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116.新作が完結したよ~不老不死のものに対する最上級の「愛してる」について~


 こんばんは、ふとんねこです。


 七月終わっちゃったね……ついさっき「うわぁ、今年も半分終わったってこと?!」って騒いでたのにもう八月だよ……信じられないくらい時間がどんどん過ぎております。皆様いかがお過ごしでしょうか。


 さて、本日は。


 五月に投稿を開始した『彼女が囚われの魔物を迎えに行くまでの千年とちょっとの紆余曲折』が無事完結話まで投稿されましたよ~というお話です。


 一月かな、今年の初めに推しのMVに脳を焼かれ、狂いに狂った結果設定を練り、プロットを書き、全十話で完結ですと抜かしながら書き始めて最終結果は全十三話、と相成った本作品。


 美しい男が美しくて強い女にめちゃくちゃ振り回されているのは良い栄養でした(家庭菜園のノリ)


 最近ふとんは気づいちゃったんですが、多分自分は「一人で生きていけそうに見える世間的に見れば強者である人が唯一の存在にめそめそしながらめちゃくちゃ執着してる図」が性癖なのかもしれません。


 そういう物語です、未読でそういうのが刺さる人は是非。


 あぁぁ~、だから神様がただの人間にハマって荒魂る(動詞)のとか好きなんだなぁ。ふとん納得。孤高の寂しがり屋が大好きなのでしょう。なるほどね。


 完結ブーストは微々たるものでしたが、目標としていた「刺さる人に刺さりますように」はきっちり達成できましたので満足。元々Webじゃウケないと確信してスタートしたから数字は気にならないぜ!

 久々にほぼ自分専用として書いた作品だったので、それが極少数の同志に届けば満足なのです。これを完結させたことによって推しに焼かれた脳が回復したかと言われれば……まだこんがりのままです。


 そう言えば今作でふとんの「不老不死のものに対する寿命のあるものからの最上級の『愛してる』」のアンサーをまた一つ生み出し、そして今までのそれよりも納得感と大好き感を抱いております。以下始まる語りは、ネタバレを含みますので避けたい方は避けてください。





 今までふとん的「不老不死のものに対する寿命のあるものからの最上級の『愛してる』」って「何度でも生まれ変わって何度でも会いに行くよ」だったんですよね。

 やっぱり、寿命がある場合は基本的に魂が転生を繰り返す輪廻転生系世界観の物書きなので、輪廻の輪に乗ることのない不老不死のものは愛した者に去られた後はそこにぽつんと取り残されるわけです。

 それで、死んだ側が、記憶があろうとなかろうとその不老不死のものを愛した過去を持つ魂だけを頼りにその相手の元へ何度でも戻って来るのって愛だな……って思っていて。


 しかし今回の主人公はそうはいきませんでした。


 何せ世界を守る浮遊天文台の首席射手、世界最高峰の魔導士たちのトップであり、天文台の射手たちの憧れである強くて綺麗な最高の女性です。そりゃあもう気も強いし、宝石質な美女だったので、上記のなんか儚げながら必死に芽吹く花のような愛し方は不似合いでした。


 その結果生まれたのがこの台詞。


「――ならば、貴方が私と共に死になさい」


 はぁぁぁ~~ッ、首席ッ……(噛みしめ)


 人外との契約は絶対だよ、人外にとっても人間にとってもね、というファンタジーのド定番ルールが役に立ってくれました。なるほど、不老不死のものの魂を寿命あるものとの約束によって寿命あり側に縛り付けてしまえばいいのかぁ……最高かよ……(自画自賛)


 首席は知りませんでしたが、魔物の彼は彼女を失ってからずっと茫漠とした「終われない」「壊れることもできない」「死ぬこともできない」という不老不死特有の苦しみに溺れておりましたし、再会のあとは「でもまた先に逝ってしまうのだろう」という悲しみを覚えておりましたので、そこにこの台詞はそりゃあもう刺さっただろうと考えています。


 書き手としてのふとんの考え方として「不老不死っていいものじゃない」っていうのがありまして、まあ実体験に基づく思考なんですが(ふとんが不老不死で苦労したわけではなく親戚にすっげぇ長寿の人がいてめっちゃ大変そうだったという「実体験」です)ふとんは終わりない命を「寂しい」「つらい」「悲しい」が付き物なものとして描いております。


 過去に書いた不老不死ーズもやっぱりそんな感じ。学生時代にはすでに形成されていた価値観だと思われます。ふとんねこ名義作品で言うと『夜を統べる黒鴉』のネムサクナリアやフィスセリウスもそうだし(フェイは正確に言えば不老長寿なのですが)、『吸血鬼に赤いゼラニウムを、聖女に薔薇の花束を』の吸血鬼ジェイド、魔王カタストローフェもそうですね。


 物語の時間軸の時点ですでに大切な誰かを亡くしていたり、物語の中で出会った相手を失うことを恐れたり、そういう寂しさや悲しさがふとんの書く不老不死者には付き纏っております。


 うん、性癖なんだなぁ。


 なので、その悲しさを引き千切って「共に死のう」と言ってくれる人間がいたら、そりゃもう大好きを超えちゃうよね……と。


 勿論、ファンタジー作品としての設定上、神としての名前すらある強大な相手と魂を縛り合う契約を結べるのは首席のような魔力大量人間じゃないと駄目、って言うのはあります。ふとん世界ではね。


 ファンタジー作品ド定番設定がこうして化けることもあるのだなぁとしみじみ感じましたので、今後も色々な定番を新たな視点で捉えられるよう頑張りたいと思います。



 今日はこのくらいにしようかな……


 相も変わらず、きっかけとなったMVの推しには脳を焼かれており、今日も「あああああおでこッ」と叫ぶなどしていましたが、お陰様で毎日ピカピカで労働のモチベが違います。推し活最高だな。この分だとまた脳を焼かれて小説を書く危険性が潜んでいますね。


 このエッセイを読んでいる読者様の中にいらっしゃる書き手さん、もし余力とお時間がありましたら是非、貴方の「不老不死のものに対する寿命のあるものからの最上級の『愛してる』」を教えてくれませんか?? 他者の解釈ってなんぼ読んでも美味しいからね……


 余力は無いが時間ならあるという方、最近貴方の脳を焼いたものがあったら是非教えてくれませんでしょうか。ふとんは日々良いものを摂取したいと思って暮らしておりますので。


 それでは、本日はこの辺りで。

 また何か思いついたら書きます!!

 あでゅー!!


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