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GLADIATOR  作者: 狩志生
第一章
7/10

第六話

おれたちは今、最悪の状況の中にいた。

周りには5匹ほどの狼が、おれたちを噛み殺そうと、威嚇をしている…


「おいおい、ちょっとこりゃやばいんじゃね?」

レッズが困ったかんじで言う。


「あぁやばいどころじゃねーぞ」

おれはちょっとビビっていたが、いざとなったら立ち向かう勇気もほんの少しあった。


すると1匹の狼がおれたちに襲いかかろうとしていた、その時だった。

おれの中の何かが解放されたのだった…







3日前ーーーー


「えーっ今から特訓をするが、その前にお前たちをテストする。」

「「えっ…???」」

「お前たちがこのテストに合格したら特訓してやる。ただし合格出来なかった場合は、お前たちはグラディエーターになる資格がないと見なし、即刻この場から立ち去ってもらう。テストを受ける気はもちろんあるだろ?」

「へいへい、要は合格すりゃあいいんだろ?まかせろってーの」

「アヴェンはどうなんだ?」

「やるよ!!絶対合格してやる!!」

「んでそのテストの内容ってなんなんだ?」

レッズが問う。


「あぁ、ちょっと待ってろ」

そういうとレガロは道場の中から何やら黒いカーテンがかかった檻を持ってきた。


「今からあの山に登ってもらう」

レガロが道場の後ろにある山を指す。


「あの山の頂上にこれと同じマークのついたボールがある」

レガロがポケットからバツ印のついたボールを取り出し、おれたちに見せる。


「一週間以内にそのボールを持ってこい。一週間以内に帰ってこれなかったり、帰ってきてもボールがなかったら不合格だからな」

「んなモン簡単だな。あの山はオレたちの庭みたいなもんだからな。だよなアヴェン!」

「おぅ!任せとけ!」

おれたちはあの山で昔から遊んでいた。だからあの山のことに関しては誰よりも知っているだろう。


「んじゃあ始めてくれ」

「さっさと終わらせて能力(アビリティ)の特訓するか」

レッズとおれは道場を後にした。


「あ!やっべ!重要なこというの忘れたちまった!」

「どうしたんじゃ、レガロ殿?」

「3日経ったら俺の能力(アビリティ)で造った猛獣たちを放つってこと言ってねぇ」

「あいつらなら大丈夫じゃろう」

「そうだな」









ーーーーそして今、狼たちが一斉に飛びかかってきた、まさにその時だった。アヴェンの身体から黄金の光が出ていて威圧で狼たちを圧倒した。


「何だこれぇ…?」

するとアヴェンらしくない強気な声で

「下がってろ」

と言われた。その背中はいつものアヴェンよりもでかく、そしてたくましかった。


「お前…あ、アヴェンかぁ…?」

オレの言葉に耳も傾けずに狼のほうへと向かっていった。


「滅す」

オレは信じられないほど強いアヴェンを見た。次々と襲いかかる狼たちを素手で殺していき、気づいた時には狼たちの死骸がオレのそばで転がっていた。するとあの黄金の光が消えてアヴェンはそのまま倒れてしまった。



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