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あらたな、冒険の旅が始まります。このまま馬で 、北に 、向います。次の港まで船を移動してもらう事に、なっています。今度の冒険にあたって、小型収納庫を全員に渡してあります。10m×10m×10m程度の容量があります。馬一匹を収納しても、まだ余裕があります。何一つ捨てる事無く、徒歩旅行に切り替えることができます。
川を川上に向って、歩きます。馬はゆっくりと、ついて来ます。馬は気を使わなくっても、自分が人間の保護者であると、考えています。鞄には最小限の物しか、入っていません。重たいものは、収納庫のなかです、歩くことに疲れると、馬は近くに寄ってきて、乗りなさいと、ゼスチャーでしめします。
地脈の力が脈打っています。この辺りは豊穣の土地です。もし人々が他の惑星から、召喚出来たら、すぐにでも、豊かな国が生まれるでしょう、
人間の考えている事が、わかるのです。自分と馬との関わりは、この旅行で終わるのだろうか。出来れば、旅行が終わっても、この馬と一緒にいたい。誰もが考えることです。しかし馬は喋れません。おしい事です。
私にも召喚魔法が使えます。しかし同意なくして、召喚することは、不本意に連れてこられた、勇者と同じです。魔王と戦う為に、無理強いされた勇者の生き残りが、王様、公爵、重役をしている国に、ツキヨミと影丸が召喚されたのです。勇者と間違われたのですが、精神魔法で部下にしました。その国で魔王と会い、佐助・才蔵と戦い、その能力に惚れました。懐かしいのです。あの国も長い戦いで、国が荒れ、人口は少なかった。でもこの国は極端です。
ツキヨミが歩みを止めました。馬も歩みを止めました。市長さんがツキヨミに声をかけます。「ツキヨミさん、天照様に相談して見ましょう、確かに、ツキヨミ様の分身だければ、この国に多くの人々を作る事は、困難です」市長さんはツキヨミの考えている事が、わかるのです。
ツキヨミは一心に主様に、お伺いを立てます。「ツキヨミ、人間を召喚するより、ホモンクロスを召喚した方が、良いのではないか」主様が答えてくれました。「宜しいのですか、主様、私の知っているホモンクロスは、主様のところにいる、ホモンクロスだけです」「あれから、人族を宇宙船から、この惑星に移した。オートマタがいれば足りる。ホモンクロス全員を、たのみます」
「市長さん、主様の許可がおりました。主様の星からホモンクロス全員を、召喚します」ツキヨミは嬉しそうです。
影丸・市長さんの力を借りて、主様の星からホモンクロス全員の召喚を果たしました。
「イオン開拓長お久しぶりです、レイクさん、お久しぶりです」ツキヨミは泣いています。よかったですね、でも政治的意味もあったと思います。人は異形の者を憎みます。大陸国家のオートマタの国も、技術の移転が終わったら、どうなるか、わかりません。
豊穣なこの土地に、街を作ります。それが主様の神託です。レイクは、土を手に取ってほぐしてみます。適度な水分を含んだ、気持ちのいい土です。さっそくツキヨミは、ロボット隊の派遣と、素材の搬入、建築機械、工作機械の手配をします。
ツキヨミの作った、土木・建築部隊は、優秀です。影丸の引いた図面どおり、街区を決定します。街全体のパースを書きます。公的建物のパースを書きます。畑地区、田んぼ地区、酪農地区を区分けします。大きな川があるので、漁業組合も作ります。河川の護岸工事も完璧です。川が深いので船舶も多く作ります。
イオン開拓長に、全てを託しました。ツキヨミは冒険を続けます。上流に行き着いた所は、山の中の泉でした。高山の万年雪から流れる清流が、地下に潜って、泉より吹き上がって、大気圏まで到達しています。約100kmは吹き上がっています。その景色は壮観です。下流には、ナイアガラの滝と同程度の滝があります。
「素晴らしい景色ですね、初めて見ました。水が宇宙空間に逃げないのですか」市長さんの疑問は当然です。ぎりぎり重力が水蒸気を拘束しています。あと何キロか、吹き上がったら、相当量の水が、長期間失い続ける事になるでしょう。
和暦平成30年1月31日PM9:54 月が赤くなっています。ツキヨミも月を見ています。皆既月食がいま完成するところです。ツキヨミも風呂上りです、風邪を恐れて、ツキヨミは宿に入ります。




