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第十五話「僕らは勝つために」

今回は堂君の話です。

 あの甲冑と再び対面した時、僕は再びチビリそうになったがなんとか堪え、法子さんの破けた胸元に集中していると法子さんの制服が透けて下着が見えた。気のせいではなくホントに下着姿のままで甲冑と戦っているように見えるのだ。

 そんな激しい戦闘をすれば宙返りだったり前傾姿勢になったりを行うわけで法子さんの素晴らしい胸や尻がそれはそれは性に興味津々な男子高校生を釘付けにするのは当然の事で、もっと集中すれば全裸の法子さんが見えるのではないかと更に集中しようとした時、ふと視界の隅に拓斗の姿が見えた。 ちなみに拓斗はちゃんと服を着た姿で見えている。


「な、なんで拓斗がここに!? ていうかなんだかこっちの様子を伺っているような感じだな」


 僕は親友の拓斗がこの殺し合いに参加している事が信じられなかったが、それよりも僕の目に備わった能力が追加されていることに驚きを隠せなかった。 透視に遠見、戦いを経験をするたびに強化されている気がする。 色々考えたい事が増えてきた事、拓斗との戦いを避けたいのもありここは何か法子さんを撤退させる流れに持っていきたいところだけど・・・・・・。

 そこで僕は法子さんに物陰に仲間がいると伝え、僕をお荷物だと思っている法子さんは2対1という選択肢を取るはずがないので撤退を選んでくれると信じ行動に出ると、思った通り撤退を選択して僕の腕を引っ張り駆け出してその場を離れた。 甲冑も特に追ってくる気配はなくそのまま僕らは一息入れるために喫茶店に入った。


「まったくついてないわね。 まさかあの甲冑に仲間がいたなんて」

「そ、そうだね。 でも仲間じゃなくて何か巻き込まれてる一般人だったかもしれないけど」

「それもそうね。 ま、次あったら今度こそあの甲冑に引導を渡すわ」

「ところで法子さんがオブジェクトから得ている力って剣と身体能力強化なの?」


 僕の目の能力が色々と追加されている事について話して法子さんも能力について教えてくれた。


「最初は身体能力強化だけだったわ。 でも何度か戦っていたら不思議と剣が手の中に現れてそれ以降は意識を向ければいつでも取り出せるようになったわね。 戦闘経験が一定数を超えたりすると増えるのかしらね? それは個人差があってなんともいえないのよ」


 コーヒーをストローで上品に口にしながら教えてくれる法子さん。破けた服の上からパーカーを羽織っているので特に怪しまれたり視線を集める事は無かったが、それでも法子さんが結構な美人なおかげでちらほら見てくる人は少なからずいたが他人を寄せ付けない空気を出す法子さんに言い寄ってくる輩もおらず僕らはコーヒーを飲みながらこれからについて話を進める。


「まあでも貴方が目に関する能力が増えて行けば、そのうち私の援護に役に立つ事が増えて来るわ。さっきだって透視のおかげでもう一人いる事が分かって甲冑に集中してる時に不意打ちされることなく安全な撤退を選択する事が出来た。 これは間違いなくあなたのおかげよ」


 珍しく僕の事を貶すのではなく正当に評価してくれる法子さんの言葉に火照る身体を冷まそうとコーヒーを勢いよく吸う僕を見てクスクス笑う法子さんだった。

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