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スポ根マンガを参考に球技を極めたら最強の武術だと勘違いされた!~魔球と必殺シュートでドラゴンや魔王もふっ飛ばす!~  作者: 空地 大乃
第2章 球技を扱う冒険者編

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第95話 新素材を入手できない!?

 キングたちは魔王ハンドを倒したこと、さらにこれから先の戦いに備える為と森の素材を分けてもらえることになった。


 そして長老も植物系の素材はすぐにでも揃えてくれたのだが。


魔法銀(ミスリル)の採取が難しくなりそうなのだ」


 キングたちは長老に呼ばれそう告げられた。長老は随分と険しい顔をしている。


「ちょっとどういうことよ! 素材を提供してくれるっていったのにまさかまだ納得してないの!」

 

 長老の話にウィンが噛み付いた。当初長老はキングたちを歓迎していなかったのでそれもあって文句を言っているのだろう。


「馬鹿言うな。ただでさえ今回はロードス様自らのお告げがあったのだぞ。それを反故にするようなバチあたりな真似が出来るものか」

「えっと、お告げのつもりはなかったのですが……」

 

 小さな社のような物に添えられた椅子にちょこんっと座っていたロードスが言った。社は長老自ら作った物なようで中々に立派だ。手先は器用な方らしい。


「いやいや! ロードス様のお言葉は全てありがたい神言とし子孫にも永遠に語り続けますぞ」

「は、恥ずかしいからやめてぇ~」


 ロードスが顔を真っ赤にさせて恥ずかしがった。キングたちはそんなロードスを微笑ましそうに眺めている。


「ゴホン、話が逸れたな」


 長老が咳払いして話を続けた。


「魔法銀の採取が難しいのは鉱山に理由があるのだ」


 長老が理由を説明してくれた。ハスラーが腕を組み口を開く。


「つまり鉱山に何か問題があったってことかい?」

「そうなのだ。今回の件で魔王こそ倒されたが瘴気が発生していた影響が鉱山にも出ていたのだ。おかげで鉱山内でモンスターが増殖してしまっている」


 長老の答えを聞きキングが深く頷く。


「なるほど。つまり先ずは鉱山のモンスターをどうにかする必要があるということだな」

「そういうわけだ。しかしこれはなかなかに厄介なのだ」


 長老はそう言いつつ頭を抱えた。


「それならば俺たちが動こう。魔法銀が必要なのは俺たちなのだからな」

「ま、確かにそれが一番早そうだな」

「キュッ!」


 キングの考えにハスラーも同調した。必要な素材を手に入れる為にも出来るだけ早く問題を解決する必要がある。それならば確かに自ら行動に出た方が早い。


「勿論私もついていくわよ」

「わ、私もです! 怪我をした場合は私が魔法で回復します!」


 ウィンとアドレスも随分と張り切っていた。全員鉱山のモンスターを討伐する気満々なのである。


「長老もいいわよね。このまま指を咥えて見ているわけにはいかないんだから」

「……そうだな。何から何まで頼ってしまってもうしわけないが頼む」

 

 そう言って長老が頭を下げた。その姿にウィンが目を丸くしている。


「長老が私たちに頭を下げるなんて逆に不安なんだけど」

「全く口の減らない奴だ。いいから解決するならさっさといけ!」

「あはは。やっぱりそうじゃなきゃね。よし! 行こうキング!」

「あぁ! そうだな!」


 こうして一行は鉱山を正常化させる為モンスター討伐に乗り出すのだった――

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