組んだ柵を通る風が鳴らす音を「もがり笛」と呼ぶのだそう。不気味すぎる。
何か、殯の期間中に野良犬とかを追っ払う用に変な音が鳴るよう作った柵なのかな、とかモゾモゾ考えました。不気味すぎる。
そうして途轍もなく詳細が気になったので調べることにした次第です。
と言うわけで早速。ふとん大好きコトバンクの力を借りました。
結果「殯」ではなく「虎落」だと判明。
何だこれ格好いいぞ。ふとん衝撃。しかも字の由来は中国の言葉で、漢字はそのままに訓を当てて「もがり」と読ませるそうです。そして「虎落笛」は冬の季語だとか。
中国の方では城郭設備の一つ、竹矢来の一種だそうです。日本では紺屋で物干しにしたり、シンプルに垣根扱いしてたりと、日用品感が強い印象でした。でもちゃんと城郭設備にしてたこともあったみたいです。
何でこれで「もがり」なんだ……こちらは調べても解決しませんでした。
漢語としての方の漢字の意味は「虎も登ってこられず落ちるような柵」らしい、と分かったのですが何故この字に「もがり」の訓を当てたのかは謎です。
結構調べたけど出てこないですねぇ、ご存じの方いたら教えてほしいです。
もがり、なんてふとんの中では「殯」一択でした。いやぁ、世の中には本当にたくさんの言葉があるなぁ、楽しいなぁ。
……でも、殯に関わる笛があっても面白くないですか? 丁度冬の不気味な隙間風は嫌な音ですし、アステカの死の笛みたいに……ね?
唐突にホラーを書きたい欲求に襲われるふとんでした。
それでは、今回はこの辺りで。
また次回の思い付きでお会いしましょう。
あでゅ!!




