表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ノススメ  作者: としょいいん
7/27

第7話 魔法無双

 オレの左手には龍の紋章(のような痣)がある。


 これはオレが厨……中二の時に交通事故に遭った時に出来た傷痕だ。あの時に異世界への転生を垣間見た(ような気がしている)オレは何時向うの世界へ行っても困らないようにと、この世界の知識を学んでいる。


 こちらの世界の知識を使用したイロイロな技術チートを考えているが、そのどれもがそれほど簡単では無い事を知った。これなら魔法で代用した方が簡単・便利だと気づく事も多い。


 様々な資料ラノベのよると異世界ごとに若干の違いはあれど、いくつかの系統に分かれているようだ。


 先ずは属性魔法。


 これは火、水、風、土の四大元素の他に雷などを加えて五大元素としている場合もあるが、おおよその場合はこれらが主な魔法として取り扱われている。この属性魔法の大きな特徴は魔力をそれぞれのエネルギーに変換して物理現象を巻き起こしている事だろう。


 例えば火属性なら魔力を燃料として炎を発現させるが、炎が持つ温度によって物理的な影響を与えるが、それは他の属性においても変わらない。


 これらの属性以外に光・聖属性や闇属性というものも存在するが、この二つはその効果から上記の属性魔法とは別ものだと言える。


 光魔法は可視光線を集めて物理作用を起こすが、これが聖属性魔法となれば話が違って来る。


 聖属性だとされる魔法として有名なのは治癒魔法が挙げられるだろう。これは魔力を生命エネルギーに変換して細胞組織の再生を促すものだが、熟練者が使用すれば失った手や足までも再生する事が出来るとされている。更に凄いのは一部の資料ラノベでは死人の蘇生まで可能だと言うから驚く。


 一方で闇属性魔法とされるものは資料ラノベによってまちまちだが、一般的には精神に悪影響を及ぼすものや死霊系魔術もこの系統に属する記述が存在する。それ以外にも闇を纏わせて姿を隠したり、闇そのものに物理属性を持たせて敵を攻撃したりと聖属性と比べて自由度が多いと言える。


 そしてこれらの属性魔法とは一線を画しているのが召喚魔法、時間魔法、空間魔法ではないだろうか。


 召喚魔法で有名なのはドラゴンやイフリートなどを呼び出して使役するのだが、これらの強力な魔物や精霊を従えるには相手より自分の方が強い事が条件となるのが一般的だ。逆に言えば自分より弱い者しか契約出来ない。それなら多くの魔物を呼び出して物量で押し切る事も考えられるが、一体呼び出す毎に魔法陣とそれなりの魔力を消費してしまう為、そうは問屋が卸さないのが実情だろう。


 多くの資料ラノベでは反則とも言える時間魔法だが、それが行使可能なら一気に世界を征服出来てしまう為この魔法に関する詳細な記述は少ない。


 そして時間魔法とは反対に多くの資料ラノベに登場するのが空間魔法だったりするのだが、その中でも一番メジャーな空間魔法として一番に名前が挙がるのが転移魔法だろう。


 この転移魔法には近距離の場合と遠距離の場合があり、近距離なら魔力のみで転移が可能だが遠距離だと魔法陣が必要とか消費魔力がメチャメチャ多くて多用出来ない場合がある。ごく稀に転移先の風景やイメージを元に魔力のみで転移する者も居るが全体としては少数派と言わざるをえない。


 また転移以外に多用されている空間魔法としては魔法の袋や魔法のアイテムボックスなどがある。


 この魔法の袋は資料ラノベによって内部空間の大きさに制限の有るものと無いものが存在し、また重量についても軽減されるものや重量そのものが無くなるものまであるから必ず手に入れたいところだ。


 こうして考えてみると異世界で文化的な生活を送る為には小規模の火属性と中規模以上の水魔法があれば生活には困らない。風魔法で空を飛べば移動が楽になるがそれなら転移魔法の方が便利だと思う。それと魔法の袋が無ければ信用できる銀行が無い異世界だと稼いだ金貨の保管場所にも困るだろう。


 電気については雷属性が扱えなくても各種属性魔法による発電が可能だからそれほど重要では無いな。それとケガをした時に異世界ではマトモな病院が無いから治癒魔法は必須だと思う。まぁ、これくらいの魔法が扱えれば異世界へ行っても快適に暮らせそうな気がする。出来れば転生しただけで最大の魔力を持っている魔力チートとかだったらいいな……。




『え、また来たの? あのへっぽこ勇者たち。ホント懲りずによく来るよね……』


「・・・・・・・・・・」(振り向けば涙目でプルプルと震えている勇者が居た)


(マズイな、もしかして聞かれてしまった……かな?)


『コホン。よくぞここまで辿り着いたな、勇者ど――』


「魔王のばーーーーーかぁーーーーー!お前なんか豆腐の角で頭打って死んじゃえー!うわぁーーーーん!!」




 ……オレの苦悩は続く。


(;´・ω・)「魔王様ってやっぱ強いよね?」

( ゜Д゜)「てゆうか、勇者がビミョーだがや」

これまでの戦績

1勝6敗(不戦敗6)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ