第八話
久しぶりに更新しました!
これからちょくちょく更新しますので
よろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ
おれたちはやっと頂上についた。
途中、獣に襲われながらもなんとか辿り着くことができた。
「ふぅ、やっとついたぜ。さっさとボールさがして帰ろうぜ、アヴェン」
「あぁ、ボールはたしかバツ印のついたやつだよな?どこにあ……あ!あった!」
そこには丁寧にバツ印のついたボールが置かれていた。おれはそれを腰についてるポーチにいれた。
「さっさと降りちまおうぜ」
そういっておれとレッズは山を降りていった。登ってきた時よりも全然早くて、途中休憩をはさみながら4時間ほどでついた。もう夕陽が出ており、おれたちはレガロさんのもとに急いだ。
「レガロさん!持ってきましたよ!」
おれはポーチからボールを出す。
「これで特訓してくれんだよなぁ?!」
「やっと戻ってきたか。おし、じゃあとりあえず合格だな。明日からみっちり特訓してやるよ」
「よっしゃー!!!!!!」
喜ぶおれたち。そしておれたちはそれぞれ自分の家に帰り、明日を待つのであった…
次の日ーーーーー
「えー今日からお前らを一人前のグラディエーターにするために特訓をして行きたいと思う。まずグラディエーターというのは能力を持つものであるので、能力の修得をしてもらおうと思う。」
「いきなりですか?!」
「あぁ、もうお前たちにはイメージが出来ているからな」
そういってレガロさんは懐から本のようなものを取り出した。
「今からお前たちに能力の才能を開放するための儀式的なものをしてもらう。まずこの本、《能力図鑑》に手を乗せて好きなこと、得意なこと、なんでもいいから創造してみろ。すると勝手に本が開いて適性のページを開いてくれるから」
「なるほど。じゃあオレからやるよ」
レッズは本の上に手を置いて、目を閉じた。
すると本が輝いてページが勝手に開いた。
「何々…獣王の魂だってぇ?獣化と似てんじゃねーかよ、もっと違うもんがきて欲しかったなー」
レッズは残念そうな顔をしている。
「じゃあ次はおれが」
おれは本に手を置いた。
(おれは剣術を少しやってたからそっち系のがいいなぁ)
本が輝き、ページが開いた。
「えーっと…聖剣士??なんか強そうだけど…」
「お!アヴェン、レアなのが出たなぁ。それ出た人100年振りくらいだな」
「ひゃ…100年振り!?」
おれもレッズも驚きの表情が隠せなかった。
「とりあえず簡単にそれぞれの能力の説明をするぞ」
レガロさんは能力図鑑を見ながら言う。
「まずレッズからな。獣王の魂は言わば獣化の強化版だ。だが、複数の獣に変身することができる、まぁお前の努力しだいだけどな」
「ちぇ、つまんねーの」
レッズは飽きれている。
「続いてアヴェンの聖剣士は、自分の力量と創造力で聖なる剣を創るというものだ。よーするに自分で自分の剣を創り出すということだ」
「なんだか面白そうだな!おれその能力にするよ!」
「よし、わかった。レッズ、お前はどーするんだ?」
「今さら変えんのめんどくせーからそれでいいや」
「では今からそれぞれの能力を修得及び強化をしてもらう。そのため今から課題を与える。レッズはここから北東にある草原で獣をたくさん観察したり、スケッチしたりしてこい」
「はぁ?!なんでそんなめんどーなことしなきゃなんねーの?!」
レッズが文句を言うがレガロさんは鋭い眼つきでレッズを黙らせる。
「アヴェンはこの剣を貸すから、それと同等の剣を100個創ってこい。あと、創るスピードを早くするために一つ創るごとに時間を紙に書いておけ」
そう言ってレガロさんは腰についている剣とタイマーと紙とペンを渡してきた。
「1ヶ月後にどれだけ成長したか見るから手は抜くなよ。そんじゃあちょくちょく見にいくから各自頑張ってやってねー」
レガロはそう言って道場から出て行った。
「これが特訓かよ…ガッカリだぜ…クソッ」
レッズは飽きれながらもその場を立ち去っていった。
「よーし、おれも頑張るぞー!」
おれも気合をいれて課題を開始するのであった。