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十話・無敵? 無双? ティーファが燃やす!? ヴァルハラ迷宮その6

レベルアップ?

どうして今? 敵を倒していないのに……。

もしかしたらティーファが放った『炎の嵐』の延焼効果でモンスターが死んで、経験値が入ったっていうことかな。

それが通用するならこの層はレベルアップには最適だ。

でも、これだけ燃えてしまったら当分木は生えてこないか。

まあ、考えるのは脱出してからでいい。

今は他に考えることがある。


それはレベルアップ!

レベルアップをすればBPが貰える。

BPはステータスアップとスキル獲得に使える。

単純に強くなれる!


早速ステータス画面を開いてみる。


 ______________________________


 名前 :ラファエル

 年齢 :18

 性別 :男

 種族 :天使族

 職業 :見習い天使

 レベル: 7

<ティーファ>

<アイテム>

<スキル>

【GP】171

【BP】61

【HP】41

【MP】 0

【SP】16

【筋力】12

【器用】13

【敏捷】12

【頑強】12

【魔力】0

 _____________________________



ステータスはこの世界に来た時から少しだけ成長している。

地道に修行で上げた分と、レベルが上がった時に増えた分がある。

MP、魔力、だけは例外で、一切上がる気配が無い。

俺には魔法の才能が無いのかもしれない。


この世界の魔法って扱える人がかなり少なくて、努力ではどうにもならない分野らしい。

生まれ持った才能が必要ってことだ。

だからホーリーロードのメンバーも、あれだけティーファの魔法に驚いてたんだと思う。

でも俺の場合、BPを使えばその才能も開花させることが出来るんだよな。

俺も魔法を使ってみたい気がするけど、パーティーバランスを考えれば俺は前線で体張るタイプの方がいいし。


うーん、何に使うか迷う。


このBPはティーファと共用だし、ティーファと一緒に考えるのがベストだよな。

本当はティーファが人化した時に決めたいんだけど、そうは言ってられない。

今絶対に必要なのは水魔法だ。

これはティーファにとってもらおう。


小声でティーファに話しかけると、ティーファは頷いた。

次はティーファの項目を開く。

____________________________

名前 :ティーファ

年齢 :0

性別 :雌

種族 :神鳥

職業 :銀光の神鳥

レベル: 7

<スキル>

【BP】61

【HP】1100

【MP】2800

【SP】900

【筋力】38

【器用】19

【敏捷】47

【頑強】43

【魔力】525

___________________________


改めて見ても、魔力特化の超絶化け物クラスだ。

俺が100人いても瞬殺されるだろう。

しかもまだまだレベルアップ以外でも成長しているという事実が恐ろしい。


次にスキルを見ると、『創造魔法』と『火魔法』の二つだけが並んでいる。

ここに更に『水魔法』を追加する。

水魔法、スキルレベル1の修得必要ポイントはたったの1で、スキル名は『ウォーター』だ。

効果は望んだ場所に水を発現させることができ、その量は魔力に依存する。

これで飲み水は確保と。


残った60ポイントはどうしようか……他に必要なのはやっぱり回復魔法。

これは絶対に欲しい。

空間魔法も便利そうだし。

俺の流水剣もレベル9しかないから1から8まで取っておきたい。

ステータスも上げたい。


取り敢えず今は『回復魔法』を取っておくか。

BPポイント3を使って回復魔法レベル1の『命の水』を手に入れる。

この魔法は対象のHPを小回復させることが出来る。


残りは今すぐ使う必要は無い。

これからどんなことが起こるか分からないし、その時々で今回みたいに必要なスキルを選ぼう。


「おい、シンヤ? さっきから空中を手でなぞって何してんだ? しかもニヤニヤしたり険しい顔したり」


ステータス画面を閉じて声の方を向くと、カリスが心配そうにこっちの様子を伺っている。


「え? いや、大丈夫です。少し考え事をしていました」

「そうか、ならいいんだが。それでよ、水のことなんだけど……やっぱり俺の案は駄目か?」

「ええ、ダメです! そもそもあれは飲めませんから、話になりません。それに水のことに関してはなんとかなります」

「ほ、本当か!? でもどうやって?」

「魔法で出せることを思い出しました」

「まじか……。魔法便利すぎだろ! 俺のクランにも一人、入ってくれねーかな」

「俺は入れませんよ」

「分かってるつーの! さすがに俺だってシンヤみてーな凄い奴が、こんなできたばっかの低ランククランに入ってくれると思ってねーよ。事情も聞いたしな」


頭をポリポリと掻くカリス。


「でもたまには一緒に冒険しようね。シンヤ君、ティーファちゃん」

「ええ! ここを出れたら、是非また一緒にクラン合同作戦をしましょう」


べネッサと固い約束を結ぶと、十四層の炎が燃え尽きているのに気がついた。


「みなさん、外の炎がようやく収まったようです。これから予定通り、地上を目指して頑張りましょう!」

「ようやくきたか! やるぜお前ら!! シンヤにばっかり任せっきりじゃあホーリーロードの名が泣くぜ! 意地見せろ!」


カリスの掛け声に、ホーリーロードのメンバーが一斉に「おう!!」と声を上げる。

ティーファもその中に混じって「ファッッ!!」と声を上げていた。


いやいやティーファよ。

お前はホーリーロードのメンバーじゃないだろ! そう思ったが口にはしなかった。



ホーリーロードのメンバーを先頭に出発する。

そして俺たちは熱気が残る十四層に足を踏み入れた。

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