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全てを奪われた賢者は記憶の旅をする  作者: 竹馬の友
1章 失われた賢者
5/26

sideアル兄の記憶

アル兄の冒険者パーティーのメンバーとの会話の場面です。

 俺はレンに修行をつけたあと孤児院をあとにする。



 「ただいま」



 ギルドハウスのリビングにはパーティーメンバーのクルトとリーファがいる。



 「おかえり」



 「そういえばあれはどうなった」



 「ああ、あれか。今日もダメだった」



 「やっぱ、レンくんは貴族の出とかじゃ無いんじゃない」



 そう、俺達はレンを捨てたやつを探していた。レンは孤児院では絶対に育たないような口調でしゃべったりするし、渓谷に落ちてくるなんて普通じゃないところがある。もしかしたらお家騒動に巻き込まれて捨てられたのではと考えて調べてみても何も出てこなかった。よって、消去法でレンが誘拐されて見つからないためにここら辺を通り何かがあってレンが崖から転落したと考えた。なんでエルフの貴族で行方不明のものを探しているんだがどれもレンの特徴と当てはまらない。



 「今日も無いかー。 ん?」



 「どうした」



 リーファが少し首を傾げている。



 「これってレンと一致してるわね」



 それはアマント帝国が出してる捜索願いだった。



 「賢者魔王城で安否不明。魔王付近でこの特徴のものを連れて来たら金貨百枚」



 「高いな。さすが賢者ってところか。でも賢者は魔王に殺されたって話が濃厚じゃないか。魔王城付近なら絶対今頃モンスターの腹の中だし消化もされてるだろうから見つけるのは無理だろうな」



 「でもこれは違うな。レンは魔力が無いし、魔法も使えない。賢者は、魔力も湯水の如くあったと言われてるし違うだろう」



 クルトが言う。



 「そうだな。だがにしてもレンは賢者に似ているな」



 今日も見つからなかったか。



 「貴重な合法ショタがまた一人死んでしまったのね・・・」



 ・・・やはりリーファは危ない匂いがする。



 「レンには手を出すなよ」



 「わかってる。もし貴族の息子なんかだったら面倒なことになりかねないからね」



 「そこじゃねぇんだよ」



 まず未成年はダメだからね。

リーファがやらかす前にクルトが止めに入っているので一応捕まってはいません。でも結構警戒はされてます。

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