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あふれろ!核☆融☆合  作者: いさな
3/4

☆第3話☆

「くっくっくっ。どうだ、わかるか量子(りょうこ)

「わかるわけないでしょ」

 悪魔の様な不敵な笑みで笑う狂太郎(きょうたろう)

 狂太郎を見ることもなく、スマホでゲームをしながら応える量子。


「この!宇宙開闢以来の天才!!幽天橋(ゆうてんばし)狂太郎(きょうたろう)によって新たに実施した実験の結果を見よ!!!!」

「見ても分かんないって」

小金守(こがねもり)~。貴様ならこの実験データの意味がわかるよなぁ~」

「も、もちろん、わかります!分かりますが…、あの、ええ…、申し上げにくいのですが……、これは失敗…、では………?」


「何を!何を言っている!こ!が!ね!も!り!」

「いや、あの、この結果では、核融合は、やはり、無理、なの、で、は………?」


「お前の見識はその程度か……、小金守。まあ、それも仕方がない。貴様は頭は良いといっても凡人だからな。この実験結果から、常温核融合に至る道のりを想像できんのも致し方無い」

「幽天橋さんには、ここからの道のりが見えていると………!!」

「当然だ!!!!!」


 狂太郎は小金守の耳元で応える。

 そのあまりの大声に、小金守の意識は遠くなる。

 呆然として倒れそうになるが、すんでのところで踏みとどまる。


「いいか!小金井!これが今後の実験プランだ!」

 PCの画面に映された内容を見た小金守が、踏みとどまっていた足を踏み外し、床にへたり込んだ。


「こんなプランが、本当に可能なのですか?まさか…、信じられません…」

「可能だ」


 当然のことのように言って、狂太郎は部屋を出て行った。

「あ、外行くんだったらアイス」

 量子がゲームをしながら狂太郎に言うが、狂太郎は振り返ることなく歩き去った。


 15分後。

 高笑いと共に狂太郎が扉を開く。

「あーっはっはっはっはぁー!!次の実験の準備は出来たぞ!!!!」


 そう言いながら、量子にアイスを渡す。

 全てを知り尽くす天才である狂太郎は、量子のアイスの好みも熟知している。

「ん、ありがと」


「もう、次の実験の準備を!?本当ですか!?」

「当たり前だ、小金守!まだまだ実験はあるのだ!こんなところで、のんびりなどしてられん!!!」


「あ、狂太郎。飲み物、なくなった」

「うるさい、量子。アイスと一緒に頼まんか。まあ、後で買ってきてやる」

 小声で量子に言った狂太郎は、PCに向かう。


「さあ、次の実験を始めようではないか!!!」

「えー、飲み物は~?」

「後で買ってきてやると言っとるだろうが!」


 怒涛の如くキーボードをタイプする狂太郎。

 彼の集中力は、次の実験に向けて対局中の藤井聡太並みに高まり、周りの声も聞こえない。


 そんな狂太郎に近づく影。

 研究所の扉が音もなく開き、足音も立てずに入って来る一人の女。


 真っ黒なスーツ、サングラス。

 鉄で出来ているのかというほど真っすぐなボブカットの髪は金髪。


「誰だお前は!!」

 小金守が叫ぶ。

 だが、女は返答しない。


「勝手に研究所に入るんじゃない!!」

 女に詰め寄り、捕まえようとした小金守。

 女は、接近した小金守の手首をふわりと掴む。


 刹那。

 小金守は一回転して床に転げた。


「ぐぐっ!何をしやがった!?」

 呻く小金守。


 さらに歩を進める女が、狂太郎の背後に迫る…!!


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