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ええーと、なんていったらいいのだろう。この部屋の名前は。

決めてないといやぁ決めてなかった。………そうだな、よしギルドマスタールームとでもしとくか。


 僕は転送管理局を出た後、すぐにここギルドマスタールーム――ふだんは自室と読んでいる――の扉を開けた。


 まあ、入ってすぐには結構大きめの面会テーブルみたいなものと大き目のソファー、その奥にあまり使ってないが僕自身が仕事に使う机、でその少しはなれたところにこちらもあまり使われてないのだが僕がすごく信頼の置ける、秘書に近くサブギルドマスターである人が使っている机があるのだが………その――銀色の髪をしてちょっと小柄で小動物系のかわいい容姿をしていていつも灰色の作業着みたいな服を着ているのにもかかわらずまったくかわいさが損なわれない――サブギルドマスター(みたいなもの)たる人物は、


 現在、僕の机の上で大量の書類を積み、その大量の書類を何とかしようとがんばっていた。


「やっと帰ってきた!マスタ~~これ手伝ってくださいよぅ~~」


 たぶん扉を開いた音で気がついたのだろう。彼女はうれしそうなかおになった後、少し涙ぐんだその瞳でこちらに懇願するような声でこういった。………いつものことである。

 この少女、フィル・ランドレイジは書類の整理が出来ないという重大な欠点をもっていた。だから時間を空けるとすぐこのように書類がたまってしまう。


「……おい、フィルお前また書類をためてのか………はあ~、仕方ないよなこればっかりは。…これだけは他の人に任せようかな」


 まあ、彼女がサブギルドマスターなのはそっち方面の能力じゃ

ないからな。

 僕はあきれつつ自分の机に向かい書類をこなしにかかった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




「お、お疲れ様でした~~」


 とフィルは言った後疲れがたまっていたのかそのまま自分の机に倒れこんだ。

 僕は苦笑しつつ「お疲れさん」と言って最後の書類をまとめて隣にある収納ボックスに入れる。

 結局、残った書類をかたずけるのに2時間程度かかった。書類の重要な部分はほとんど終わっている(それでも期限ぎりぎりのは結構あったが)し、他でよく聞くようなマスターが最後の許可を出すようなものは、サブギルドマスターにも同等の権限を持たせているためかなり簡単に終わったのだ。……しかしあの量がゆっくりやってもこの時間で終わるのに彼女はほんと何をやっていたのだろう。


「あら、翔。あなた帰ってきていたの」


 僕がフィルのことで首をかしげていると真っ白の少し裾の短い着物を着た女性が堂々と入ってきて、流れるような動作で、部屋に休憩用においてある電動ポットから緑茶を注ぎそのまま近くにあるソファに座って優雅に飲む。

 その着物を着た女性の名は、氷室 彩華ひむろあやかと言う。もちろんこのギルドの関係者で役職は幹部クラスの特殊攻撃部隊班という役職についている、というかつかせている。

 なぜこの役職につかせているのかと言うと、ここのギルドの戦闘力がナンバー2であるからだ。こんなやつをこうゆう役職につかせてないとこちらとしても威厳がないのでつかせている。(ちなみに本人はこうゆうことはどうでもいいらしいが)


「ああ、少しまえにな。休暇から帰ってきて“いつものこと”を終わらせたところさ」

「そう」


 僕は相変わらずソファに座ってくつろいでいる彩華に向かって言い僕も反対側に座って自分でポットからお茶を入れる。

 そのまま少しの間、お茶をすする音のみが響き渡っていたが、「ふっかーーつ!!」とフィルが叫びつつがばっと起き上がり、そのままそばにおいてあったノートパソコンを起動させていろいろいじりだす。

 ちなみに彼女がサブギルドマスターにいる理由は、機械に強いってレベルじゃないくらい強く(具体的に言うと、とある作品の死線の蒼以上)情報統制がギルドの中で一番うまいからだ。


「さてっと、僕はそろそろ行きますか」

「あら、行くってどこへ行くのよ」


 お茶を飲み終わり、立ち上がろうとすると、彩華が声を掛けてきた。ちなみに彼女はどんな相手でもたいていこんな喋り方だ。ただ最低限の場をわきまえてはいるため僕は何も言ってない。と言うか普通の時に丁寧な言葉使いになるときは大抵怒っている時なのですごく怖いのだが。


「どこって城だよ城。リヴァル城。」

「ああ、あのけんか腰の姫のところにいってくるのね」

「そう、休暇から帰ってきたら顔出せって念を押されてさ」


 さっき出た彩華の毒はさらっと流しながら答える。なぜ流すのかと言うと、彼女は真性のどSで付き合っていてもきりがないからだ。彼女自身はすごくきれいな大和撫子なのに。ちなみにこちらは自注しない言葉が丁寧になってもむかつくほどの毒舌を言い放つことがある。


「そうそう、そういえばまたあの戦闘バカが貴方と戦いたいっていってたわよ。後で行ってみたら」

「ああ、あいつがね…ふーん分かった後で行ってみるよ。それじゃ行ってくる」

「ええ、行ってらっしゃい」


 僕は、未だにソファでくつろいでいる彩華とパソコンをいじりつつこちらに手を振るフィルに見送られながらリヴァル城を目指して部屋から出た。 

気がついたら説明ばかりになっていると言う………

しばらくはこんな感じの説明のオンパレードが続くと思われます。


こんなので、読む人はついてきてくれるのか書いてる自分自身心配になってきたしね……

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