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十九話・BPの使い道2

 ティーファの時のような見落としがないか、獲得可能なスキルをくまなく見ていく。

 横の数字がスキルレベル1を獲得するために必要なBPの数だ。



 これが武器系のスキル。


【両手剣】1

【片手剣】1

【飛剣】3

【神速剣】10

【流水剣】10


 これが魔法系のスキル。


【簡易魔法】1

【火魔法】1

【爆炎魔法】10

【水魔法】 1

【海氷魔法】 10

【土魔法】 1

【地動魔法】 10

【風魔法】 1

【暴雷魔法】 10

【光魔法】 3

【神聖魔法】 15

【回復魔法】 3

【空間魔法】 15

【付与魔法】 3



 これが耐性系のスキル。


【火属性耐性】2

【水属性耐性】2

【土属性耐性】2

【風属性耐性】2

【光属性耐性】2

【衝撃耐性】2

【斬撃耐性】2

【刺突耐性】2

【毒耐性】1

【麻痺耐性】1

【封印耐性】1

【スロウ耐性】1

【呪い耐性】1

【恐怖耐性】1

【即死耐性】3

【疲労耐性】1

【苦痛耐性】1



 これが補助系のスキル。


【HP回復速度上昇】2

【MP回復速度上昇】3

【SP回復速度上昇】3

【スキル習得率上昇】10

【獲得経験値上昇】5

【必要経験値減少】5

【レアドロップ率上昇】5

【詠唱時間短縮】5

【リキャストタイム短縮】5

【飛翔】3

【空間把握】2

【気配察知】1

【気配遮断】1

【危険察知】2

【未来視】5

【遠見】1

【暗視】1

【心眼】5

【神眼】20

【鑑定】1

【解析】1

【隠蔽】1

【偽装】1

【魔力感知】1

【魔力操作】1

【MP貯蔵】3

【使徒化】15

【幸運】5


 これが生産系のスキル。


【算術】2

【調理】1

【語学】2

【農業】1



 以上が俺が手にすることができるスキルの全てだ。

 こうやって改めて見ると、ほとんどが戦闘系のスキルの偏っている。

 全てのスキルの効果は、擬似天使化の時に把握することができた。

 BPが高いほど良いスキルのなのは間違いない。


 例えばこの中で一番高い【神眼】

 このスキルはレベルに応じて、対象空間内の全ての存在、そして行動を把握することができる。

 何を喋ったのか、何をしようとしているのか、レベルが幾つなのか、天職は何なのか、全てを知ることができる。


【神眼】と似たスキルとして【空間把握】がある。

 このスキルは対象空間内の全ての存在を認識することができるが、その対象が何を行なっているかまでは具体的には分からない。

 分かるのは歩いているとか、剣を振り上げたとか程度だ。


 両方のスキルはレベルが上がると効果範囲が広がるようになっている。


【鑑定】【気配察知】【空間把握】【心眼】は【神眼】の下位スキルと言ってもいいスキル内容だ。

 それぞれを別々に取るなら【神眼】だけをとった方がいいのかもしれない。


【MP貯蔵】はスキルレベルに応じてMPを貯めておける。

 レベル1で最大100。

 レベル2で300だ。

 必要なBPの割に効果は薄い。

 これは選択肢から外れるだろう。


 次の【使徒化】は中々面白いスキルだ。

 まず使徒化する対象を選ぶ。

 使徒化した対象が得た同等の経験値を、スキル所有者は手にすることができる。

 使徒化した対象は、BPを得ることができるようになる。

 BPの使用はスキル所有者のみが行うことができる。

 レベルが上がると、使徒化できる対象が増えるようだ。


【使徒化】は俺のレベルが上がってから増えたものだ。

 天使族の種族特性スキルか、天使見習いの天職特性のスキルか分からないが、このどちらかだろう。


 生産系のスキルで気になるのは【調理】くらいか。

 マリナに美味しい料理とは何かを教えてやりたい気もするが、それだけのためにBPを使うのはもったいない。


 まず獲得するスキルを選び、残りをステータスに割り振るつもりだ。

 俺が選んだスキルはこの三つだ。


【流水剣】レベル1

【付与魔法】レベル1

【神眼】レベル1


 合計33ポイント使った。


 残り7ポイントをステータスに割り振る。


 その前に確認しておきたいのが【付与魔法】の効果と、必要MPだ。

【付与魔法】レベル1のスキルは【スレイプニルの豪脚】だ。

 効果は対象一人の敏捷を10分間、30%を上げる効果がある。

 消費MPは15だ。


 MPは最低一回分の15は確保しておきたい。

 ということで、MPにBPを1使う。


 次に【流水剣】レベル1の武技の効果と、消費SPだ。

 武技の名前は【花鳥風月】

 効果は敵の斬撃タイプの攻撃に対して、一時戦闘不能になる受け流しを行う。

 対、斬撃特化のスキルのようだ。

 消費SPは30とお高めだが、現状のBPで一回は発動することができる。

 武技はこれまで一回も使ったことがなかったので、楽しみで仕方ない。


【神眼】レベル1の効果範囲は半径10メートルもある。

 この広さだと、近接戦闘なら大概の敵は効果範囲の中に入ることになる。


 俺はこれらのスキルを適当に選んで取ったわけじゃない。

 ティーファと組んだ時の戦闘で、どんな戦い方をすべきか頭の中でシュミレーションをした結果、二つの戦い方が頭に思い浮かんだ。


 一つは重装備をまとい、亀のようにひたすら相手の攻撃を受けても動かないタンク役。

 ただこの戦い方は現状の選べるスキルと相性が悪い。


 もう一つの戦い方が相手の懐に飛び込み、高い敏捷性と回避能力で相手を撹乱し、注意を引くという戦い方だ。

 その戦い方にもっとも相性の良さそうなスキルを選んだつもりだ。


 残った6ポイントの内、1ポイントをHPに使い、残りを敏捷に回した。




 ______________________________


 名前 :ラファエル

 年齢 :18

 性別 :男

 種族 :天使族

 職業 :見習い天使

 レベル: 8

<ティーファ>

<アイテム>

<スキル>

【GP】76

【BP】28

【HP】72

【MP】25

【SP】31

【筋力】15

【器用】16

【敏捷】40

【頑強】15

【魔力】5

 _____________________________




 ステータスはこんな風に上がった。

 実際にスキルをとって、ステータスを上げてみると、迷宮でどれだけ強くなったのかを確かめたくなってくる。

 昨日までは当分潜りたくないって思っていたのにな。

 ティーファの召喚魔法も気になるところだし、早速行ってみるか!!


「ティーファ! 今から迷宮に行くぞ!」

「ファッッ!」


 ティーファも気合十分といった感じで返事をした。

 まあティーファは昨日のほとんどを寝て過ごしていたからな。

 元気なはずだ。


 マリナに置き手紙を置いて家を出る。

 決してあのドブを飲みたくないから、マリナが寝ている間に出発しようと思ったわけじゃない。

 俺の名誉のために、断じて違うと言っておく。


 日が昇ってから間もない時間帯。

 人気が少ない中、ヴァルハラ迷宮都市までティーファと競争して向かう。

 ティーファの全力といい勝負ができているのはステータスの影響だろう。

 駆ける脚に力が入る。


 俺たちはまだまだ強くなれる。

 そんな確信を抱いて、また今日も戦いの日々が始まる。

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