表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/20

16.天使落第 ~(15)

「落ちこぼれの教育担当ですまなかったな」

「フフっ、けっこう楽しかったよ。ジャンクおかげで」


「もう時間だな。そろそろお別れだ、パレル」

「またいつか会おうね。絶対に」


「ハハ、そうだな・・・・・百年くらい未来でな。ヨボヨボのおばあちゃんになったお前を迎えに来てやる」

「うん、待ってるよ」


「ああ、もう車の前に飛び出すんじゃないぞ。あと、パパとママに親孝行しろよ」


ジャンクの声がだんだんと小さくなり、聞こえづらくなってくる。

残された時間はもう僅かだ。


「ありがとう! またね、ジャンク!」

パレルはめいっぱいに叫んだ。


「生きろパレル! 達者でな!」



ベビーベッドにいる赤ちゃん(パレル)を父親がゆっくりと抱き上げる。


「結菜、パパだぞ!」

「結菜、ママよ!」


赤ちゃん(パレル)を二人で強く抱きしめた。


「きゃっ、苦しいよパパ」


もちろん声にはならない。心の中での叫びだ。


「パパ、ママ、今度は絶対に親孝行するからね!」


その笑顔は、まさに天使だった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ