表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/20

3.天使落第 ~(2)

天使試験に落ちたパレルには、その白い制服はいっそう眩しく輝いて見えた。


「いいなあ、可愛いなあ・・・・・私も着たかったなあ・・・・・」

パレルは羨ましそうに彼女たちを見つめる。


「俺はイケ好かないな、あんなインテリな制服。言っとくが俺たち死神は決して天使より身分が低い訳じゃないんだぞ。死神としてのプライドを持て!」


「プライドよりデザイナーブランドがいいな。ねえ、ジャンクは死神になってどれくらいたつの?」


「ああ? うーん、よく覚えてねえけど二百五十年くらいかな・・・・・」


「天使になりたいと思ったことは無いの?」

「無いね! 俺はこの仕事は気に入ってんだ。まあ俺の成績じゃ元々天使になんてなれないけどな。それに、人気はないけど死神の仕事だってそんなに捨てたもんじゃないんだぞ」


死神の仕事は、死にゆく運命の人のところに出向き、人生の思い出を走馬灯のように見せることだ。そのあと、すみやかに召喚させる。


召喚とは人が天国に召されること、つまり肉体が死ぬことだ。

肉体が死んだあとに、その魂を現世から天国まで連れていくのは天使の仕事だった。


「今日もこれからまた死ぬ人のところに行くんでしょ。憂鬱だなあ・・・・・」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ