第十九話「残り僅か」
すいません更新遅れました。
ビルでの戦闘から二日、ニュースでは犯人は不明のまま現在捜査中ということになっているらしく情報操作お疲れ様と他人事のように僕はそれを眺めながら朝食を腹に入れていた。
あれから法子さんにメールを貰い自分で持っているオブジェクトで確認したところ、生存者はかなり絞られてきていて、一気に15人になっていた。
「あと残りこれだけに、これで僕が最後の一人になれば・・・・・・」
「タケル早く片付けたいんだからさっさと食べちゃって! ていうかあの子が迎えに来るんでしょうが、身支度しっかりして女の子を待たせるんじゃないよ!」
のんびり考え事をしながら食べていると母親に急かされていそいそと残りを食べ終えて着替えをしていると法子さんが丁度ベルを鳴らしたところだった。
「確認した?」
「うん、もうこれだけしかいないんだね」
恒例になった法子さんとの登校、そこで法子さんから残りの参加人数の話を振られた。
「確かに、これだけになったけれどまだあの甲冑が生き残ってる可能性がある。 あいつだけじゃない、もっと強い奴が居る可能性だってあるわけだし油断は出来ない。 むしろ気を引き締めるべきよ」
「そうだね。 そういや守さんたちも今の人数にカウントされてるんでしょ? 残り5人とかになって戦わなきゃいけない時になったらどうするの?」
「そんなの決まってるじゃない、お互い全力で戦うわ。 もちろん短い間だったけど一緒に戦ってきた戦友でもあるわけだから殺すまではしないわ。 相手が降参したらそれ以上はしないでオブジェクトを壊して権利をはく奪するだけ」
「それを聞いて安心したよ」
甲冑との戦闘になれば参加者かどうかはわからないが拓斗がいるかもしれないという事も気がかりだったが少なからず戦闘や食事を共にした守さんと戦うことに戸惑いがあった僕は法子さんの話を聞いて安堵し胸を撫で下ろす。
「守さんとの対決が実現するかどうかはわからないけどね。 あの人はあの人で別の奴と戦って、そいつが例えば問答無用で相手を殺すような奴だった場合だってあるわけだし。 誰が誰と当たるかなんて分からないわ」
「それはそうだけど、出来ればそうなってほしいって僕は思うよ」
法子さんは淡々と話すが、僕はそれを否定するように少し強めに声を出し口にする。
「随分守さんの事きにかけてるじゃない、なに君そっちの趣味?」
「ち。違うよ! 僕は女の子しか興味ないよ! 法子さんみたいな女の子と仲良くなれたらなっていつも思ってるよ!」
「わ、私みたいなって・・・・・・」
顔を真っ赤にして俯く法子さん、やはりチョロい。




