7.チームプレイと藪沢卓也の異能
教師の松田修は、ここ最近になって起こった目の異変に戸惑っていた。何故か、時々、ある特定の人間にだけ、よく分からないぼんやりとした靄のようなものが憑いているのが見えるのだ。目を凝らしてよく見ようと意識するとそれはより鮮明になり、まるで手で触れるようにすら思える。
眼科に行こうかとも思ったが、仮に目の病気だとしたなら、ある特定の人間に限ってそれが見えるのはおかしいような気がした。だから、行くべきなのは、むしろ精神科だと考えたがしかし、教師という職業的立場上、妙な噂が立ったら困ると思いそれも憚られた。
そしてそんなある日の事だった。その妙な靄に憑かれている生徒達が、三人ほど集まって一緒に歩いているのを見かけたのだ。それは、立石望と長谷川沙世という女生徒と、村上アキという男生徒だった。三人とも別々のクラスで、接点はなさそうに思えたが、何故か一緒にいる。立石という女生徒に関しては、同じクラスにやはり靄に憑かれている白石琴美という友人が一人いた。もっとも、その集まりには今のところ関わっていないようだったが。
松田は当然、訝しく思った。もしかしたら、靄と何か関係があるのかもしれない。それで空き教室で彼らが話している時に、乗り込んでみたのだが、何も怪しい事をしているような素振りはなかった。ただし、仲の良い高校生グループの雰囲気にも思えなかったのだが。松田にはそれが何らかの会合のように思えていた。
ある日だった。
松田はふとなんとなく、生徒の一人にかかっている靄を手で掴んでみた。まさか掴めるとは本人も思っていなかったのだが、彼にはそれをあっさりと手で捕まえる事ができてしまった。靄には軽い負荷があり、どうやら持ち主の元に戻ろうとしているようだった。
“気持ちわりぃ!”
靄を生物のように感じた松田は、直ぐにそれを放してしまった。すると、靄は持ち主の方へ向かって飛んで行った。
それから何度か試してみたが、やはり靄は同じ様な動き方をする。長時間捕まえてもっと詳しく観察しようかとも考えたのだが、その靄を掴み続けるととても疲れるのでそれも難しかった。
松田はその靄を霊の類ではないかと考えた。もしかしたら、守護霊なのかもしれない。霊の存在は、現代科学では否定されていない。その可能性はあると彼は考えた。
――科学と一口に言っても、様々な主義主張がある。その一つにカール・ポパーの提唱した“反証主義”がある。
情報を集めてそこから理論などを発見するのが帰納的思考。それを科学の基本姿勢とするならば、例えば心霊現象や超能力などの事例を集め、それを研究する姿勢を執れば、科学を名乗れてしまう。しかしもちろん、そういった研究は疑似科学として区別したい。では、何処にその境界線を敷くべきだろうか?
この“反証主義”は、その科学と疑似科学を分ける境界線を提案しているもので、簡単に言ってしまえば、“反駁できる構造を持つ理論を科学と呼ぼう”という考え方だ(また、これは反駁を拒絶する態度にも当て嵌められる。つまり、間違っている証拠が提示されても、それを認めないような態度を執る場合は、科学ではないとするのである)。
例えば、幽霊の存在は否定できない。何故なら、“ない事の証明”は非常に難しいのが普通だからだ。
仮に幽霊がいない事を証明したかったら、この世のあらゆる場所を、まだ発見されていない方法も含めて、あらゆる観測方法で観測しなくてはならない。
もちろん、そんな事は不可能だ。
だから、存在に関しては“ある”と主張する側が証明責任を負うのであるが、これは“反駁の不可能性”を意味する。つまり、反証主義を当て嵌めれば、幽霊の研究は科学ではない、となるのだ。
反駁ができない。つまり、検証ができなければ、その理論は間違っているかどうか分からないまま、いつまでも生き残り続けてしまう。生き残っているのだから正しい。という遺伝アルゴリズムの発想を考慮しても、この反証主義には意味がある。
ただし、科学理論がネットワーク構造を持ち、反証不可能性が現れる事もあるといった弱点が指摘されているし、そもそも科学の大前提の自然法則の絶対性と普遍性は、反証不可能なのかもしれない。その為、この反証主義も完全な科学的思考の基準にはなり得なかった(ただし、疑似科学を判断する為の、重要な基準の一つではある)。
更に言うのなら、この反証主義は幽霊を科学で扱うべきではないと主張しているだけで、幽霊の存在を否定している訳でもない。
松田は靄を霊の類ではないかと怪しむと、今度は立石達三人を心配し始めた。彼女らが霊にとり憑かれて、操られているのではないかと想像をしてしまったのである。
だから、ある日に再び空き教室へ三人が向かっているのを目撃した時、こっそりと彼らの会話を聞いてみる事を思い立ったのだ。
松田はざっくばらんな性格で、多少はいい加減なところはあるが、教師として人並みの倫理観も持ち合わせてはいた。だから盗み聞きには抵抗があったのだが、生徒達の身に危険が迫っているのかもしれないのであれば話は別である。
彼は空き教室の前の廊下で、三人の会話に聞き耳を立てた。
「二年の藪沢卓也先輩の暴走を止めようと思うの」
立石がそう言う。
「何の話?」
アキは無表情でそう返したが、動揺が隠せていないのは明らかだった。立石は言う。
「誤魔化さないでよ。藪沢先輩も異能力者なんでしょう? “選択問題のエキスパート”。あの人が、そう呼ばれていて有名だってのは、知っているんだから」
二年の藪沢卓也という男生徒には、何故か選択問題の正答率がほぼ100%という妙な特技があったのだった。それで学校中で有名になっているのだ。
「白状しなさいな。藪沢先輩には、どんな異能があるの?」
立石からそう言われて、観念したのかアキはこう答えた。
「パスワードの類が、分かってしまうという異能。僕が名付けた能力名は『オールマイティパス』。選択問題もパスワードみたいなもんだと見なせるから、それで正解が分かるのだろうね」
その説明を聞くと立石は「確か、○ラえもんの秘密道具に、そんなのがあったわね」とツッコミを入れた。それから沙世が訊いた。
「ね、アキ君。それって、ギャンブルに利用すれば、勝ちまくりって事じゃないの?」
「いや、ギャンブルとパスワードは微妙に違うから無理だと思う。もっとも、つぶさに探せば利用できるギャンブルもあるかもしれないけどさ」
長谷川沙世は、村上アキの事を、“アキ君”と呼ぶ事に決めたのだ。それは、立石のアドバイスに従って、彼に「言い寄って来る男共を追っ払いたいから、恋人の振りをして」と頼んだからだった。アキは初めこそ「どうして、僕が…」と渋っていたが、「アキ君しか頼める人がいないのよ」と、そう沙世から言われると簡単にそれを承諾してしまった。沙世の目には、その時彼が喜んでいるように思えた。立石の、“アキが沙世を好き”という予想は当たっているのかもしれない。因みにそんな経緯で今は、アキの方も長谷川沙世を“沙世ちゃん”とそう呼ぶようにしていた。
立石が言った。
「自覚があるかどうかは別問題にしてさ、藪沢先輩は、異能に頼ってテストで高得点を取っている訳でしょう?
普通のテストならまだマシだけど、マークシートならほぼ無敵じゃない。これって、絶対に本人とっても問題があるはずよ。止めた方が良いのじゃない?」
村上アキは、これまで異能の所為で不幸になりそうな人間を見かけると、アドバイスなどをして手助けをしてきた。白石琴美、深田信司、長谷川沙世。戸森守のストーキング行為にしても、異能によって道を踏み外しそうなのを防いだという意味では助けている。
だから、彼女らはまずは誰かを助けるという名目で、アキの協力的態度を引き出すことにしたのだ。これを取っ掛かりにして、徐々にアキを懐柔しようと考えたのである。
「アキ君は、わたしを助けてくれたでしょう? それと同じ感じで、藪沢先輩も助けてあげましょうよ」
沙世がそう言うと、少しだけアキはそれに押された。
「もちろん僕だって、助けられるのだったら助けるよ、沙世ちゃん。でも、異能の存在を教えたら、却って藪沢先輩は図に乗っちゃいそうだ。難しいよ」
それを聞いて、立石は思う。
“おっけぇ、かかった!”
そして、それからこう言った。
「ところが、私達が協力すれば、それができるのよ」
その言葉に、アキは悪い予感を覚える。もしかしたら、罠に嵌められたのじゃないかと思ったのだ。
“――どうしてだよ?”
だから、そう言おうと思って、その言葉をなんとか飲み込んだ。ここでそう応えれば、言いくるめられて協力させられる。そう思ったのである。そして、なんとか協力を回避する為の手段を考え始めた。だが、それは無駄に終わった。
「詳しい話を聞こうじゃないか!」
何故なら、そこにそう言いながら、教師の松田が登場したからである。彼は廊下で立石達の話を聞いて、その大凡を理解し、そしてその信じられない内容を信用したのだ。もちろん、何もない状態だったなら、彼は彼女達の話を信用しはしなかっただろう。夢想の中の会話をしているか、遊んでいるだけだと判断したかもしれない。しかし、松田には思い当たる節があり過ぎるくらいにあったのである。彼が目にする霊だと思っていたもの、それが彼女らの言う異能だと彼は考えたのだ。何故なら、話の中に登場した二年の藪沢卓也にも、その霊のようなものが見えていたからだ。
「松田先生?!」
三人は、突然に入って来た松田に向かってそう驚いた声を上げた。
「……なるほどな、事情は分かった」
三人から話を聞き終えると、松田は大きく頷いた。異能が実在する事。村上アキにはその異能が何であるのかを察知する能力がある事。そして彼が、今までに異能が原因となって起こる問題を解決して来た事。更に、松田自身には異能効果を無効化したり、異能を一時的に奪ったりする能力がある事。彼はそういった事々の説明を聞き、そして受け入れたのだった。
「確かに藪沢の件は、教師としても見過ごせないな。異能に頼って、テストで高得点を取るのなんて、カンニングも同じじゃないか。本人の為にもならない」
松田がそう言い終えると、立石望は同調するように言った。
「その通りだと思います。異能なんか使わないように指導しなくちゃ」
立石は松田というイレギュラーな存在を不安に思ってもいたのだが、同時に利用すべきだとも考えていた。何故なら、自分の運気は彼が登場しても下がらなかったからだ。
「でも、どうするんだ? 証拠がないから、真っ当に叱る訳にもいかんし」
松田がそう尋ねて来たので、立石はそれに乗るようにこう言った。
「策は考えてあるんです。言い方は悪いですが、私は藪沢先輩を罠に嵌めようと思っているのですよね……」
アキはその時、自分抜きで進められていく話の展開に危機感を覚えていた。立石は恐らくは初めから藪沢の異能がどんなものであるのかを予想していた。その上でこの話を、彼女は持って来たのだ。
「どうやって?」
「実は藪沢先輩は、テストの他にも自分の“パスワードが分かる”って異能をあまり良くない事に使っているようなんです。
どうも、クラスメートや知人のアカウントで勝手にSNSなんかにログインしているみたいなんですよ。証拠はありませんが、そんな噂が立っています。きっと、やっています。そこを突きましょう」
その立石の言葉を聞いて、アキは頭を抱えた。
“やっぱり、大体は分かっていたんだ……”
藪沢卓也はここ最近、上機嫌だった。
“これ、俺、大学受験とか余裕なんじゃないのか?”
そんな事を思っている。
集中すると、何故かテストの選択問題の答えが頭の中に浮かんで来るのだ。集中の仕方にはコツがあったが、慣れれば容易かった。しかも、それは他にも応用が可能だった。例えばSNSなどでもパスワードが分かってしまい、他人のアカウントを利用してのログインが可能だったのだ。
彼はそれでロックがかかった日記などを勝手に読み、他人の秘密を暴露したりしていた。軽い嫌がらせや悪戯のつもりだった。
もちろん、気になる女生徒の日記なども、それで読んだりした。もっとも、大した事は何も書いていないのが普通だったのだが。ただしそれでも他人の秘密を覗いているという背徳感は、ただそれだけで興奮するものでもあった。彼はその行為を楽しんでおり、止めるつもりはなかった。
そんなある日、藪沢は突然に一年の女生徒から話しかけられた。その女生徒は、モテまくっている事で有名で、だから彼はその女生徒の顔と名前を知っていた。もっとも彼は、その女生徒をそれほど可愛いとは思っていなかったのだが。
「どうも、藪沢先輩」
彼女の名前は長谷川沙世といった。
“良くてBランク… Cかも”
その長谷川沙世の顔をじっくりと観察しながら、藪沢はそんな事を思う。
“可愛いっちゃ、可愛いが、本当に、どうしてそこまでモテているのかは、分からない……”
だが、その感想は次の瞬間に変わった。
「突然ですが、先輩の顔っていかにも卑怯者って感じですよね? わたし、先輩の事、嫌いなんです」
そう、長谷川沙世が彼に悪口を言って来たのだった。
ロックがかかっているはずのネット上の日記などを読んで、かつその内容を他人に話したりしているから、自分には多少は悪い噂が立っている。恐らくは、それを知って長谷川は悪口を言って来たのだろう。
藪沢はそのような事を考えた。しかし、彼はその時、そんな事をまるで問題にしていなかったのだった。
“どうして? どうして、こんなに胸がときめくんだ?”
長谷川から悪口を言われた瞬間、藪沢は彼女にどうしようもなく魅了されてしまったのである。胸が苦しい。
“もしかして、俺、マゾだったのかな?”
そんな事も思う。
そして藪沢は、その日帰った後、早速長谷川沙世のやっているSNSに彼女のアカウントでログインしたのだった。ロックしている日記やメールの内容を、盗み見してやるつもりでいたのだ。
日記には大した事は書いていなかった。そもそもロックはされていないから誰でも見られるし、数も非常に少ない。次に藪沢はメールを確認してみた。ちょうど未開封の、しかも男からと思しきメールが届いていた。彼はそれを開けてみたのだが、そこで驚愕する事になる。
『藪沢さんへ』
そのメールの一行目が、いきなりそう始まっていたからだ。
“何故、俺の名前が出て来るんだ?”
彼の頭は混乱した。その混乱が治まり、自分の行動が読まれていたのだと悟るまでには、かなりの時間がかかった。メールの全文は、こんなものだった。
『あなたに、パスワードが分かってしまう異能があるのは知っています。そして、それを利用して良からぬ事をやっているのも。ボクにはそれが分かるんだ。だから先回りをしておいた。
忠告をしておきますが、まだこれ以上、悪い事を続けるようなら、それなりの制裁を加える事になります。警察に逮捕されるぐらいの覚悟はしておいてください。
それと、一応断っておきますが、異能を使ってのテストでのカンニング行為。これもしない方がよろしい。その警告の意味も込めて、一度、テストをしている間、あなたから異能を奪います。試してみてください。テストであなたは異能を用いる事ができなくなっていますから』
そのメールは一時的にSNSに登録した状態で送られたらしく、送り主が誰なのかは分からなかった。長谷川沙世にそれを読まれる事を恐れた彼はメールを消去すると、それから急いでそのSNSからログアウトし、そのままパソコンをシャットダウンした。
――なんだ、なんだこれ?
パソコンの電源が切れた後も、まだ彼は恐怖と不安に苛まれていた。元々、気の弱い男なのだろう。
次の日。ちょうどテストが行われた。小テストだったが、あの昨日のメールの内容を信じるのなら、もう選択問題の答えが分からなくなっているはずだった。そして、その通りに彼の異能は消えていた。答えが一切、浮かんで来ないのだ。動揺する。
「どうした? 藪沢」
その彼の様子に気付いたのか、教師の松田が彼に話しかけて来た。藪沢は、「なんでもありません」と、そう応える。
「確り、真面目にやれよ」
と言いながら、松田は彼の背中を多少強めに叩いた。その時のテストの結果は、酷いものだった。
「どうやら上手くいったみたいね」
と、そう言ったのは立石望だった。例の空き教室。いつの間にか、そこが彼女たちの会議の場になっていた。ただし、松田に盗み聞きされて以来、警戒して奥の方で小声で話すようにはなっていたが。
「結局、僕はほとんど何もやってないじゃない。あのメールの文面を考えて、送ったくらいだよ」
この声は村上アキ。
「何を言っているのよ? あの作戦でちゃんと上手く行くのか、アキ君の能力で確認してもらったから、安心して決行できたのじゃない」
これは長谷川沙世だ。
沙世の異能で藪沢を惚れさせ、沙世のSNSを覗くように誘導し、その上で異能の使用に恐怖を与える為、あのメールを読ませる。それが、立石の立てた作戦だった。テストの時間中、彼が異能を失ったのは、もちろん、松田が彼から異能を奪ったからだ。立石にとって松田の存在は想定外だったが、お蔭で駄目押しができた。恐らく、これから藪沢は安易に異能を使ったりはしないだろう。
立石が、こう言う。
「藪沢って先輩が、迂闊の塊みたいな人だったから、余裕で罠に嵌められたわね。馬鹿で良かった」
確かにその点は認めるしかないと、アキは思った。パスワードが分かるなんて、反則にも近い異能を持ちながら、それを有効に使おうという発想が藪沢にはまるでなかったのだ。もしもアキがそんな異能を持っていたなら、テストに利用するにしても、怪しまれない程度に抑えるだろうし、他人のアカウントで安易にログインしたりはしない。もししたとしても、その内容を絶対に他人に喋ったりはしないだろう。証拠が残り易いし疑われるからだ。そして、使うべき重要な局面で初めて異能を使う。例えば、大学受験のテストなど。アキは言う。
「とにかく、クレジットカードの不正利用だとか、重犯罪はやっていなくて良かったよ。これで異能に頼って、勉強を疎かにするとかもなくなるだろうし」
それを聞くと、立石はこう言った。
「あら? 重罪を犯してないとは言い切れないのじゃない? 既にやった後だったのかも」
その言葉にアキと沙世の二人は、顔を見合わせた。
「ま、もし重罪を犯していたら、あの先輩の迂闊さから考えて、直ぐに捕まっていると思うから、それはないのじゃないかな?」
それからアキは、自分に言い聞かせるようにしてそう言った。
仮に重罪を犯した後だったとしても、どうせ自分達にはどうする事もできないと思いながら。
「ところで、アキ君」
その後で沙世が訊いた。
「藪沢先輩の能力ってもしかしたら、選択問題以外にも使えるのじゃない? 普通のテストでも」
「使えるだろうけど、もし使ったとしても疲れて5問も解けば、フラフラになるだろうと思うよ。選択問題と比べて、読まなくちゃいけない記号の範囲が膨大だから」
うま過ぎる話は、この世の中にはあまりないものだ。あったとしたなら、大抵は罠だろう。
アキはそう思っていた。
彼らしいといえば、非常に彼らしい。