第三話
自分が創造力の最高評価を貰えるなんて、まさに夢のようだった。その日は家に帰ってもただ夜空を眺めることしかできなかった。
次の日ーーー
「アヴェン!アヴェン起きなさい!」
母さんの声で、おれは大きなアクビをしながら起きた。
「ふゎーむにゃむにゃ…何?今日は学校ないよ?」
「今日はレッズくんと出かけるんでしょ?もうレッズくん来ちゃってるわよ」
すっかり忘れていた。今日はレッズとどんな能力があるのか図書館に調べに行くんだった。
「待たせちゃ悪いから早く行きなさいよ」
そう言われて、おれはチャチャっと支度を終わらせて家を出た。
家を出ると、家の前の木にレッズが寄り掛かっていた。
「ったく、おめーはいっつもおせーんだよ」
「ごめんごめん」
「んじゃ行くとしますか」
そう言い、おれたちは図書館に向かった。
図書館には、10分くらいで着いた。
「ここが、ガランシア図書館だな」
「でっけー!」
おれはあまりの大きさに思わず声が出てしまった。ガランシア図書館は街で最大の図書館であり、数々の本が置いてある。
「おーいアヴェン!置いてくぞー」
「待てよレッズー」
ギギギィー…ガシャン
レッズが扉を開けて、おれたちは図書館の中に入った。そこには見上げても見えないほど高い本棚がたくさんあり、多くの本が並べてあった。
「えーっと能力はっと…あった!《能力図鑑》!」
レッズが目当ての本を見つけた。おれたちは近くにあった机に座り、《能力図鑑》の1ページ目を開いた。
「えーっと何々?能力とは、300年前に…って知ってるから飛ばそうぜ」
「うん。まず目次を探そうよ」
おれは、《能力図鑑》のページを何回かめくり目次を探した。
「あった!目次!」
しかし、目次もなんだかよくわからない感じで、おれたちは少しあきれていた。
「あぁー!もう!字ばっかでなんもわかんねー!!」
「アヴェン、本ってのはそーいうものだ」
おれたちが騒いでいる時、見知らぬ男の人がこちらに向かって来た。
「そんな本で能力探しても、本当に良い能力なんて載ってないぞ」
「はぁ?てかおっさん誰?」
レッズが問いかける。
「詳しい話は後でするから、とりあえず着いて来い」
レッズがおれに小さな声で問いかける。
(おいアヴェン!どうする?)
(え?どうするって言ったって、明らかに怪しそうだよあのおっさん)
(でもあのおっさん、さっき良い能力は本なんかに載ってないとかいってたぞ?)
(まぁ着いて行く価値もありそーだけど…)
「さっきから何をコソコソやってるんだ?」
やばいおっさんにバレてしまった。
「早く来ないと置いて行くからな」
おれたちは仕方なく怪しげなおっさんに着いて行った。
久しぶりの更新だったので、今回は少し短かったような気がします(^_^;)
あの怪しげなおっさんは一体何なんでしょうね笑
前回、能力覚えるとか言ってたけど今回は覚えませんでした(^_^;)
まぁ後2回くらいで覚えるとこまでいきたいなと思います( ̄▽ ̄)
では、次回をお楽しみにー