第四話
おれたちはガランシア図書館で会った?怪しげなおっさんに着いて行くことにした。
おっさんとおれたちは図書館を出て、何やら見たことがあるような感じの道に出た。
たしか、この道はガランシアの街の裏の森に繋がっていた気がする。
「なんかこの道、見覚えないか?」
「なんか見覚えあるようなぁ…この先って確か…」
「おい、お前ら。着いたぞ」
そこには、少しボロい道場があった。おれはようやく思い出した。その道場は3年前くらいまで、おれとレッズが通っていた道場だ。
「アヴェン!ここっておれらが通っていた道場だよな?」
「うん、でもなんでここに…」
すると、おっさんが振り返って話し始めた。
「なんだ、お前らここ知ってんのか?だったら話が早い。えーっ、突然だがこれから1ヶ月間、お前らに能力の稽古をしたいと思います」
「はぁ!?なんでこんなおっさんに能力を教わらなきゃなんねーんだよ!」
「まぁ少しは話を聞かんかね」
誰かが向こうからやってくる。
「あなたは……ルロー師範代!?」
「フォッフォッフォッ、久しいのぅアヴェンとレッズよ…それにレガロ殿も」
「レガロ!?」
おれは驚いた。
「レ、レガロって、あの英雄ヴァンレスが能力を創り出した時、その手伝いをしたという聖なる七人のレガロ・ランウェルですか!?」
「あぁ、ご丁寧な説明ありがとな」
おれは、この人のことを何度か耳にしたことがある。でもなんで300年前の人間がここに…
「でも、なんで大昔の人がここに!?」
「あぁ?だって、俺は《獣人》と《エルフ》のハーフだから」
そう言ってレガロは被っていたターバンを取った。ターバンの下には少し尖っている獣の耳があった。尖っているのは、エルフの血が混ざっているからだろう。
「じゃあ明日からここで、俺とルローで稽古するからな」
「え?じーさんもやんのかよ」
「レッズ。わしだってまだまだ若い方じゃ」
「何言ってんだよ、その体で」
「レッズ、お前こそ何言ってんだよ」
おれが空かさずツッコむが、レッズは「はぁ?」って顔してる。こいつ頭良いのにこういうのはバカだな。
「レガロさん、何歳ですか?」
レッズがようやく気付いた。
「俺か?463だ」
おれたちは驚いた。まぁでも300年も前ならそのくらいいってるだろ。
「じゃあ明日からな」
「はい!レッズ、帰ろうぜ」
「悪りぃ、先帰っててくれ」
なんかレッズらしくないな?帰る振りして隠れて様子を見よう。
「じゃあ先帰ってるからな!」
「あぁ、また明日な」
おれは帰る振りをして、近くの茂みに身を潜めた。
「では、俺も帰るとしようかな」
「待てよ、親父」
え?レガロさんがレ、レッズのお、親父さん!?
どうでしたか?
まさかの展開ですねー(^^)
まぁ良くある話だよね笑
次回はようやく能力を覚えます!
お楽しみにー(^^)ノシ