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潜群アリス  作者: Heart
2/7

残虐な救世主

※若干残酷描写。※進みません。

____放課後の教室。

窓から見える空は夕闇に色づき始め、教室は蛍光灯の発光が目立ってきた。


教室にいるのは4人と2人…うち2人は死亡。

この教室を占拠しているのは一人の男だが、さっきの放送の事も含め、学校が集団で襲われたとみて間違いないだろう。現に、男は通信機で連絡を取っている。廊下に見張りらしい人影も見えた。


「…ね、ねぇおじさん?」


「あ?なんだ嬢ちゃん」


まだ気がたっているのかして眉間にシワが寄せられている…それとも、もともとかな?

撃たれる可能性もある、だから慎重に慎重を重ねて相手の要件を探る。


「こんな学校なんてどうして占拠したの、それも放課後に。リスクも高いと思うんだけど」


「そんなこと聞いてどうすんだ。お前らは黙っときゃいいんだよ」


やっぱそう簡単にはいかないか、にしても私立高校がテロリストに乗り込まれてるのに、なんでさっきからパトカーの音がしないんだろ…


「そ、そうだよ藍瓦あいがわらさん、大人しくしてないと撃たれるよ…(小声」


クラスメイト2人と、今は3人仲良く椅子に両手足を縛られている。



「連絡は済んだのか・・・で?向こうはなんて・・あ?!さっさと用意させろ!・・・」


男はさっきから、通信機越しに罵声を浴びせてる…だいたい察しはついたが、この人たち、身代金狙いだ…でも、何故かそれだけじゃないような気がする…。わたしの第六感的なそれが告げている。


「ね、ねぇ藍瓦さん」

「へ、?」

急に、隣で縛られてる子が話しかけてきた。

名前も知らない女生徒…名前なんだっけ…

(クラスメイトの名前くらい覚えろよっていう自己嫌悪に襲われた。)


「ど、どうしたの」


「いまあいつ電話で気が散ってて、こっちに気づいてないみたいだから、い、今なら倒せるんじゃないかと思って。。」


たしかに通信相手にお説教で忙しいみたいだけど(現に昨日の鍋の煮方について話し出してるし、)


「やめといた方がいいんじゃ…?それ以前に縄はどうするの」

「それは土佐とささんがもう解いてて、」

さらにとなりの切れ目美形女子が視線を合わせてくる。つまり彼女が土佐さん・・・え、土佐さんすご・・・

「椅子で殴りかかればいけるんじゃ…」

大人しい顔でなかなか凄いこと言うな・・・いやこれは土佐さんの案か。彼女、メリケンサックとか持ってそうだし・・・

(クラスメイトへの偏見が酷いと思う今日この頃。)


「推測でしかないけど、たぶん、学校中にテロリストが配備されてる…あいつがずっとこの教室にいるのは、ほかの教室を見張る必要が無いから。そこで考えるのは、すでに生徒がいなかったか、この教室がこの棟の階段に1番近いために廊下を見張るだけでいいから、もしくはほかの仲間がいるか。さっきの放送と男の通信回数も含めて、かなりの人数を集めたと考えるのが自然…2つ隣の教室は補講もあるし、先生達だって今日は会議のはず…さっき廊下で行ったり来たりしてるやつもいたしね…アイツをやったところで逃げられる保証はないよ。飛び降りようにもここは4階…。運良く死ななくても足くらい折る。今は動かないのが最善だと思うよ。」


静かに早口で意見する。

「・・・」


…何故か2人とも黙ってしまった…

__________________________



時に、夕刻を指すや、窓から見下ろす住宅街には点々と灯が差す。


__起動シークエンス。

-------オペレーションシステム起動します------

__code:Hatter.


     ---------認証しました-----------


灼熱を帯びた血液が全身を循環しだす__

__________________________


廊下を掛ける音がする。それも、普通に走ってる音じゃない…床を割りながら走っているような、馬鹿な男子が普段走り回っているときとは比べ物にならない狂気的なそれ。


「な、なんだおまっ_」


廊下の見張りの声が途中で途切れる。同時に、タイルを割ったかのような嫌な音・・・


(なにこれ、明らかにおかしい…警察…それ以前に人なの…?)


「おいどうしたッ!? 誰か応答しろ!」

『いま4階の廊下でヤバいやつが暴れてます!応援をくださ______。』


砂嵐とかした通信機の音声。いったい『なに』がきたというんだ…非日常はテロリストくらいで勘弁して欲しい…。


「くっそッ!!」

男が通信機を叩きつけて怒鳴る。


何を思ったのか、ドアから距離を取って拳銃を構える。

「さあ、こい。開けた瞬間に蜂の巣だ。」


(こいつ…っ!)

わたしが立ったと同時にドアが蹴破られた。


じゃっかん長い前髪…返り血で汚れているうちの制服を着た男子生徒。


「危ないっ…?!」


__________________________

《_______遅い》



一瞬


その言葉が相応しい光景だった

わたしが動くよりも早く、男が引き金を引くよりも前に、男子生徒の拳が男の首元に届いていた。


_________________________

お読みいただきありがとうございます。

あまり進みませんね。ミーツしたはしたけどむしろおじさんとミーツしましたね。

よくわからない部分はきっと次回回収してくれます。きっと。

次回もあまり進まないかもです。

※戦闘シーン描写が苦手なので許してください。そこだけ緩くなります…

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