第六話「じゃ、僕はこれで」
気分転換に久しぶりに書いてみたら下ネタぶち込み過ぎた感が・・・・・・。
女の子からお漏らし君呼ばわりされ強引に何処かも分からない場所に連れてこられ、見るからに現代の人じゃない見た目の人たちにはがっかりされ、僕はもう半べそだった。
「頭の処理が追い付かないんだけど・・・・・・。 弱いままって当たり前じゃないですか。 僕運動苦手だし喧嘩なんかしたことないし・・・・・・」
僕が俯いて不貞腐れながら文句を言うと男の人が言う。
「その様子じゃまだこれの使い方分かってねえみてえだな。 ボウズ、お前がゼロからもらったそれはただの石っころなんかじゃねえ。 お前になにかしら力を与えてくれるとんでもねえ代物だ」
そう言って男の人はぼそっと何かつぶやくと身にまとっていた鎧が光の粒子になって消え、元々着ていたのであろうスーツ姿になっていた。
「俺の名は佐藤 守だ、その石っころ・・・・・・ああ、俺たちはオブジェクトって呼んでるが、こいつに与えられた能力が身体能力の底上げと鎧の召喚だ。 あと普段は普通にサラリーマンやってる」
男の人が説明を終えるとこちらに近づいてきて僕たちの傍にあるパイプ椅子に腰かけて僕たちと同じように残りの鷲とスケベなお姉さんを眺める。
「ふむ、それじゃあ次はワタシの自己紹介かしらね? 私の名はレイシア」
スケベなお姉さんは歩き方もいちいちエッチな腰というかお尻を強調した煽情的な歩き方をしながらこちらに近づいてきた。もちろんその度に胸も揺れる揺れる。 う、股間が・・・・・・。
「あらあら? 坊やにはこの格好は刺激が強かったかしら?」
レイシアさんはクスクスと俺が前かがみ気味になるのを微笑んで楽しみながら更に近づいてくる。
「私がオブジェクトから得た能力は、透視。 距離はそれほど長くはないけどとりあえず坊やのソレを見るくらいは余裕よ?」
「・・・・・・?」
女の子は何のことか分かってないらしくきょとんとしたまま俺とレイシアさんを交互に見比べながら困惑していた。良かった、こういうことに疎くて。 分かってる子だったら絶対軽蔑の眼差しを寄越していただろうから・・・・・・。
「ちなみに私はこの世界の人間ではないわ。 こことは違う世界から来たの。 ゼロには向こうの世界で会ってね? 勧誘されるままここの世界にやってきたのは良いけど何すればいいか分からなくて困っていたらそこのお嬢ちゃんの組織に助けられてね。 今は大人のお店で男の人を喜ばせる仕事をしているわ」
そういってついに俺のすぐそばを通っていき振り返ると、
「それじゃ私は、このまま出勤するわねー。 なにか会ったら教えて頂戴」
と、言いながら手をヒラヒラさせて部屋を出て行った。
「出勤・・・・・・だと・・・・・・!?」
い、いけない。 とてもエッチな妄想が僕の頭の中を駆け巡る!!
ますます股間が主張し始めてしまい前かがみになってしまう。
「ねえ、どうしたの? 何処か具合悪いの? もしかしてお漏らし?」
優しい声で心配してくれるのかと思えば、最後の一言が酷い。いやまあ、これ以上酷くなればある意味お漏らしだがそんなことをこの純粋無垢な女の子に説明する勇気は僕にはない。
「ちょっと、ごめん。 お腹痛くなってきてさ。 と、トイレ何処かな?」
僕は努めて冷静に答えると、守さんが右奥の扉を指さして教えてくれた。
「トイレならそこだ。 スッキリしてこい」
僕の状況が分かっているようで若干ニヤついた顔をしながら僕を見てくる。
「じゃ、僕はこれで」
そして僕は、前かがみのまま出せる限りの速度で駆け出しトイレへと向かった。
その途中でぼそっと聞こえた誰かの声が寂しそうだったのはきっと気のせいじゃない。
「僕の自己紹介・・・・・・」
下ネタがきっついと思った人はてめえふざけんじゃねえとお叱りの感想や意見をください。
前向きに検討します。